1年生
「ちきゅうがウンチだらけにならないわけ」
作)松岡 たつひで 福音館書店
地球の生き物がみんなでウンチをし続けたら、地球はウンチだらけになってしまうのではないか?この本はそんな疑問に答えてくれます。くさい、きたないといわれて遠ざけられがちなウンチですが、実は自然界ではとっても役に立っているのです。
子どもたちの大好き(?)なウンチの本です。みんな興味津々で、前の方に集まって、たくさん反応しながら楽しんでいました。
2年生
「ものぐさトミー」
作)ぺーン・デュボア 岩波書店
なまけ者のトミーは、電気じかけの家に住んでいます。朝ベッドから起きるのも、お風呂に入るのも、服を着るのも、食べるのも歯をみがくのも、すべて機械じかけ。ところがある嵐の日、停電になってしまいました!さて、どうなることでしょう?
とにかく奇想天外なお話です。特に停電になってからの場面では、笑いが止まらなくて、とうとう最後まで笑い続けていた子もいたようです。
3年生
「とんでもない」
作)鈴木のりたけ アリス館
ある日、「ぼくはどこにでもいるふつうのこ」と男の子がつぶやきます。よろいのようなりっぱな皮があって、サイはかっこいいなぁというと「とんでもない」とサイが答えて…ウサギやクジラ、キリンなど、次々に「とんでもない」と悩みをうちあけていきます。みんなそれぞれに悩みがあり大変なのです。
面白いお話を楽しんだ後に、あとがきのところに書かれている、おまけのクイズも、どこにいるのかやどこが違うのかなど一生懸命探しましたね。みんなで大笑いして終わりました。
4年生
「きんいろのしか」(バングラデシュの昔話)
案)ジャラール・アーメド 福音館書店
昔、南の国に、一人の王様が住んでいました。この王様が世の中で何より好きなのは、金でした。ある日、王様は森で金色の鹿と出会います。その鹿が踊ると、足跡が金に変わるのです。王様は鹿を生け捕りにしようとしますが、森の奥に消えていきました。そこで王様は、ホセンという牛追いの少年に3日以内に鹿を連れてくるよう命じます。ホセンがたくさんのけものたちに助けられ、鹿を連れて王様の御殿に到着すると、鹿はホセンを背に乗せたまま、踊り続けます。すると金の砂が積もり続けて、王様や家来を埋めてしまいます。
意地悪な王様を、勇気と知恵で打ち負かす展開に、思わず最後は拍手が沸き起こりました。まるでファンタジーのようだとの感想も聞かれました。
5・6年生
〈落語絵本〉「めぐろのさんま」
作)川端 誠 クレヨンハウス
「さんま」は秋を代表する味覚のひとつですが、昔は庶民だけの食べもので、おさむらいであるお殿さまは、食べたことがなかったのです。そんなお殿さまが目黒で焼きたてのおいしい「さんま」に出会い、お城に帰ってもその味が忘れられません。そこで何とか、やっとの思いで「さんま」を口にすることに成功するのですが…。
「さんま」は目黒でとれるものと思い込んでいるお殿さまの、トンチンカンぶりがオチとなる落語絵本です。
さすが高学年、静かに聞き入っていて、オチの面白さを十分に堪能できたようでした。