「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「おまえうまそうだな」
作)宮西 達也    ポプラ社


アンキロサウルスのあかちゃんのまえに、ティラノサウルスがあらわれて、
「ガオー! おまえうまそうだな」とちかづいていくと – – – 。

 

10年ほど前に大人気になった宮西さんのシリーズ絵本です。
さすが ほとんどの子が「知ってるー!」と。
中には「小さいときに読んでもらって 泣いた」という 感性の豊かな子もいました。
知っているという言葉通り 登場する恐竜のことも よく知っていて
「肉食だ」「こっちは草食」とツッコミも多かったのですが 
ティラノザウルスが愛するがゆえに別れを決断し 本当の両親と出会うように仕向ける
最後の絵だけのページでは じーっと見つめて納得顔でした。

2年生
「空のおくりもの 雲をつむぐ少年のお話」
作)マイケン・キャッチプール     ブロンズ新社


あるところに、雲から糸をつむいで、布をおる少年がいました。
朝に昼に、夕ぐれに、色とりどりの糸をつむぎます。
ある日、ごうまんな王さまがやってきて、たくさんの布をおることを命令します。
やがて空から雲がどんどん減り、雨がふらない日が続いて……。

  

電子黒板に絵を映して読みました。
はっきり見やすいように カーテンを引いて暗くすると「映画みたい」と 
ちょっとワクワク感も高まったようでした。
外国の物語らしく 美しく メルヘンチックだけれど 独特なタッチの絵です。
欲張りすぎない、とか 自然との共生、とかのメッセージはあるのだろうけど 
あまり強く押し出さず さりげないところがよかったかな と 思いました。

3年生
「やきざかなののろい」
作)塚本 やすし    ポプラ社


「ぼくは、やきざかながきらいです!おすしのさかなは、だいすきです。夕食がやきざかなだと、
とても残念です。ぼくは、食べ散らかして、やきざかなを食べたふりをしました」
え~っ、そんなことして、いいの?! そうなのです、よくないのです。
きらわないでほしいやきざかなが、お風呂にも、寝床にも、外にも、どこでもついてきて
「きらわないでくれ~」というのです。やきざかなののろいはこわいのです! 

 

「焼き魚 嫌いな人」聞いてみると4.5人は いたようでした。
そんな人でも この絵本と同じように おすしのさかなは好きらしく
「やきざかなはきらいだけど おすしのさかなはだいすき」というセリフに「うんうん」とうなづいていました。

そして ホントに みんなに紹介したかったのは
「さかなをたべたあとのほね」
作)加藤 休ミ    福音館書店


   

おいしい魚、いただきます。食べたら骨が残ったよ。みて、いろんな魚のいろんな骨! 
細い骨がたくさんある魚もいれば、どーんと太い骨の魚も。
体じゅうに骨がびっしり並んでいるのは何の魚? 
クレヨンで描かれた絵はあまりにリアルで、思わず魚に手を伸ばしてしまいそう。
ごはんの時間がより楽しくなる絵本です。

4年生
「ロバのシルベスターとまほうの小石」
作)ウイリアム・スタイグ     評論社


 

ロバのシルベスターはとうさん、かあさんと一緒に住んでいました。
かわった形や色の石を集めるのが楽しみだったシルベスターはある日、
願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。
大喜びで何を願おうかと考えていると、目の前に腹をすかせたライオンが。
そこでシルベスターはあろうことか「ぼくはいわになりたい」と願い・・・岩になってしまいます。
たったひとつの希望は、誰かが小石をひろって、彼が元に戻ることを願ってくれること。
でもそんなことは奇跡でも起こらない限り無理でしょう。無情にも時は流れていきます。
ところが、奇跡は起こるのです。
魔法よりも、ずっと大切なものがある。そう感じさせてくれる作品です。

とっても好きな絵本です。
だれも読んだことがないらしく 最後まで集中して聞いてくれていました。

5年生
「からだたんけんれっしゃ」
作)濱田 真理    交通新聞社


「お口に入ったごはんは、どこに行くんだろう?」男の子が不思議な列車に乗って、自分の体の中を大冒険。
ジェットコースターのような「食道トンネル」や、長い長い「小腸線」、
そして細菌同士の戦いが繰り広げられている「大腸本線」など、スリル満載の列車旅をお楽しみください。

  

小さい子向けのようですが 小児科医の監修のもとに作られており 体の仕組みなどが正しくわかりやすく書かれているので 
5年生でも「なるほど」って感じで聞いてくれていたようです。

「にくのくに」
作)はらぺこめがね    教育画劇


ここは肉の国。上から読んでも、肉の国。下から読んでも、肉の国。今日は、肉の国一番の王さまを決める、大事な日。
ローストビーフ王に、カラアゲ王。ハンバーグ王に、ローストチキン王。ハム王、ソーセージ王、トンカツ王!
個性的な王様が続々登場します。けれど、どの王さまも自分と、自分の愛する肉料理が一番だと言って譲らず、大騒ぎ!
するとそこへ、スキヤキ王が現れて……。

  

迫力満点、今にも湯気をたてて画面から飛び出してきそうな美味しい料理のインパクトがすごい!!
朝からおなかがすいてきそうな絵本。

6年生
「だるまさんが」
作)かがくいひろし      ブロンズ新社




0歳の赤ちゃんから大人まで笑ってしまうと、発売以来ずっと多くの読者を喜ばせ続けているこの絵本。
人気の絵本をたくさん書いている かがくいひろしさんのことは みんな知らなかったようですが 
この絵本は知っているという子が何人かいました。
いわゆる 赤ちゃん絵本とされる絵本なので 6年生の反応はあまり期待はしていませんでしたが・・・
心の中で「くすっ」っと笑ってくれていたら嬉しいな。

続いて「もくもくやかん」「おもちのきもち」「みみかきめいじん」を 簡単に紹介。
  

読んだのは 中学生の娘のイチオシ
「ふしぎなでまえ」
作)かがくいひろし     講談社


 

ぐうたら者の、じゃがさんとさつまさん。
「ぐうたら」って わかるかな? と思って聞いてみたら 6年生のみんな知らないって。
おなかがすいて、でまえをとることにしたのですが、やってきたのは・・・・ふしぎなでまえ!
さてさて、ふたりは無事にカレーライスとラーメンを食べることができるのでしょうか?
おかしなおいしいおはなし。こんなでまえがきたらどうする!?

「がまんのケーキ」
作)かがくいひろし      教育画劇


「がまんできます! あなたのためなら…」
ケーキを目の前に、こいたろうくんとかめぞうさんは「がまんがまん!」。
大好きなけろこさんと一緒にケーキを食べたい! 
迫りくるケーキの誘惑に二人は勝てるのか!? 
はたして運命の結末は!?

どれも 思わず笑っちゃうお話と ほのぼのとした絵がとっても心なごめるかがくいさんの絵本です。
かがくいさんは 特別支援学校の先生として子どもたちと向き合い みんなに笑ってもらえる絵本を手作りしていたのが 出版社の目に留まって50歳でデビューしたそうです。
6年生なので そんなことも話して終わりました。


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