「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
紙芝居「あひるのおうさま」
作)堀尾 青史          童心社


王様に貸したお金を返してもらいに、アヒルは旅立ちました。
途中でキツネとハチと川に出会い、おなかの中に入れて、つれていきます。
みんなで協力して王様をこらしめ 追い出して 働き者のアヒルが王様になりました。

 

みんな とっても静かに聞いてくれていました。

2年生
「ちいさなみどりのかえるさん」
作)フランセス・バリー         大日本絵画


田植えもそろそろ終わり 田んぼに水が張られると、カエルたち鳴き声がたくさん聞こえてきますね。

   

この作品は、放射状に1ページずつ広がるしかけで、最後に絵本は大きな丸いお池になります。
全部めくった後に、中心のページをめくるのをお忘れなく。
おたまじゃくしの飼い方が紹介されています。

それでは かえるの苦手なもの ってなんだろね?・・・ということで

「へびのクリクター」
作)トミー・ウィンゲラー        文化出版局


 

ルイーズ・ボドさんがブラジルに住む息子から贈られたお誕生日のプレゼントは、ボア・コンストリクターという毒の無いへびでした。
クリクターと名づけられたへびは、本当の子供のように可愛がられ育ちます。
ボドさんは先生なのでクリクターは一緒に学校へ行き、子供たちの間でも人気者になりました。
ところが、ある日、ボドさんの家にどろぼうが入り、騒動が起こります……。

そして へびつながりで・・・

「へびのくび」
作)織田 道代         フレーベル館

へびくんととかげちゃんは大のなかよし。
とかげちゃんが花びらなどで作ったスカーフを、へびくんに巻こうとしますが…。



ながいながーいへびくんのからだと、それを見ながらくびの場所を一生懸命に考えるとかげちゃんや仲間たち。
その姿のなんと愛らしいこと!さわりながら確かめるみんなの楽しそうなこと!
結局スカーフは一番素敵なところにまかれて、みんなで大喜びしたのです。

もう一冊 へび!

「へびながすぎる」
作)ふくながじゅんぺい      こぐま社


   

なが~いへびを、へびとはきづかず、楽しく遊ぶ動物たち。
ねずみは「えっチュら おっチュら」と持ち上げて、すべり台に。
ウサギはおおなわとびをして、ゴリラはターザンごっこ、そしてみんなでプールあそび!?
驚きとユーモアたっぷりの展開に、つぎつぎとページをめくりたくなるはず!

このながーいへびは ほんとにつながっているのかと つい指でたどってみたくなります。
みんな反応がとっても良くって わいわい言いながら楽しんでくれていました。

3年生
「おにのパンや」
作)塚本 やすし       ポプラ社


えんま様にたのまれて、じごくのパンを広めるために人間の世界にやってきた「おにのパンや」たち。
パンが売れないとじごくに帰れない!  
はたして、人間の心をつかむ美味しいパンを作れるのか……!?

 

お話の主人公は、おっちょこちょいの「あかおに」、食いしんぼうの「あおおに」、そして生意気な「ねこおに」。
このズッコケな3人が繰り広げるじごくのドタバタ珍道中に、笑っちゃうこと間違いなし。・・・のはずなのですが・・・意外とうけなかったというか 笑ってもらえなかったというか。
もう少し 低学年向けなのかもしれません。

もう一冊は
「わたしわすれものがおおいです」
作)くすのき しげのり         東洋館出版

いつもうっかりしてしまうわたしと、しっかり者のえみちゃんは、登校も一緒で席も隣の仲良し同士。
忘れ物をしたときは、いつもえみちゃんが助けてくれる。
国語の教科書を忘れてしまった日、いつものようにえみちゃんを頼ろうとしたら、なんだかえみちゃんの様子がおかしくて??。

 

忘れ物が多い、という絵本作品は時々ありますが、この本では、「忘れた時にどうするか」というのを考える内容になっています。
先生もお友達も忘れ物をした子をとがめるのではなく、どうすればいいかというのを考えさせ、それを受け入れるという雰囲気。

自分で考えてみる、ということは とても大切なことですね。
「忘れ物」に関しては みんなが思い当たるようで 想像以上に盛り上がった絵本でした。

4年生
「おれはティラノザウルスだ」
作)宮西 達也      ポプラ社

むかしむかしおおむかし。まだじょうずにとべないプテラノドンの子がいました。
そこへおそろしいティラノサウルスがあらわれて…。
『おまえうまそうだな』第2弾!

 

「おまえうまそうだな」は みんな知っているかと思ったら 知っているとうなずいてくれたのは 2.3人でした。あれれれ? 忘れちゃってるのかなぁ??

5年生
「ふしぎなたけのこ」
作)松野 正子        福音館書店


たけのこがたろをのせたまま、ぐんぐんぐんぐんのびだして……。
テンポの速い構成のしっかりした物語と流れるような横長の絵が、絵巻物を思わせます。

 

今までは わりと単純で面白くて 低学年向きのお話しだと思っていました。
でも 意外と奥が深い? と気づかされたのは 山に暮らす人たちにとって 塩辛い海の水や 魚や昆布などの海の食べ物が 体にとても良いことが昔話を通して描かれていることに 改めて読んで気づきました。

6年生
「その手がおぼえている」
作)トニー・ジョンストン      BL出版

冬のある日 小さい小さいあなたがやってきた。
あなたの小さな手を、かあさんはやさしくつつみこみ言葉のないうたを口ずさんだ。
やがて その手は文字をおぼえ、かあさんと手をつながなくても 通りをわたれるようになった。
そして 旅だつ時がきて……。
親子の手がつむぐ おだやかで かけがえのない ものがたり。

 

大切な人を想う気持ちや 親子の触れ合う場面の記憶を描いたこの絵本 思い当たる場面が多すぎて 胸が熱くなるのですが みんなの反応は薄かったなぁ・・・。
読んでいても みんなの気持ちがこちらに向いていないことがわかるほどでした。
こういう絵本は 子ども向けではなく 大人向け、なのでしょうね。
今回 それが よくわかりました。 

もう一冊は 紹介だけしました
「ひとりだちするきつねのこども」
作)手島 圭三郎     絵本塾出版


春に生まれたきたきつねの子どもは、秋には親元を離れ独り立ちしなければなりません。
一人になったその日、上手に獲物を捕まえることができず、疲れて眠ってしまいました。
それでも次第に獲物の捕らえ方を覚え、たくましくなっていきます。
秋が深まる頃には、からすやおじろわしの食べ残しをもらい、一段と成長しました。
こうしてきたきつねは大人の身体へと変わっていくのです。

すべて 版画で描かれている絵本です。







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