「よむよむ」による 朝の読み聞かせ

図書室

今年度 初の読み聞かせです。
曜日が 月曜日から火曜日に変更しました。
月曜の朝、というのは 読むほうも聞く方も 週末の名残を抱えていて 
ちょっと 力が入りにくかったり、逆にはいってしまったり・・・
と いうこともあったようで それに引き換え 火曜日は通常営業っぽく スムーズな気がします。

1年生
「たんぽぽのおかあさん」
作)こんの ひとみ     金の星社


一本のたんぽぽの根元で目を開けた小さなこねこ。
初めて見るたんぽぽが、こねこのお母さんになりました。
たんぽぽのお母さんに守られて、すくすくと大きくなったある日、
お母さんの黄色い花が真っ白な綿毛に変わり、飛んでいってしまいます。
こねこが綿毛を追いかけていくと、広いたんぽぽ畑に出ました。
そこにはお母さんがいっぱい。
でも、どのたんぽぽにたずねても、お母さんではありません。
とうとう泣きだしてしまったこねこを抱き上げてくれたのは、新しいお母さんでした。

 

お話の途中に「こねこは すやすや ねむりました。」という文章があるのですが、
そこを読むと「おしまい」という 子どもの声が聞こえてきました(笑)

2年生
「オニのサラリーマン じごくのしんにゅうしゃいん」
作)富安 陽子      福音館書店


シリーズ第5弾は“じごく”に入社した新入社員のお話です。
人間の世もオニの世も社員不足はみな同じ、ということで社員を募集したところ、
鬼ヶ島出身のオニタローくんに羅生門出身のオニマロくん、男鹿半島出身のナマハゲくんが“じごく”に入社してきました。
一般常識テストに職場体験、そして三途の川のお掃除もして、新オニ研修が終われば歓迎会が待っています。
隠し芸を披露する新オニたちに、先輩オニたちもオニ太鼓でお返しです。

 

子どもたちにも大人気の「オニのサラリーマン」シリーズです。
みんな わくわくした顔で とっても 楽しくお話を聞いてくれていました。
2年生は お話聞くのが 大好きなようですね。

3年生
「ぼうしとったら」
作)tuperatupera        Gakken

いないいないばあ遊びのしかけ絵本。
カウボーイやコックさんの帽子をとったら…? 
何が出てくるのでしょうか?しかけをめくるとキャラクターのイメージに
合ったものや、意外なものもあって、子どもは大喜び!

 

教室に入ると手に持っていた絵本を見つけて「知ってるー!」と。
ちょっと がっかりして読み始めたのですが、自分で読むのと読んでもらうのは 違いますから みんなも知ってる楽しさも 味わいつつ それなりに楽しんでくれていました。

「あしにょきにょき」
作)深見 春夫       岩崎書店


あやしいセールスマンから大きなそら豆を買った、美食家のおじさん。
大きなそら豆を食べたおじさんの左足が、どういうわけか、にょきにょきのびだし、
家の外ヘ!林をぬけ、森をぬけ、街までのびて…。
ユーモアあふれる絵本。

 

これも 知っている子が多いようでしたが あまりにも 奇想天外なストーリーなので
「そんなんあかんやん」とか ツッコミをいれつつ 楽しんでくれていました。

4年生
「バスが来ましたよ」
作)由美村 嬉々      アリス館
  

全盲になった男性が、小学生に助けられながら続けた、バス通勤。
「バスが来ましたよ」
その声はやがて、次々と受け継がれ…。小さなひとこと、小さな手。
でも、それは多くの人の心を突き動かした。小さな親切のリレーの物語。

 

これは実際にあった出来事で、テレビやラジオで話題にもなりました。
この話をオンラインニュースで知った作者の由美村嬉々さんは「ぜひ絵本にしたい」と思い立ち、
絵を担当した松本春野さんと一緒に、山崎さんの住む和歌山へ何度も赴いて取材を重ねました。
実は、さきちゃんをはじめとする小学校の子どもたちは、
自発的に山崎さんへの声かけを引き継いで、続けていたのです。
また、さきちゃんが通っていた学校と山崎さんが交流する中で、
さきちゃんよりも先に山崎さんを支えてくれた児童がいたことや、
いつも助けてくれる子がお休みのときは、別の子が助けてくれていたこともわかったそうです。

5年生
「天の町のやなぎ通り」
作)あまん きみこ     あかね書房


小さな郵便局に、さしだし人のない「天の町」宛の手紙がくるようになりました。
そんな住所はありません。
ある日、手紙に差し出し人の住所が書いてあります。
局長さんは自転車に乗り、さがしあてた家で、小さな男の子に会いました。
男の子は、天の町は、亡くなったお母さんが引っ越していった所だと言います。
局長さんは、男の子の手紙を届ける約束をしました……。
亡き母への手紙は届くのでしょうか。幻想的で切なくも美しい絵本。

 

びっくりするほどシーンと 静かに聞き入ってくれていました。

6年生
「ももの里」
作)毛利 まさみち      汐文社


なかなか男の子が生まれない桃の村に 久しぶりに生まれた男は「太郎」と名づけられ 
大事に育てられていました。
しかし この村を 鬼が襲ってくることがわかり 大豆と柊の葉っぱを隣村で桃と交換して戦い 
鬼たちを追い払うことができました。しかし・・・

 

この絵本は 著者が息子さんのために作ったそうです。
そして このお話は 最後のページを読むと ある 有名な昔話につながることがわかります。
「太郎のはいった 大きな ももは あっというまに 里のむこうへ ながれていったんだと どんぶらこっこ どんぶらこ・・・」
もう みなさん わかりますよね。

身振り、手ぶりも入れて 役にもなりきって読む姿は 読み聞かせというよりも 寸劇を味わっているようで みんなも 楽しめたのではないでしょうか。

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