「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「しんごうきピコリ」
作)ザ・キャビン カンパニー      あかね書房

信号が青に変わったら、車はどうするかな? とパトカーが信号機の色を見ながら話をします。
ところが、ピコリ! 信号機がとつぜんピンク色に変わりました。
なんと車は、さかだちをしなければいけません。
信号機がどんどんめずらしい色に変わるたび、車たちにはいろんなことが起こります。
ピコリは何色光るのでしょう?

 

信号機のルールのお話かと思いきや、ふしぎな信号機のピコリに、パトカーと車たちがふりまわされる楽しい絵本です。

「まるまるまるのほん」
作)エルヴェ・ディユレ      ポプラ社


フランス発・ポップな色づかいがオシャレな絵本。
えほんの まる がうごきだすほんを ひらいて、 まる をおして、こすって、くりっくして ごらん・・・・・・
あかちゃんからおとなまで、すべてのひとの感じる心へ。

  

この本を より楽しんでもらうために みんなに近くに集まってもらいました。
指で丸をクリックしたり 斜めにしたり 吹いてもらったり・・・!
「ふぅ~」と吹いてくれたので 「もっと 吹いて」というと 「ふぅ~!!!」と。
拍手も 手が痛いほどたたいてくれたり と それはもう 一生懸命に。
この本を手に取って 自分が感じた感動がそのまま子どもたちにも届いたようで とっても うれしく 楽しかったです。

もう1回やって、と リクエストされたので 「じゃあ 2年生になったらもう1回読むね」と 約束して終わりました。

2年生
「いすにすわってたべなさい」
作)平田 昌広     国土社


  

先週 1年生で読んで楽しかったので 2年生ではどんな反応かなぁと ちょっとわくわくして読みました。
2年生は 1年生のように答えを口々に言うことはなく
「わかった!」と 言って 友達が考えているのをちゃんと待ってあげているようでした。
さすが2年生。

「ねこって こんなふう」
作)ブレンダン・ウェンツェル     講談社

動物から見たらねこはどう見えるの? 
犬、ネズミ、キツネ、ハチ、ヘビから見たら、こんなに違う! 
動物の見ている世界をイラストで伝えるアメリカで話題の科学絵本。

  

科学絵本だとは意識しないで読んでしまったので もう少し下調べをしたらよかった、と反省。

3年生
「さるのせんせいとへびのかんごふさん」
作)穂高 順也       ビリケン出版

さるのせんせいと、お医者さんの使う道具になら何でも変身できるへびのかんごふさん。ある日、鼻づまりのぞうさんがやってきて…。とっても楽しいどうぶつ村病院物語。

 

今日は その姉妹編も 読みました。

「へびのせんせいとさるのかんごふさん」
作)穂高 順也        ビリケン出版

動物村病院のへびの看護婦さんがお医者さんに、看護婦さんはさるの先生がなりました。
はてさて、さるの看護婦さんはちゃんと仕事ができるのでしょうか…。

 

大人は断然「さるのせんせいと・・・」のほうが面白いのですが、こどもたちの反応は逆。
「へびのせんせいと・・・」のほうが 大受け。このナンセンス感が刺さるんですかね。

3年生は先週 インフルエンザで学級閉鎖でした。
「病院へ行った人はいるかな?」と 聞いてみると たくさん手が上がりました。
でも こんな病院はさすがにないよね(笑)

4年生
「ねこのピート だいすきなよっつのボタン」
作)エリック・リトウィン      ひさかたチャイルド

 

ねこのピートがお気に入りのシャツには、カラフルな4つのボタンが付いています。
うれしくて「4つのボタン最高!」と歌っていると、ボタンが1つ取れてなくなってしまいました。
すると、ピートは歌いました。
「3つのボタン最高!」それからボタンは順に取れて、最後の1つもなくなりました。
ピートは、シャツのすきまに自分のおへそを見つけて、
「これもぼくのボタン。ぼくのボタン、かなり最高!」
“形あるものはなくなる…そして、なくなったことにも意味がある”というメッセージも込められたお話です。

前回2年生では だんだんノッテてきて歌ってくれたのですが、4年生にもなると シーン・・・。仕方ないけど ちょっとがっかり(笑)

「ねこの看護師ラディ」
作)渕上 サトリーノ      講談社


  

ある日、シェルターに黒い子猫が運び込まれてきました。
重い病気で、全身の毛も抜けていました。
それでも、小さな体で一生懸命生きようとして、数ヶ月後、奇跡的に回復したのです。
あるとき、シェルターに大けがをした犬がやってきました。
黒猫は、ベッドに苦しそうに横たわる犬をじっと見ていましたが、そっと近づいて、ぴったりと寄りそい、体をなでつけはじめました。
それが、猫が看護師として働きはじめた最初でした。

ポーランドの動物保護シェルターで暮らすある黒猫の、実際にあったお話・・・ということで 調べてみると 実物の黒猫がシェルターの動物に寄り添う姿が写真でネットにアップされていたので それも みんなに見てもらいました。

やはり 実際の話ということで みんなの関心が向いたと思います。
とても静かに 真剣に聞いてくれました。

5年生
「つなみてんでんこ はしっれ!上へ」
作)指田 和       ポプラ社


2011年3月11日。岩手県の海岸から400~500メートル地点にある、鵜住居(うすのまい)小学校と釜石東中学校の子どもたちが、午後の授業を受けているとき、地震がおきました。
その直後、小中学生600人が山への坂道を2キロにわたり走って逃げました。
中学生は小学生と手をつなぎ、近くの園の園児たちをのせた台車をおしながら。
ほとんどの子どもが津波から逃げのびた、「釜石の奇跡」といわれた実話です。
これは、その実話をもとにした絵本です。

  

津波から逃げてゆくシーンが 両見開きで迫力があり 胸に迫ってくるものがあります。
主人公の男の子は みんなと同じ5年生。
今は 自分のことは自分で守れるようにして、もう少し大きくなったら 中学生のように 小さい人やお年寄りの助けになれるようにしたいですね。
とても静かに聞いてくれていました。

6年生
「はるといえば・・・」
作)新井 洋行      アルファポリス

春といえば桜、桜といえば花びらひらひら、ひらひらといえばちょうちょ、ちょうちょといえば……
連想で次々繋がる春の楽しさ! 
目を引くかわいいイラストと 気持ちいいリズムの言葉が素敵な絵本です。


最後の梅の木の絵が出てきたところは みんな一瞬「?」でしたが、「梅に? 梅に?・・・」と きいてみると「うぐいす!」と 大正解でした。

「おおきくなったら きみはなんになる?」
作)藤本 ともひこ      講談社




おおきくなったら、きみはなんになる?
なりたいものは、きっと、いっぱいあって、みんなちがう。

いろんなことをやっているうちに、
すきなものを、みつけることがある。

だれかがむりだって、いうかもしれない。
でも、そんなのかんけいない。

きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。
きみがやりたいことを、きみがやるんだ。

卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。

「最初の質問」
作)長田 弘      講談社


 

「今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。」
こんな素敵な質問から始まるこの本は、詩人である長田弘さんの代表詩「最初の質問」の世界を、画家のいせひでこさんが、絵本というかたちにした一冊です。
いろいろな質問に それぞれが小さくつぶやくように答えていました。

 

「世界という言葉で、まずおもいえがく風景はどんな風景ですか」には「戦争」という声が聞こえてきました。
・・・ああ 悲しいけれど それも現実なんですね。
「人生の材料は何だと思いますか」には「たべもの」とか。

もう少し 大人になったときに この本を手に取って 考えてほしいな。
きっと 今と違う答えも みつかると思います。 



 

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