「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「おにのパンツのそのあとは・・・」

作)志村 まゆみ      新日本出版社

 

「おにのパンツ」の歌詞に その後があったら・・・と 想像を広げて創作したものです。
先週 5年生でも読んだようですが、1年生にもピッタリなので 楽しく 歌って読みました。

「だいくとおにろく」
再話)松居 正       福音館書店

何度橋をかけてもたちまち流されてしまう川に、橋をかけるよう村人に依頼された大工が、川岸で思案していると、鬼が現れて、目玉とひきかえに橋をかけてやるといいます。
いいかげんな返事をしていると、2日後にはもうりっぱな橋ができあがっており、鬼は目玉をよこせとせまります。
「おれのなまえをあてればゆるしてやってもええぞ」と鬼がいうので、大工は……。

 

このお話は 岩手県に伝わる民話ですが トロルが登場する北欧の民話を 日本風に作り替えたお話でもあるそうです。
おにの名前を言い当てるところを みんなで一斉に名前をさけんでもらいました。

まだ すこし時間があったので・・・

「じゃーんけん」
作)山岡 ひかる      アリス館

うさぎさんと、じゃんけん、じゃーんけん チョキ! ワニさん、鳥さん、リスさん……。
いろいろな生き物が、体を使って、じゃんけん遊び。
あれ、タコさんは何になる?いっしょにじゃんけんがしたくなる絵本です。

  

「何をだしたら勝つか よーく考えてね」と言って みんなでじゃんけんしました。

それでも まだ 時間があり・・・。
「早口で読みますね」と 言って読んだのは

「おにはうち」
作)中川 ひろたか       童心社


園庭の外に見慣れない子がいます。
名前は「にお」くん。みんなと一緒に野球して遊ぶと…。

 

1年生も やっぱりつのが見える場面で 驚いて一斉に息をのんでいました。 

2年生
「たぬきのちょうちん」
作)浜田 廣介        金の星社


何か一つ役に立てればいいという教えを受けて、子どもの頃ちょうちんに化けた話を孫に聞かせる
おじいさんたぬきのお話です。

 

きつねやたぬきは 人を化かすといわれますが わるいたぬきばかりではなく 
人のために化けるたぬきもいる、という 「ないた赤鬼」を書いた浜田さんらしいお話です。

「どこいったん」
作)ジョン・クラッセン        クレヨンハウス


くまが大事なぼうしをさがしています。
みんなに「どこいったん?」と聞くけれど、誰も知りません。
あれ、でも、さっき! とぼけたなかにドキッとする結末が!



みんなが1年生の時に おなじ作家が書いた「ちがうねん」を読んで とっても盛り上がったので 読みました。

3年生
「いっぽんの鉛筆のむこうに」
作)谷川 俊太郎        福音館書店

子どもたちに身近な鉛筆。その鉛筆ができる過程と、その過程にたずさわるスリランカ、アメリカ、メキシコ、日本など、各国の人びとの労働と生活、考え方を記録したユニークな絵本です。

 

以前 4年生の教科書に載っていたお話です。
3年生には 少しわかりにくいかなぁ・・・と 思ったのですが みんなが毎日つかっている、
たった一本の鉛筆すら自分ひとりでは作り出せず、本当にたくさんの人に支えられて 今の生活がある
ということがよくわかる絵本なので ぜひ みんなにも知ってほしいと思って読みました。

4年生
「十二支のおはなし」
作)内田 麟太郎        岩崎書店


お正月に神様のところへあいさつに行くことになった動物たち。
ちゃっかりもののねずみは牛の背にのり、門の前で一足先にゴールイン。
一番最初はねずみ年になった…。

 

いろいろな十二支のおはなしがありますが これは絵がとっても楽しいのです。
キャラクターの濃い登場人物たち。
神様や門番もユニークだし、御殿の門をくぐる動物たちの姿もそれぞれインパクトがあります。
突進してくるイノシシなんて、ものスゴい迫力!!

5年生
「ピリカ、おかあさんへの旅」
作)越智 典子        福音館書店


呼ぶ声に導かれて 故郷の川に帰ったピリカは、卵を産み終えて死にました。
死の前に見たおかあさんは ピリカを呼び戻した声の主であり、生命を育む 自然の摂理そのものでした。

 

鮭のピリカが、海から生まれた川に帰って、卵を産んで死んでいくまでのお話です。
ピリカの目線で書かれているので、科学絵本で生態の勉強という感じではなく、
壮大な物語のように読むことが出来ます。

「おかえり・・・おかえり・・・」ピリカは光につつまれました。
という場面では 亡くなったとは書かれていませんが 誰かが ポツリと「死んだ・・・」と。
教室全体が 寂しい気持ちになって シーンとしたのがわかりました。

6年生
日本名作絵本20より「春をつげる鳥」
作)宇野 浩二          ブリタニカ


アイヌの酋長の息子は、身体が弱く 狩猟民族にも関わらず殺生を好きではありません。
けれど とても美しい笛を吹く少年でした。
この部族では ある歳になると、男は冬の間、自給自足の山ごもりの修練を しなけらばなりませんでした。
酋長の息子も山に出かけますが、猟が出来ないために、命を落としてしまいます。
彼の弔いの場で、小鳥が美しいさえずりをしていました。
酋長は、息子が鳥となり、春を告げているのだろうと悟ったのでした。

  

「春告鳥」って どんな鳥のことか わかる? と聞くと「うぐいす」と答えてくれました。
「すごい! よくわかったね」と感心していたら「わたしは春を告げる鳥・・・うぐいすです」と 言ってた、と。そうでしたね(笑)
静かに 集中して聞いてくれていました。




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