「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

2023.1.16

3学期の読み聞かせが始まりました。
よむよむの皆さんも 張り切ってきてくださいました。

1年生
「しんせつなともだち」
作)ファン・イーチュン     福音館書店

食べものがない寒い冬のことです。お腹がすいたうさぎが、かぶをふたつ見つけました。
ひとつだけ食べて、もうひとつを同じようにお腹をすかせているろばに届けますが、ろばは留守でした。
うさぎはろばの家にかぶをおいていきます。家に帰ってきたろばは、かぶにびっくりします。
ちょうどさつまいもを手にいれたばかりだったろばは、かぶを今度は山羊に届けます。
思いやりの心をのせたかぶが、動物たちのもとをめぐる「ぐるぐる話」。 

「みかんのひみつ」
作)鈴木 伸一      ひさかたチャイルド

しぜんにタッチ!シリーズ。
冬の代表的な果物、ミカンを取り上げ、実の特徴やなり方などを美しい写真で紹介。
身近な食べ物への興味が広がります。
 

みかんは とっても身近な果物で みんなもよく食べているのですが
みかんの ひとつぶに 2700以上も小さなふくろがあることや
みかんのすじが 栄養を運ぶ人間で言えばへその緒の存在だなんて
こんなひみつがあるのだと分かると ちょっとわくわくします。
楽しく読めたし 楽しく聞いてもらえたと思います。

2年生
「うさぎのくびかざり」

作)黒河 松代    佼成出版社
 

おじいさんとおばあさんに食べものをもらって命を助けられたうさぎが恩返しをする、こころあたたまるお話。

創作民話ということで みんな知らないお話だったからでしょうか とっても静かに聞いてくれていました。

3年生
「ぽめちゃん」
作)柴田 ケイコ    白泉社

ぽめちゃんが「ぐーすーぴー」と寝ていたら、寒そうなねずみくんがやってきて…。

ぽめちゃんが顔を真っ赤にしているところとか 強気なひよこたちとか くすっとわらえます。
優しいタッチの絵ですがダイナミックに描かれているところもあって 導入の一冊にはぴったり。
 

「かぼちゃスープのおふろ」
作)柴田 ケイコ   小学館
 

「しちゃダメ」って言われてるのに、どうしても誘惑に勝てない くまさん、アルパカさん、ねこさんの3びき。
「いやいや、しちゃダメだ!」って一瞬ちらっと思ったりするのですが、すぐに「でも…」と、なんやかや言い訳したり理屈をこねくりまわしたりして「しちゃう」3びき。結果は…ほらね。言わんこっちゃない。

2020年秋に日本マクドナルド「ほんのハッピーセット」で配布され、大人気を博した作品です。

書籍化にあたり、サイズを大きくし、新たな描きおろしも加えた再構成によりページも増えた「完全版」

どんなおふろに入ってみたいか みんなに聞いてみたら「抹茶」「コーンスープ」そして「かき氷」ですって。

4年生
「3びきのかわいいおおかみ」
作)ユージーン・トリビザス   大日本絵画
 

3びきのコブタのパロディ。
つまり弱々しくてかわいい3びきのオオカミと、凶悪な 大ブタのお話。
ページをめくるたびに、この大ブタの過激さがエスカレートしていく プロセスがたまらなくキモチいい。
なにしろ、オオカミが作った家を電気ドリルやダ イナマイトでぶっ壊しにくるんだから。

作者はギリシャの犯罪学の専門家だそうで 悪い奴の仕業が 大胆でどんどん過激になっていく様子が すごすぎて笑っちゃいます。

5年生
「白い街 あたたかい雪」
作)鎌田 實     ポプラ社
 

とおいくに、ベラルーシでおきた、ほんとうのはなし。
白い雪の街で、びょうきのこどものために、パイナップルをさがすニッポン人が、あったかな連鎖をおこした。つめたい雪があったかい雪にかわる。奇跡の物語です。

チェルノブイリの原子力発電所の事故のため、隣の国ベラルーシの子どもアンドレイは血液の病気になりました。パイナップルが食べたいというアンドレイのために、日本人の看護師は町中をさがし歩き…。絶望を希望にかえる物語。

ロシアとウクライナの戦争で 世界中の人々が心を痛めている今 ウクライナの隣国で起きた出来事に心揺さぶられる思いがします。
そんな気持ちで みんなも聞いてくれていたのか とても静かに真剣に耳を傾けてくれていたようでした。
読み終えると 大きな拍手をしてくれて ほっとしました。

6年生
「クマと森のピアノ」
作)デイビット・リッチフィールド    ポプラ社
 

ある日、こぐまのブラウンは森のなかで、「へんてこなもの」を見つけます。
やがて、ブラウンはへんてこなものを弾けるようになります。
偶然通りかかった人間の女の子とお父さんがブラウンの奏でる美しいピアノの音楽を聞きます。
ブラウンはふたりと一緒に町へ行き、ピアニストとして大成功をおさめました。
でも、ブラウンは森と、友だちと、森のピアノが恋しくなり・・・。

この絵本を読むときは 音楽を流して・・・と思っていたので 辻井信之さんのピアノ演奏をPCで流しながら読みました。
俵万智さんの翻訳も素敵で シンプルな言葉の中から色々な種類の音が聞こえてくるようです。
大きく展開していく物語にひきこまれ、そして、どこにいても、つながっていられる大切なともだちっていいなあ、とあたたかい気持ちになれる絵本です。

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