1年生
「ゆうひのしずく」
作)あまん きみこ 小峰書店
ひとりぼっちのきりんは、自分が生まれ、仲間と過ごした海の向こうを見ていました。
ある日、ありに何を見ているのかをたずねられて、頭の上まで登らせて見せてあげます。
まだ見ぬ 遠くの世界を見られたあり。
そして、ありをおろす時に 地面にゆうひのしずくのような赤い花を見つけたきりん。
視野を広げてみることと 足元の小さなことに気づくこと どちらも大切なことだと教えてくれるお話です。
「おもち」
作)石津 ちひろ 小峰書店
きょうは、楽しいおもちつき! ぺったん、ぺったん、ぺたぺったん。あらら、ふしぎ、ついたおもちがうさぎになっちゃった! 次は何に変身するかな?
愉快な言葉のセンスで、餅つきの様子が見事に表現されていきます。
「ぴよーん ぴよよーん」「のびのびーん」など 声に出して読むと、威勢がよくて楽しくて、元気が出てきます。
みんな とっても上手に聞いてくれて 読んでいても楽しかったよ。
2年生
「アナと雪の女王 家族の思い出 クリスマスのおくりもの」
編集)講談社
アナとエルサ、大人になって、初めてふたりでむかえるクリスマス。
アレンデールでは、それぞれ「家族の伝統」でお祝いをするようですが、
ふたりは、どのようにお祝いしたらよいのかわかりません。
オラフは、アナとエルサのために、「家族の伝統」をさがす冒険の旅へでかけますが……?
映画『アナと雪の女王』、公開10周年記念で2018年に上映された映画が 絵本になりました。
女の子だったら よく知ってるお話の続編なので 興味津々の様子で聞いてくれていたようです。
また 自分の家でのクリスマスの過ごし方を 嬉しそうに口々に話してくれていました。
3年生
「すごいね! みんなの通学路」
作)ローズマリー・マカーニー 西村書店
世界のさまざまな地域に住む子どもたちは、どうやって学校に通っているのでしょう。
学校まで、とても遠い道のりを歩かなくてはならなかったり、
自分の机や、飲み水の入った重いたらいを、運んでいかなければならないこともあります。
川の急流をロープで渡ったり、細くけわしい山道や、高いがけを登っていったり・・・と 思いもよらない「通学路」があらわれると びっくりしたり うなずいたり とっても反応よく聞いてくれていました。
4年生
「げたにばける」
作)新見 南吉 新樹社
子どものたぬきが、げたにばけました。
そのげたをおさむらいさんがはいて、歩きだしました。
さあ、たいへん。母さんたぬきも、はらはら、どきどき。
ほほえましい結末で 笑顔がこぼれます。
最後のページで「こどもだぬきは おあしをもらったので・・・」というくだりがあるのですが
読み終えると「おあし、って 何?」と 尋ねてくれたので ちゃんと聴いてくれていたのだと嬉しくなりました。
「おうさまがかえってくる100びょうまえ」
作)柏原 佳世子 えほんの杜
王様がお出掛けしたある日、
3人の家来たちは王様の部屋でやりたい放題、散らかし放題。
ところが王様がお城に戻ってくるのが見えちゃったから、さぁ大変!
「王様が帰ってくるぞ―!!帰ってくるまで…あと100秒だ!100秒で部屋を片付けろ――!!」
片づける様子が 1から100まで数字を数えるだけで スピーディーに展開していくのが とっても面白く 思わず夢中になって カウントしそうです。
太った家来がいつの間にかいないのですが そこはさすが子どもたちです、絵をちゃんと見ていてくれて 居場所もばっちり大正解。
お片づけ前後の部屋の様子も載せているので、間違い探しでも遊べます。
休み時間に 早速この絵本をじっくり見たくて 図書室に来た4年生がいました。
5年生
「ひゃくおくまんのサンタクロース」
作)もたいひろこ アノニマスタジオ
もうすぐクリスマスなので ちなんだ絵本を読みたいと思って探していました。
5年生ぐらいって サンタクロースを信じている人と信じていない人と両方いそうで 選ぶ絵本も なかなかぴったりなのがなさそうだったのですが 先週6年生でも読んだ絵本が そんなお年頃の子に いい感じの世界観だと思いました。
6年生
「せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ」
作)サム・マクブラット二ィ 徳間書店
いまから50年以上まえ、メアリー・ローズという女の子が、おこづかいをためて、クマのぬいぐるみを買い、かわいがっていました。
「ウーウー」という名前をつけて、どこにいくにもいっしょにつれていきました。
ところがある日、メアリー・ローズはそのぬいぐるみを電車に置き忘れてしまったのです!
それからぬいぐるみは、何人もの子どもたちのものになりますが、数十年を経て…?
クリスマスの日におこった、小さな奇跡の物語。
最初は 少しざわついて 気もそぞろな人もいたのですが 物語が進んでいくにつれて みんなの気持ちがお話に向いてきた感じをうけ 終わると「おーっ」という感嘆の声が聞こえてきました。
「どんなにきみがすきだかあててごらん」の絵本を描いた人と同じ人の絵本です。