「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「すてきなさんにんぐみ」
作)トミー・アンゲラー       冨山房

全身を覆う黒マントに、目深にかぶった黒い帽子の三人組。
見えているのは目玉だけ。抱えているのはまっ赤なおおまさかり!
この三人、どう見ても悪いことを企んでいる様子。三人組の正体は恐ろしい泥棒たちなのです。
そして、隠れ家で 奪い取って貯め込んだ金銀宝石を眺める日々を送っているのです。
ところがある日、三人組は、みなしごの少女ティファニーちゃんと出会います。
彼女は 宝ものを見て「まぁぁ、これどうするの?」と聞きますが 三人は困って相談をはじめます。
だって……どうするのか考えたこともなかったのですから!

 

とっても 元気な1年生。
ツッコミを入れながらも 楽しんでお話を 聞いてくれていたようでした。

2年生
「プテラノドンのそらとぶいちにち」
作)竹下 文子    偕成社

プテラノドンは 空を飛ぶ翼竜なので、それだけにスピード感もある展開です。
俯瞰図の場面では、トリケラトプス、ティラノサウルスほか、たくさんの恐竜を見ることができます。
また「恐竜」ではありませんが、同じ時代の海生爬虫類の一種、ティラノサウルスをも食すといわれる、モササウルス、大迫力の場面も!
子どもたちは 思わず「クジラや!」と 言っていましたが。
自由に空を飛ぶイメージのプテラノドンですが、鳥とは違って地面から飛び立つのは苦手。
風にのって飛べる場所を、一生懸命歩いて歩いて探すようすは、ひょうきんさを醸し出しています。

 

恐竜に 興味のある子は多いのでしょうか。みんな 一生懸命聞いてくれていたようです。
裏表紙を見せると「化石だ!」と 喜んでいました。

「このかみなあに? トイレットペーパーのはなし」
作)谷内 つねお     福音館書店


 

毎日お世話になっているのに、あまりにみぢかすぎて注目されない紙、トイレットペーパー。
でも、子どもたちはちがいます。
廊下で転がしてみたり、体に巻いてみたりと……つい遊んで叱られたりしてしまいます。
ロール状に巻いてあって、薄くて長くて柔らかい、などなど……トイレットペーパーは普通の紙にはない特徴をもっています。

 

トイレットペーパーの秘密がよくわかる「面白い写真」がたくさん登場します。
全部広げてみると、廊下じゃ足りない! 運動場へ。
どれくらい長いか 試してほしくて ひと巻き教室においてきました。

3年生
「ちいさいきみと おおきいぼく」
作)ナディーム・ブラン・コム     ポプラ社

おおきいオオカミは、ずっとひとりでした。ひとりが、あたりまえでした。
ある日そこに、ちいさいオオカミがやってきたことから、おおきいオオカミは初めての気持ちをたくさん知り、世界は色づきはじめるのです……。

 

だれかとともに生きる喜びとぬくもりを伝える、フランス生まれの心あたたまる物語です。
絵がかわいくて 色合いも美しいのですが 淡々としたお話なので 
どうかなぁ・・・と 思ったのですが 静かに聞いてくれていたので よかったです。

4年生
「だいふくもち」
作)田島 征三      福音館書店

怠け者のごさくは、ある晩、自分を呼ぶ声に家の中をさがしてみると、
床下に300年も住みついているという大福餅を見つけました。
その餅は小豆を食わせると次々と小さな大福餅を産みます。
その餅を売りだすと、うまいうまいと評判になり、ごさくは大金持ちになりました。
ところが、ごさくが欲張って山盛りの小豆を大福餅の上に積みあげて食わせたために……。

 

大好きなお話です。大福もちがしゃべるし、最後のオチも ブラックユーモアだし
とっても面白いと思っているのですが、今のこどもたちにはぴんと来ないのでしょうか、
あまり反応もなく 興味なさそうに こそこそしゃべっている子もいました。

5年生
「ビロードのうさぎ」
作)マーシェリイ・W・ビアンコ     ブロンズ新社

ある日、ぼうやのもとにやってきた ビロードのうさぎ。
たくさんのおもちゃにかこまれて部屋のすみで小さくなっていたうさぎは
「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」ことを知ります。
やがて、ぼうやといっしょにすごすようになったビロードのうさぎに まほうがおとずれて…。

 

子どもにとって、大切なおもちゃは、ただのおもちゃではなく、人格を持った友達そのもの。
いつも友達と一緒にいる心地よさ。そして、いつもいつも一緒にいるだけで幸せだという気持ち…なんでもほしいものが手に入る世の中で こんな風に感じられる体験って したことあるのかなぁ。

6年生
「世界で一番貧しい大統領のスピーチ」
作)くさばよしみ     汐文社

2012年、ブラジルのリオデジャネイロで 環境が悪化した地球の未来について話し合う国際会議が
開かれました。
これといった名案も出ないまま 南米の国ウルグアイの番がやってきました。
演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがた・・・
そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。
給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、
町からはなれた農場で奥さんとくらしています。
花や野菜を作り、運転手つきの立派な車ではなく 古びた愛車を自分で運転して、
大統領の仕事に向かいます。
身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて
「ペペ」とよんでいます。
さて、ムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、
小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。
しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。

 

ちょうど今 まさにCOP21がドバイで開かれています。
これが 地球温暖化の対策を講じるための国際的な会議 つまり 地球温暖化対策会議です。
少し難しい内容かと思いましたが 少しでも関心を持ってくれる子がいてくれたら うれしいと思って読みました。


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