「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「はらぺこヘビくん」
作)みやにし たつや    ポプラ社


はらぺこヘビくんがお散歩をしていると、食べ物を見つけて、一口でごっくん。
すると、りんごを飲み込んだらりんごの形に、
おにぎりを飲み込んだらおにぎりの形に、
という具合に、体が飲み込んだものそのままの形に膨れます。
最後は、りんごの木にやってきて、まさか!と思ったら、にょろにょろ木を登り始めて、
ほっとしたのもつかの間、次の瞬間、大きなお口で…。
やっぱり豪快なヘビくんです。

  

「今日は 楽しいお話だよ」と 読み始めると みんなもわくわくした顔で 
とっても喜んでくれました。

「いいからいいから3」
作)長谷川 義史     絵本館


みんなも よく知っている「いいからいいから」シリーズの3で登場するのは 貧乏神です。

 

おじいちゃんとぼくの前に現れた貧乏神は、お母さんのお財布を失くさせたり、
お父さんの会社を倒産させたりと、しっかり災いを撒き散らします。
でもその災いに対して、おじいちゃんが「あんた、いい仕事しますなぁ」と
切り返すところは、何度読んでも笑ってしまいます。
最後のページは長谷川さんらしく いろんなしかけがあるので(宇宙人のUFOや ゆうれいのしっぽ? など 書き込んである) みんなにもよく見てもらいました。
つっこみもいっぱいあって 元気よく、しっかり聞いて 
ちゃんと反応してくれるので 読んでいてもとっても楽しくて 元気をもらいます。

2年生
「こわくないよ にじいろのさかな」
作)マーカス・フォスター     講談社


重病のこぶうおを救うには、悪魔の谷の赤い海草が必要なんだ。
にじうおとあおいさかなは、決死の冒険に出発するのですが!?

 

みんなも大好きな「にじいろのさかな」シリーズの第4話です。
「このシリーズの 最初のお話知ってる?」と 聞くと いっせいに手を挙げて ちゃんと どんなお話か説明してくれたので 安心して読むことができました。
しかも「これは知らない」と いうので まさにうってつけ! 
じっと 食い入るように聞いてくれていましたし 最後には拍手もしてくれて とっても嬉しかったです。

3年生
「おばけのてんぷら」
作)せなけいこ     ポプラ社

食べることが大好きなうさこが、こねこくんのお弁当に入っているてんぷらを見つけ
さっそく自分でもつくってみることにしました。
うさこがごきげんでてんぷらをあげていると、においにさそわれて、
山のおばけがそっとやってきました。
うさこに見つからないように、ちょろちょろ飛び回りながらてんぷらのつまみぐい。

 

くいしんぼうで、楽天的、小さなことなんて気にしない主人公のうさこ。
無防備でおっちょこちょいのおばけ。
そんなチャーミングな登場人物のおかげで、どの場面も可笑しくてどんどん読み進めてしまいます。

「でこぼこえほん のりもの」
作)グザビエ・ドゥヌ     小学館


 

最近は ほんとに多くの いろんなタイプの絵本が出版されていますよね。
みんなにも こんな絵本もあることを知ってほしかったので まわして紹介しました。
「デコボコえほん」シリーズは、紙面に凹凸がありデコボコしていて、触って感じて楽しめる絵本です。
「これなら 目が見えない人でもわかるなぁ」と言っている人もいました。

4年生
「とらとほしがき」
作)パク・ジェヒョン     光村教育図書


アイゴー! とらが叫んで逃げ出した。アイゴー! 
とらにまたがり、どろぼうも叫ぶ。泣く子も黙る、恐怖の干し柿!?
ゆかいな韓国の昔話を伝統の民画風に描いた迫力の絵本!

 

どこかで似たようなお話・・・と おもったら 「ふるやのもり」ですね。
「ふるやのもり」を知っている人は何人かいたようです。
知らないものは怖い…人の心理は万国共通のようですね。

5年生
紙芝居「豆っ子太郎」
作)川崎 大治       童心社


子どもがいない老夫婦に豆つぶほどの小さな子が授かりました。
何年たっても、豆っ子太郎はちっとも大きくなりませんでした。

 

これはグリムの昔話「親指こぞう」にそっくりです。
グリムではおくさんが小さき子を産むことになっていますが、紙芝居では丸太から子どもがうまれること、グリムでは途中でぬすびとに利用されますが、紙芝居ではそれがないこと、そこが違うだけのようです。
子どもが馬の耳にはいって右左あやつることや、二人の男に売られ、草むらに逃げるて牛にたべられること、牛の中でさわいで牛が主人にころされること、などなど ほとんど同じです。

6年生
「てんてんきょうだい」
作)山口 慶太     ポプラ社

点々から生まれた兄弟が、色々な言葉に点をつける、言葉遊び絵本です。
「か」⇒「が」「はね」⇒「ばね」「おうし」⇒「おうじ」
など、点々をつけると意味などが変わるのを楽しみながら 日本語の面白さにも触れられます。

 

二人で兄弟のセリフを掛け合いしながら読むと とっても面白いのですが 今日は一人で読みました。
ページがすすむにつれて おかしさが増してくるようで 6年生でも だんだんにやにやしてくる人が増え「きゅうきゅしゃ」のところでは 思わず「ぎゅうぎゅうじゃ!」と 口をついてでたような人もいて しめしめ(笑)楽しかったです。

「ルリユールおじさん」
作)いせ ひでこ      講談社


 

たいせつにしていた植物図鑑がこわれてしまった、パリの少女ソフィー。
本をなおしてくれる人がいると聞いて、ルリユール(製本職人)を訪ねます。
おじさんの手によって、ソフィーの目の前で植物図鑑はどんどん修復され、生まれ変わっていきます。その細かい工程が紹介されています。
今では、全工程をマスターしている職人さんというのは一桁の数しかいないのだそうです。
秋も深まる季節にぴったりの、本を愛する人のための 個人的にも一番好きな絵本です。


   

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