「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
紙芝居「おむすびころりん」
作)柴野民三       教育画劇


山道をころころ、ころがっておむすびは穴の中に。後を追いかけておじいさんも穴の中。
みんなもよく知っている昔話ですね。

  

とっても静かに集中して、くすっと笑える場面では 笑い声も聞こえてきました。
♪おむすびころりん♪とリズムをとって歌う場面で 拍子木でリズムをとっていると だんだんみんなも体で自然にリズムをとっていたりと 紙芝居を楽しんでくれていたようでした。

2年生
「ぼく バナナむし」
作)海野 和男     佼成出版社

名前の通り、バナナにそっくりなバナナムシの写真絵本です。
正式名はツマグロオオヨコバイ。その由来や生態が語られます。
都会の草むらにもいる身近な虫ですが、実は謎がいっぱい。
謎の生態をストーリー仕立てで紹介した、ポップな写真絵本です。

 

バナナむしは13mm。13mmってわかるかな?と思ったら ちゃんと「1.3cm!」と言ってくれたり、「よこにはって かくれるんだ」という場面では、「だから よこばいっていうんか!」と とってもグッドなタイミングで 声がかかって 楽しかったです。

「ぼくのきんぎょをやつらがねらう」
作)武田 美穂    小学館


夜店で買った、赤いすてきな金魚は、ぼくの宝物。
でも、その大事な金魚をねらって、やつらがやってくる! にわとり、いぬ、のらねこ…。
ぼくは気が気じゃなくて、ごはんも学校も野球も手に付かない。
そんなぼくを見て、ある日、ついにおかあさんが…。
おねがい! だれかぼくの金魚を助けてよ!!



迫力があっておもしろい絵と テンポの良い文章で、読んでいても心地よく、イキのいいセリフもあって のりのりで読めてしまいます。

3年生
「けむしのおなら」
作)まつむらまさき    京都新聞出版センター


 

あかちゃんの可愛らしいおならに始まって、ゴリラ、サイ、ゾウ、カバと、だんだん大きな動物にスケールアップしてゆき、おならを擬音で描写(これがまた可笑しいこと!)する文字サイズもボリュームアップしてゆきます。
最大まで行ったと思った後は・・・けむしのおなら?

「はっきよい畑場所」
作)かがくい ひろし     講談社


豊作御礼! 野菜たちの大相撲がはじまるよ。 おおずもう畑場所の千秋楽。
たまね錦、なすび里、だいこの嵐……畑でとれた力士たちが大奮闘。
結びの一番は両横綱の手に汗にぎるおおずもう。さて、軍配は!? 

 

それぞれ野菜たちの持ち味が上手く描かれていて、とりくみ中に 玉ねぎの皮がむけたり きゅうりのイボイボがいたかったり 楽しい内容です。



裏表紙に書かれている 野菜力士たちの 出身地に相撲部屋、四股名がとても面白いので あとでじっくり読んでほしいです。

4年生
紙芝居「ききみみずきん」
作)堀尾 青史      童心社

正平が氏神様からもらった頭巾をかぶると、鳥の話がわかるようになりました。
この不思議なずきんで、村の長者の娘の大病の原因を正平は鳥から聞くことになります。
この時のカラスのおしゃべりの可笑しいこと!!

 

みんなも知っているようで知らなかったお話みたいで、じーっと聞き入っていました。
こんなずきん、ほんとにあったらいいのにね。

5年生
「どうぶつしりとりえほん」
作)薮内 正幸     岩崎書店


「らっこ→こあら→らくだ…」と、親子の動物たちが描かれた美しい絵とともにしりとり遊びをします。



5年生にもなって 一緒にしりとりしてくれるかなぁ・・・。ちょっと心配だったので「ご協力お願いします」と始めたら みんなちゃんとしりとり遊び、してくれました(ほっ)
最後の「くま」の次が なかなかでてこなかったので「時空を超えて」とヒントをだすと お見事!「マンモス」で 終わりました。

「たべものやさん しりとりたいかいかいさいします」
作)シゲタサヤカ    白泉社

ずらりと並んだお店屋さん。「やお八」「もくもくベーカリー」「みなとずし」に「フルーツバスケット」……まだまだ続きます。
どうやらみんな、たべもの屋さん。どうしてこんなに大集合をしているかと言えば、お手紙が届いたのです。
「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします!」
ルールは簡単、みんなの名前でしりとりをながーーく続けるだけ。
優勝チームには……なんでも欲しいものをプレゼント!!これは大変な大会です。

 

しりとり絵本だけど ちゃんとストーリーがあって オチまである 楽しい絵本です。

6年生
「いいおかお」
作)さえぐさひろこ    アリス館


やぎさんの顔は、のほほん あははん いいおかお。
いろいろな動物の表情豊かな顔が勢揃い。ページをめくるごとに笑顔がこぼれます。

 

週の始まりの月曜日の朝、動物たちの素敵な表情をみているみんなも だんだん表情がほぐれてきて 「いいおかお」になってきました。

「そらいろ男爵」
作)ジム・ボム     主婦の友社


お手製の青い複葉機にのり、バードウォッチングを楽しんでいた「そらいろ男爵」ですが、戦争が起こり、お気に入りの飛行機を迷彩色にぬりかえて、戦いに参加せざるをえなくなります。
最初は、爆弾のかわりに打撃力のある12巻の百科事典を使い、一個大隊を撃破。
でも、戦争はつづきます。旅行記や料理書、哲学書、天文書に歴史小説、男爵は大好きな『本』をどんどん投下します。
本を拾った将軍や兵士たちは、それぞれ本に夢中になり、戦いへの意欲がなくなってしまいます。
そして、男爵が戦争を終わらせるために最後に投下したものは……

  

平和をもたらす『本の力』『ことばの力』をわかりやすく伝える貴重な一冊です。
「ほんまにあったん?」と 聞いた子がいました。
戦争が むかしのことではなくなってしまった今 現実の世界各地で起きている戦争に 思いを寄せたのかもしれません。
ほんとうに こうして戦争が終われば どんなにいいでしょう。

「おなじそらのしたで」
作)ブリッタ・テッケントラップ     ひさかたチャイルド


 

都会で暮らす猫の画面は、空の一部が雲形に切り抜かれ、次の画面の空が見えています。
ページをめくると、そこには草原のライオン。文章は綴ります。
「ぼくたちはみんな おなじそらのしたで いきている ここでもとおくでも」 
同じ空の下、さまざまな動物が出会い、遊び、歌をうたっている…。
だれでもが、どんな環境にあっても、同じように日々を生きているということを伝えます。








 

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