年にたった2回のチャンスに、美山っ子も参加

地域連携コーディネーター通信

3年生は、総合的な学習で美山のお宝を探し求めて、かやぶきの里へ見学に行きました。 

朝からあいにくの雨降りでしたが、美山民俗資料館の中野貞一さん、愛子さんに案内いただいて、集落内を歩きながら資料館を目指しました。
 
途中、少し小降りになったところで、かやぶき民家の形をした木造のちいさな小屋?箱?の前に集合しました。中野館長に見せていただいたのは、放水銃です。見学に行ったこの日は、年に2回実施される放水銃の点検作業の日でした。点検前の放水銃は、かやぶき屋根の形を模したボックスに静かに収納されており、フタを開けて見せていただいて初めて消防用の筒先が見え、放水銃であることが分かりました。

美山の子どもたちとは言え、放水銃の中を見ることはなかなかありません。

この放水銃が何のためにあって、どのように作動するのか説明を聞き、午後には実際に動いている様子を見学することになります。
  
資料館では、美山のかやぶき民家の特徴や、実際の建物の様子、屋根裏がどうなっているのか、また昔の道具などを見せていただきました。
 

資料館の中で、子どもたちが疑問に思ったことを中野館長に丁寧に教えていただきました。
 
館内を散策しているときに、海外からの観光客の方にも多く遭遇しました。子どもたちは英語で話しかけられて、驚いた様子でしたが、学校で習った少しの英語を駆使して積極的にコミュニケーションをとっていました。


そして公民館で昼食をとったあと、いよいよ一斉放水の見学です。

放水銃の点検作業である一斉放水が、平日に開催されるようになってから、美山町の子どもたちは近くに住んでいながら、その様子を見ることができませんでした。
 
そのため、初めて見る放水の様子にみんな大興奮です。

集落の上に据えられたタンクから、順番に水が流れ降りてくるように、集落内の放水銃が順に開いていきます。
その水量と、屋根を濡らす放水銃の動きにみんな見入っていました。

わずか5分ほどの放水ですが、こうして点検して大切な民家を守っていることが分かりました。

 
集落へ再び戻って、資料館の館長さんと中野愛子さんにお世話になり、ゆっくりと集落内を案内していただきました。

 
 
途中、別の海外からの観光客の方たちに会いました。 
子どもたちから話しかけたり、英語で質問されたりして、観光客の方も地域の子どもたちに興味津々の様子でした。



また、資料館でお会いしたアメリカから来られていた方が別れ際に、記念にぜひ何かプレゼントをしたいとおっしゃって、アメリカの硬貨をもらいました。日本の硬貨とは少し異なる硬貨。
観光で美山に来られていた方にとっても、子どもたちとの交流が心に残ったのでしょう。

子どもたちにとって、かやぶきの里の見学は、いろんな意味で心に残るものとなりました。

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