「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「すてきなあまやどり」
作)バレリー・ゴルバチョフ    徳間書店


ざあざあぶりの にわかあめ。
ブタくんは大きな木の下であまやどりしたはずなのに、なぜかびしょぬれ。
どうしてかっていうとね…。あまやどりの説明をするうち、どんどんエスカレートしていくブタくんのお話にページをめくる手がとまらなくなります。

 

つぎつぎにあらわれるどうぶつたちが どんどんたくさん どんどんおおきくなっていのが わくわくします。
そして 見開きをさらに開くと・・・! 
優しい気持ちになった後 誰しも思い当たる 笑いを誘うようなオチが いいですよね。

「うしはどこでもモー」
作)エレン・スラスキー     鈴木出版

なあしってる? イギリスのいぬは、「バウワウバウワウ」ってなくねん。
スペインやフランスは? 日本は?国によって擬音語は様々。鳴き声ひとつとってもそれぞれです。
ユニークな絵の中に、英・西・仏・日4カ国の名所や文化が描かれて国際感覚も満点!
楽しい関西弁は、上方落語家・桂かい枝の翻訳です。


「わんわん」とか「モー」とか 鳴き声を みんな一緒に合わせて読んでくれました。
そうすると どんどん楽しくなってきますよね。

2年生
「あめかっぱ」
作)むらかみさおり   偕成社


その日は朝から雨。お母さんは急ぎの用ができてしまい、出かけるしたくをしています。
そこへピンポーンとベルが鳴り、なおちゃんが玄関をあけてみると、
「どうも、かっぱです」と、緑色のおかしな生き物が立っているではありませんか! 
お母さんは「かっぱさんとお留守番しててね。きっとすごーく楽しいから」といって出かけてしまいます。
こわくてテーブルの下に隠れたなおちゃんに、かっぱが声をかけました。
「なおちゃん、今日はピクニックびよりですよ。」「雨なのに?」「雨だから。」

 

最初に「雨 好き?」と 聞くと「好き」「好き!」というみんなの声。
そうなんだ、雨 好きなんだね。 そんなみんなにぴったりのお話です。
お話の始まる前から ずーっとキーボードで 雨の楽しさを感じるような音楽を演奏してもらって お話の世界に入ってもらいました。
「えー!?」「めっちゃこわい」とか 元気な2年生は つっこみもしっかりはいっていましたし、絵本を電子黒板に映していたので 細かな場面もじっくり見て 自分なりのストーリーもつくっていたようでした。

3年生
紙芝居「ゲンさんのてんのぼり」
作)菊池 俊      教育画劇


おばあさんのためにウナギをとっていたゲンさん。
逃げ出したウナギを追いかけてゲンさんは空へ海へと大いそがし。

 

ウナギをつかんで空へ上っただけでなく おつぎは海に落ちて 竜宮城に行って・・・と お話が続いていくのが面白いですね。

4年生
「三体ほたる地蔵」
作)むらかみゆきひこ


 

昭和32年のことでした。
知井地区の知見に 高知から出稼ぎに来ていた家族のうち 親孝行の3人姉妹が丸木橋から落ちてなくなってしまいました。
そのことを知った当時の京都府知事が お地蔵さんをその場所に設置しました。
当時のことを知る地元の方にお話を伺って そのことをもとに創作した民話が「三体ほたる地蔵」です。

このお話のほかにも 大野地区や宮島地区など 美山町中のことを聞き取りながら 創作民話を作っていた人がいました。
朝から 悲しいお話で 申し訳なかったですが 美山を題材にした民話がたくさんあるということも 知っておいてほしいと思います。

5年生
「ランドセルは海を越えて」
作)内堀 たけし     ポプラ社


ランドセルをアフガニスタンに贈る活動を紹介した写真絵本です。
ランドセルは、学校で学ぶこと、つまり「未来」へつながる希望です。

使われなくなったランドセルを紛争と混乱が続くアフガニスタンの子どもたちに届け、学ぶ喜びを知るきっかけにしてもらいたい。
2004年、化学メーカーの「クラレ」がこんな思いで始めたのが「ランドセルは海を越えて」です。

  

5年生ぐらいになると 世界にも目を向けてほしいと思い 選んだのですが
最初に 少しウクライナのことを話しても 思ったより反応が少なく 
もしかして 知らない?? のかしら・・・と おもってしまいました。

ランドセルをもらった子が どれだけ嬉しそうか・・・みんなも1年生の時 ランドセルをもらって うれしかったと思います。
そんなことも思い出して 世界には いろんな人たちがいることを想像してみてほしいと思います。

6年生
「チェクポ おばあちゃんがくれたたいせつなつつみ」
作)イ・チュニ   福音館書店


オギが通学鞄がわりに使っているチェクポ(風呂敷状の布のこと)は、おばあちゃんが端切れを縫い合わせて作ってくれたもの。
オギは友だちのダヒの新しい鞄が羨ましくてなりません。
古びたチェクポをからかわれたオギは、ダヒと大げんか。
でも、おばあちゃんの針仕事の姿を思い出したオギは、一針一針にこめられた真心に気づきます。
暮らしの工夫や手仕事の意義など、現代が失ったものの大切さに気づかされる絵本です。

  

オギの友達のダヒが 表情といい態度といい なんとも とっても憎たらしい子なんです。
読み聞かせを聞いてくれていた男子も「こいつ むかつく」と つい言ってました(笑)
そして 二人の女の子のつかみ合いのけんかも 見ものです。
とても繊細で 細かな部分まで描かれていて 1970年代の韓国の暮らしぶりが感じられる絵本です

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