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4月23日の万博遠足に先立ち、生徒たちは「ある1枚の写真」をきっかけに探究学習を行いました。写っているのは万博の風景――でも、ただ眺めるだけではありません。

■ 写真の"奥"を読み解く

注目したのは、大屋根リングに使われた木材の種類やその割合、構法などの建築的な要素。さらには、案内サインのデザインやその意味、写真にたまたま写り込んだ万博グッズと思われるスニーカーにまで、好奇心のアンテナは広がります。

「なぜこの視点に注目したのか?」「どうやって調べたのか?」という問いかけのもと、各チームがそれぞれの調査手法や気づきを発表し合いました。

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■ 白熱した"撮影場所"論争

なかでも面白かったのは、「この写真は万博のどこで撮られたのか?」という問題。 あるチームは「東口だ」と主張し、別のチームは「西口に違いない」と断言。 その根拠として、写り込んでいる建物の形や人の流れ、光の向きなど、まるで"現場検証"のような鋭い観察と推論が飛び交いました。

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■ 探究の力、遠足で発揮なるか?

これらの事前学習を経て、生徒たちは実際に万博の会場を訪れます。 「この建材、写真と同じだ!」 「サインの色使い、やっぱり○○を意識してたんだ!」 そんな気づきが、現地でどれだけ生まれるのか...まさに"探究の本番"が始まります。 事前に調べた知識と現場での体験が結びついたとき、学びはもっと深く、もっと面白くなるはずです。 万博後の学校生活では、どんな土産話が聞けるでしょうか。学校図書館でも関連資料を揃えてお待ちしています!

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 12月5日、三重県の皇学館大学の講座「情報サービス論」にお招きいただき、『みらい探索Ⅰ』の授業などで久美浜学舎の皆さんにも紹介しているような、Web情報の活用やWikipediaなどアクセスしやすいインターネット情報のファクトチェック、地域との関わりながらの探究活動について、さらに深堀りした講義をしてきました。

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(学生も卒業論文の執筆に活用できる国文学科研究室)

 聴講した大学生たちには大好評で、たくさんの感想をいただいたので、一部をここに紹介します。

「紙の本を読まない=読書離れ」ではないというところが印象に残った。確かに、最近は電子書籍が発展しているし、児童が紙の本に触れる機会が減ることはおかしいことでは無いのかもしれないと感じた。

問題なのは、インターネットで見た浅い知識だけで学んだと思ってしまうことで、図書館などで文献資料から調べることはやはり重要なのだと改めて思った。伊達さんのお話にあった、児童の身近な題材をテーマにして図書館で調べさせるという取り組みを聞いて、児童の目線に立って考えることが何よりも重要なのだと学んだ。

ウィキペディアは、意識的ではないですがよく利用していて、便利で誰でも編集できる身近なものだというイメージがありました。日本では世界で13番目にウィキペディアの記事が多いということや、出典は合っていても解釈を誤った記事があることもあるということに驚きました。また、1日で内容が急に変わることもあるため、情報を探す際は注意が必要だということが分かりました。主に、出典をたくさん探したい時に利用したいと思います。

確かに最近では、何か調べるってなったときに本で調べようとはあまりならないし、自分でも歳をとるにつれて、読書をしなくなったなと思いました。はっと気づいたのは最近の子たちは本で調べましょうとなってもどう調べたら良いかもわからないと聞き、少し驚きました。各年代で少しずつ読書習慣が無くなっていったのは違いがあるのだなと思いました。

さっと調べられるインターネットなどとは違い、本で調べるには手間がかかるため、たしかに興味が湧いたり、必要に迫られないと本で調べる意欲はわかないと思います。Wikipediaの使い方として、出典をみてそれを本で調べるというのはわかりやすいし、調べたいことが書いてある本に辿りつきやすいなと思いました。そのような活用方法は知らなかったし、いいなと思いました。

最初に「インターネットやその中でもウィキペディアを見るだけで満足してしまう・調べた気分でいてしまう」と言われたことにとても共感しました。何かを知りたかったり課題が出てきたり、ふとしたときに私は頭の中に浮かんだキーワードを検索し、少しでも関心があることについて調べます。

高校生の頃の調べ学習ではインターネットをとても重宝していました。大学生になり、先生からウィキペディアからの引用についての指示を受けたとき、「なぜだろう」という疑問が強くありました。担当の先生からウィキペディアの参考文献を見るように言われたとき、あまり考えずに先生の言ったとおりにウィキペディアではなく参考文献をつかい調べていました。実際に、編纂に携わっていることを聴いたり実際に編集・訂正したところを見させていただいたり活動内容を聴いて感動しました。正しい情報の使い方をして、実際に紙の本で調べるような、電子媒体・紙媒体のどちらも共存できるような学習環境になっていくことが必要だと個人的に思いました。

ネットで検索した情報をそのまま信じてレポートに書いてしまう問題の話が興味深かったです。私自身も高校生の頃、調べ学習の時間で本を探したり本の中から情報を探すのに苦労した記憶があるので、そういった知識はネット社会が発達した今だからこそ必要になってくるのだな、と感じました。

 学校図書館は『みらい探究』の授業のみならず、ふだんの授業にも「プラスアルファ」の学びを提供しています。でも、その学びを受け取り、自分自身の将来のためにちゃんと活用することができるかどうかは、みなさん次第です。

 高校生活は3年間という短い期間です。でも、この短い間に学校図書館を充分に活用することができたら、その後の人生設計には多くの選択肢が広がることはまちがいありません! 図書館を積極的に利用して、たくさんの知識やスキルを獲得してください。学校図書館はいつでも皆さんのために役立つ情報や体験機会を提供する準備をしてお待ちしています。

 この図書館を、皆さんの学びを引き出す「ベストフレンド」にしてみませんか?

 以下は、皇學館大學の研究室や図書館の様子です。卒業論文執筆のための研究室の開放や、多様な学習スペースや、学生の取り組みをアウトプットする舞台まで、このようにハードもソフトも充実したワンランク上の学習環境に飛び込めるかどうかも、この3年間のあなた次第!

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 9月24日(火)、1年みらいクリエイト科では福知山公立大学から小山元孝教授をお招きし、久美浜学舎の場所にかつて存在した古代遺跡と、学校がある橋爪地区にある石碑や神社を巡るフィールドワークを行い、現地取材による情報収集のコツと、足元の歴史について学びました。福知山公立大学のホームページでも紹介されたこちらの授業、生徒9名と教職員5名が参加したのですが、とても楽しかったです!

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 翌週以降の授業では、小山先生から教わってメモした情報と、学校図書館の図書資料とを使って、情報の収集・整理・分析を通して、足元の歴史に理解を深めていきます。 小山先生、ありがとうございました!

 この取り組みは、福知山公立大学のホームページでも紹介されました。⇒ こちら

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 学校図書館では、フィールドワークに参加していない生徒のみなさんにもこの感動を多少なりともお裾分けするべく、「フィールドワーク追想✨見て、さわって、想像しよう! 弥生時代&古墳時代の土器展示」の体験学習コーナーを設置しています。校内地から出土した本物の土器を見て、さわって、あしもとの歴史を想像してみてください!

 ポイントのひとつを紹介しますと、例えば土器を軽く叩いてみると、後の時代のものほど、澄んだ音がします。焼成技術の向上で、よく焼けている証拠なのだとか。試してみてくださいね!

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 コーナーには、土器とともに校内に保管されていた謎の埴輪風の人形も置きました。血の涙を流す彩色は元々なのか⁉ それとも数十年前のくみこう生の茶目っ気のあらわれか⁉ 謎です(笑)

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 みらいクリエイト科1年生の「みらい探究Ⅰ」では、「もしも突然海外に赴任することになったら?」という設定で1人1つの国を選び、服装など荷造りのポイントや、里帰りに必要な休日の日数、もし永住するとしたらどんな仕事が成り立つか、など、5つのシチュエーションを想定した調べ学習を行っています。

 例えば「どんなお土産を持ち帰るか?」という設問では、京丹後市観光公社の「グルメ・お土産」の筆頭に挙げられているサツマイモを例に、なぜ京丹後市ではサツマイモがお土産になるのか←京丹後市の特産品だから(地域振興)←多く栽培されているから(産業)←栽培に適した土壌があるから(自然環境)←サツマイモの育つ環境(農業)・なぜその土壌があるのか(地理)と、ひとつのものの背景を分析するためには様々な情報が必要であることを解説しました。さらには、お土産を買う人の立場(運搬の利便・価格・話題性)や貰う人の立場(興味関心・生活スタイル)から、どんなお土産に需要があるのかと考えていくと、実際にありそうなお土産を想定することができます。生徒達はそれぞれ選んだ国にいま実際にあるお土産事例を知ること以上に、どんなお土産がありそうか、自然環境や文化などの様々な情報を集めて分析し、考えることに重点をおいて調査を進めました。

 インターネットで調べていいのは2項目だけ、と、制限を与えられた生徒たちは、どんな情報は本で調べることができ、どんな情報はインターネットで調べるほうがよいのかも考え、初回の授業では全員が本での調査に集中していました。

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 スウェーデンを選んだ生徒は「生のサーモンをお土産にしたい」と、どうすれば生のサーモンを日本に持ち帰ることができるか、教員とディスカッションを重ねました。冷凍技術や輸送法やそのコストに及んだ議論は、「生のサーモンの美味しさを日本に広めるにはどうしたらいいか?」という検討に発展し、「もしその国で起業するなら、どんな仕事をしたい?」という別の設問の回答が見えかけたところで、授業終了のチャイムが鳴りました。

 7月の期末考査後の続きの授業では、どんな海外赴任プランが誕生するでしょう。たのしみです。

 みらいクリエイト科1年生の探究学習講座である「みらい探究Ⅰ」では、1年間を通して探究学習の土台となる興味関心を広げることと、興味を持ったことについて探究することができる基礎的な力である情報活用能力を習得することを目標に、探究・広報部と学校図書館を中心としたカリキュラムに挑戦しています。4~5月は「自由すぎる研究EXPO」など、全国の中高生が実際に取り組んできた研究活動のレポートや、日本ファクトチェック・センターによる講習動画なども教材として「考える習慣づくり」に取り組み、毎時間にその内容のふりかえりと自己分析を重ねてきました。

 何ごとかを考えるには、その材料となる「情報」が必要です。情報はどこで手に入るでしょう。インターネット? それもあるけど、ひとつの情報だけで判断できることは多くありません。比較し、分析するためには、様々な角度からの多くの情報が必要です。それは、どこにあるでしょうか。そう、それは図書館にあります!

 1学期の中間考査の前には、何ごとかを調べるにもまず基本となる、目的別の調べるツールの種類について学習し、その代表的な手段のひとつである「百科事典」をひく授業を行いました。

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 ちなみにみなさん、百科事典の読み解き方を、知っていますか? 「そんなのだれでもわかるでしょ・・・・・・」と思ったら大間違い。背・爪・柱といった、百科事典で調べるときに見るべきポイントや、小さな「っ」や「ー」などの伸ばす音をどう扱うか、索引や項目中の記号の意味など、事典を引くにもその仕組みを知っているのといないのとでは、調べた結果が大違いなのです。

 授業では、最初に学校司書からポプラ社の提供する教材を使って『総合百科事典ポプラディア』の特徴と使い方を説明し、その後、教員2人を含む10人が2班に分かれて、15分で全64問の問題をどれだけ早く正確に調べることができるのかを競いました。全員が一心不乱に百科事典のページを繰り、最も多く回答した生徒は12問を正解し、勝利したチームの合計正答数は56問でした。勝利チームにはカントリーマアムのプレゼントが約束され、約束はしていませんでしたが敗れたチームにも残念賞としてカントリーマアムが進呈されました。

 授業後のふりかえりでは、全員が「楽しかった」と回答し、その理由を「たくさん調べることができた」「知らないことをいっぱい知ることができた」「めっちゃ集中して調べれたから」と回答しており、それまでのみらい探究Ⅰの授業のなかで最も満足度が高い授業となりました。

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 高校生は、勉強はたいへんで、嫌いだと思っている人もいるでしょう。でも、その「たいへん」を越えた先に得るものは、簡単にわかってしまって得るものよりもずっと大きなものがあるでしょう。知らないことを知るって、ほんとうはこんなに楽しいんです! 「みらい探究Ⅰ」では、勉強が楽しくなる、「知らないことを知る」様々な方法を、今後の授業でも学んでいきます。

 2月の久美浜高校・丹後緑風高校久美浜学舎は「文化に親しむ月間」となっています。学校図書館では、「節分」「立春」など日本古来の季節の区分けである二十四節気から和文化に想い馳せる本を紹介しています。今年も横嶋校長先生から、節分の展示にあわせて鬼とお多福のお面と豆を提供いただきました。図書館内での豆まきは、衛生上の課題があるので行いませんが、節分にまつわる数々の本を読みながら想像でお楽しみください。

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 ところで、みなさん、節分というと「鬼は外、福は内」と豆を播いて邪鬼を祓う風習、というのが定番ですが、この京丹後市には節分に豆まきをしないことが風習となっている地域がいくつかあるのを知っていますか? そのうちのひとつ、網野町三津には、次のような伝承が伝えられています。

江戸時代のある節分の日、宮津藩の藩主の用で京都へ出向いた三津の末次氏は、日没後の帰路で道に迷っていたところ、どこからともなく現れた "ひゃっかけ"に節分の日に豆まきをしないなら家まで送ってやると声をかけられる。"ひゃっかけ"の助けで無事に自宅に帰りつくことができた末次氏は、約束を守り節分の夜に豆まきをしないことを子孫にも言い伝えた。」

 この伝承における「ひゃっかけ」は、鬼の別名であるといわれています。網野町三津に末次さんという名字の家は複数ありますが、現代でも豆まきをする家としない家ははっきり分かれているそうです。同様の伝承は各地にぽつぽつとあり、久美浜町女布では一般に節分に豆まきをする習慣がありますが、女布のなかでも「鬼の宿」とよばれる家では豆まきをしません。

 あなたの家には、どんな伝承があるでしょう? ふだん話題にすることもあまりない地元の話題、お友達と話し合ってみたら、意外と知らなかった違いもあるかもしれませんね。この機会に、話題にしてみてください。

  • 参考Webサイト  Wikipedia「三津 (京丹後市)」
  • 参考文献    『京丹後市の民俗』京丹後市史資料編 京丹後市 2014年
  •         『ふるさとのむかしむかし』網野町教育委員会 1985年

 学校図書館で、毎年もっとも調べ学習の授業利用が多くなる1月の授業利用にあわせ、雑誌の専門図書館「大宅壮一文庫」のWeb検索を1ヶ月間無料でお試しできるトライアルを導入しました。大宅壮一文庫は、週刊誌など市町村の図書館がほとんど収集してこなかった逐次刊行物について、作家の大宅壮一氏が「情報に貴賤はない」と考え私財を投じて網羅的に収集し、開設した私設図書館です。娯楽雑誌、とくに週刊誌は書籍に比べて低俗なものと思われがちですが、視点をすこし変えてみると、その時々の世相を敏感に反映した貴重な情報体といえます。2022年1月11日から2月10日までの期間限定ですが、ぜひ様々な物事を検索してみてください。アクセスには専用IDとパスワードが必要ですので、学校図書館のパソコンを活用してください。

 Web OYA-bunkoで検索できる情報は、大宅壮一文庫の所蔵する雑誌のうちの一部の書誌情報だけですが、書籍ではあまり文献が探せない・Google検索等の一般のインターネットで読める記事だけで調べ学習を進めるのはちょっと・・・・・・という時に、オススメです。読みたい雑誌が見つかったら、有料にはなりますが、郵送複写を依頼することで読むことができます。

 また、検索結果を分析することでできる探究学習もあります。例えば「AIと人類の共存」というテーマで探究学習を行っている場合、「AI」だけでWeb OYA-bunkoで検索すると30,719件ヒットしますが(この検索結果には例えば著者名が「DAISUKE」というような場合もヒットしてしまうので、正確ではありません。)、「and検索」で「AI」と「福祉」をあわせて検索すると10件に絞られます。この10件を発行年で並べ替えてみると、2017年に4件、2018年に6件あり、2016年以前と2019年以降は0件でした。この結果から、AIが福祉の分野で特に注目されたのは2017~2018年頃だったということが推測できます。同様に「AI」と「教育」は、あるいは「交通」や「製造業」でand検索してみると、どうなるでしょう。また、それぞれの年にどんな出来事があったのか学校図書館にある『年鑑』等で調べてみましょう。どんな時代にどんな分野でAIが注目されてきたのか関連性を分析すると、これからの人類に求められるAIの姿も見えてくるかもしれません。

 まずは、どんな話題がどんな雑誌でいつ頃に紹介されていたのか、それを知るだけでも意外とおもしろいものです。ぜひ、このトライアル機会に、いろいろ試してみてください。

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 人生を健やかに過ごすための基礎を学ぶ必修課目「保健」は、高校では2年次生で終了となります。本校の保健体育科では、その集大成として、毎年2年次の3学期には生徒ひとりひとりがテーマを決めて調べ、レポートにまとめて発表する調べ学習を行ってきました。今年度も、すべての生徒が2学期の内にテーマを提出、学校図書館では冬休みの間にひとりひとりのテーマに応じた図書資料を集め、3学期の最初の授業で文献調査のノウハウを紹介しています。生徒は、限られた授業時間で譲り合いながら多数の文献を活用するため、著作権法において私的複写が認められる範囲で必要な資料を携帯端末に保存し、自宅でも学習を進める準備を行っていました。

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・配布資料 R3年度版「保健」調べ学習・探究学習調査ガイド.pdf

 今年度の資料集めでは、京都府立図書館及び京丹後市立図書館大宮図書室・あみの図書館にお世話になりました。京丹後市立大宮図書室は、京丹後市立図書館の中では小さな館ですが、保健体育分野の学習資料が充実している図書館です。大宮町出身の実業家でニチコン創業者・平井嘉一郎氏の財団による寄付の図書も多数あり、みなさんが卒業した後も利用できる良い公共図書館として注目してほしいと思います。場所も、アグリセンター大宮に隣接とわかりやすいところにあるので、ぜひ足を運んでみてほしいと思います。

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 学校図書館では、紙の文献のほか、電子書籍や有用なWebサイトの活用も推奨しています。この「久美高(くみこう)図書館blog」の「調べる」ページに学習に役立つWebサイト情報を集めているので、こちらも参照してみましょう。

 他校普通科とくらべて「総合的な探究の時間」を2倍設定している久美浜学舎みらいクリエイト科の「みらい探究」。1学期から段階をふんで探究学習の手法を学んできましたが、いよいよ各自がテーマを決めて本格的な文献調査がスタートしました。1月の学習成果発表会「寄せN.A.B.E.」に向けて、学校図書館は生徒一人一人のテーマと学習の進行状況にあわせて、公共図書館とも協力しながら授業支援にあたっていきます。

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 11月16日には、学校図書館の資料やCiNii論文検索などによる1回目の資料探しで各自が決めた暫定的なテーマに基づき、京都府立図書館から80冊余の文献を取り寄せました。傍らに本や資料を積み上げて調べる生徒の様子は真剣そのもの。いまはざっくりと調べている生徒たちも、学習を進めていけばおのずと「自分が探究したいこと」の方向性がみえ、必要な資料も変わってきます。方向性が見えるタイミングも、一人一人ちがうのが探究学習。どんなペースで学んでいる人にも学校図書館は最後まで伴走していくので、遠慮なく相談してくださいね!

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 今年度2年次生が12月に出かける修学旅行先は、長崎県になりました。各クラスでの旅行の役割分担や事前学習に備え、学校図書館では長崎に関するありとあらゆる本を新たに購入し、2類歴史書架の中盤に設けた特集コーナーで紹介しています。定番の旅行ガイドはもちろん、古今の写真集や、原爆やキリシタンの足跡や近代化遺産などの歴史的な資料のほか、長崎の方言や郷土料理などの文化面の資料、ハウステンボスの経営再生に関わる社会科学の本も集めています。

 このコーナーでは、修学旅行調査や資料づくりに役立つWebサイトもあわせて紹介。ぜひ活用してしっかり情報を収集して計画を立て、短い旅行を最大限に実り多いものとしていきましょう。

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