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平成15年度
平成16年度

         

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I 授業改善のポイント


1 評価計画

   学習活動における具体の評価規準は、「おおむね満足できる」状況(B)を示しており、目標に対してどの程度
 実現していれば、(A)や(C)とするのかを決める必要がある。

2 留意点

 (1)  評価する観点を1時間で1観点程度に絞り込んでおく。そのため授業の流れの計画作りを大切にする。
 (2)  評価方法を工夫して、他の観点についても評価できれば盛り込むことも可能である。また、評価規準と合わ
   せてどのような場 面や方法で評価するのかという点を事前に決めておくことが大切になる。
 (3)  児童を意欲的に取り組ませる手立てとして、評価規準を事前に知らせたり、目標をもたせるための評価場面
   設定や観点の絞込み、また、(C)と評価した児童への指導の手立てを考えておく。
 (4)  定期的な規準の修正・更新、評価を位置付けた研究授業の実施及び事前・事後検討会の設定、授業の反省、
   学習カードやワークシートなど評価方法の工夫が重要である。

3 観点別評価

 (1)  「運動への関心・意欲・態度」は、運動の楽しさや喜びを味わおうと
   している状況について、児童の自己評価、教師の観察記録 、学習
   カードや感想などを通してまとめる。
 (2)  「運動についての思考・判断」は、考えさせたり工夫できる箇所を
   明確にするよう学習カードやワークシート、課題ゲームでの様子、自
   己評価などを通して児童がそれぞれの方法で思考したり、判断した
   りする状況をまとめる。
 (3)  「運動の技能」は、実技テストや練習、試合場面での観察などを
   通して、児童に運動の楽しさや喜びを味わうために必要な動 きや
   技能が備わっているかをまとめる。

U 単元指導評価計画実践例 


1 単元 

バスケットボール −5年生−

2 単元設定の理由 

   バスケットボールは、ゴール競争型のスポーツであり、2つのチームが入り交じって互いに相手の攻防をかわし
 ながら、味方同士で協力し合ってシュートし、相互の得点を競い合うことを楽しむスポーツである。また、ボール
 操作の技術の他、チーム内の作戦の工夫や攻防の役割分担、あるいは試合中のマナーなど、人間関係を整え
 社会性を育むことも学習の重要な要素である。
  そこでバスケットボールの楽しさのエッセンスを抽出した様々な課題ゲームをプログラムし、積み重ねることで、
 どの子にもバスケットボールの楽しさを味わわせるとともに、自己の役割と責任、チーム内の協力、ゲームのマナー、
 公正な試合運びを求める態度を培うことを目指し、本単元を設定した。

3 運動の特性  

  一般的特性…2つのチームが互いに入り交じって攻撃、防御をしながら、チーム内で協力し合って、手でパスや
          ドリブルをしてボールを運び、ゴールにシュートして得点を競い合うことが楽しいゴール競争型集団
          ゲームである。
  子どもの立場から見た特性…ボール運動は、男女どちらにも人気の高い領域であり、男子の方が技能面で優位
                   である。
  バスケットボールは、初めて学習するが児童の多くが関心を示す。

4 学習のねらいと道筋

  学習のねらい
  バスケットボールの特性を知り、楽しくプレーする中でバスケットボールの楽しさを味わうことができるようにする。
  ドリブル、パス、シュートがスムーズにいくように工夫し、ゲームに生かすことができるようにする。
  学習の道筋
  「ねらい1」…ルールを知り、ボールの扱いに慣れる。
  「ねらい2」…攻め方、守り方、ボールの扱い方を工夫してゲームをする。
  「ねらい3」…ルールを守り、チームのめあてにしたがって、みんなでゲームを楽しむ。

5 単元目標  

 (1) バスケットボールに関心をもち、バスケットボールの技能や戦術を競い合う楽しさを味わうとともに、
   フェアな態度でゲームに臨み、安全面にも留意しようとする。           【運動への関心・意欲・態度】  
 (2) チーム(自己)のよさや課題を見付け、その解決を目指して練習の仕方やゲームでの作戦を工夫している。
                                                  【運動についての思考・判断】
 (3) ゲームを楽しく行うために必要な技能を身に付け、自分の能力に適した課題の練習やゲームを通して
   集団的技能や個人的技能を高めることができる。                【運動の技能】

6 単元指導計画(8時間扱い) 


7 指導の工夫 

 本単元の指導では、ボールハンドリングを重視した準備運動を
する。

 パス、ドリリブル、シュート等の技能を高めるために、パスは
どこへ出せばよいのか、ドリブルは手のどこを使うと調子よくでき
るか、シュートを入れやすい方法など一つ一つを実際に確かめ
ながら学習を進める。

 課題ゲームを各時間とも中心に取り入れ、運動量を増やすこ
とでバスケットボールの楽しさが味わえるようにする。


8 評価の視点

   行動を観察して
    練習やゲームで、パス、ドリブル、シュート等の技能を高めようとしているかを観察し評価する。課題のある児童に
   は個別に指導を行う。
    チーム(自己)のよさや課題を見付け、その解決を目指してパスはどこへ出せばよいか、ドリブルは手のどこを使
   うと調子よくできるか、シュートを入れやすい方法等、個人と集団の課題解決に向けての工夫を評価する。
    フェアな態度でゲームに臨み、安全面にも留意しようとしているかを評価する。
   自己評価(ワークシートから)
    攻め方、守り方、ボールの扱い方の工夫を意識し、活動できていたかどうかを読み取る。

   相互評価(ワークシートから)
    チームの他の児童の活動に対して、適切な意見を記入しているかを読み取る。


9 各段階の指導と評価計画  




V 本時の展開(第3次・4時間目)  

1 本時の目標 

 チーム(自己)のよさや課題を見付け、その解決を目指し
て練習の仕方やゲームの攻防の役割分担や作戦を工夫し
ている。         
                 【運動についての思考・判断】


2 本時の展開




W 単元終了後の評価記入例



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