学校図書館と図書放送委員会では、前期・後期の図書放送委員とすべての先生方に、その読書遍歴から他の人にも読んでほしいイチオシ本を紹介してもらう「オススメブックリスト」を作成しています。このリストに掲載された本は、一部の絶版本(完売して再販売が予定されていない本)を除き、原則すべて購入し、学校図書館に入ってすぐの本棚で1年間展示し特集しています。

このオススメ本の紹介、図書放送委員だけでなく、 他のみなさんも書いてみませんか?
「このはなし、 学校の友達とも語り合いたい!」というものがある 人はぜひ、その面白さを原稿用紙(どんな紙でも OK)にぶつけてください! そして友達に本を読んでもらい、語れる仲間を作りましょう。
たくさんの投稿、お待ちしています。
なお、オススメ原稿はどんな紙に書いてもらって もOKですが、学校図書館では原稿用紙も配布し ています。
学校図書館の職員・司書の資格は、大学などで所定の講座の単位を取得する必要があります。このたび、成蹊大学でこの講座を指導する教員で、小説家の大橋崇行先生が久美浜学舎に来校され、7冊の小説を寄贈されました。大橋先生、ありがとうございました!
先生方の訪問の目的は、寄贈本にあった2冊のライトノベル......大橋先生の著書『司書のお仕事』にあります。
大橋先生が、大学で指導する学生たちにわかりやすく図書館司書の仕事を紹介しようと、ライトノベルのようなテイストで執筆されたこのシリーズの、今秋発売の第3巻で、なんとわれらが久美浜学舎の学校図書館が紹介されるというのです! びっくり!
いただいた本を読みながら、刊行を楽しみに待ちたいと思います。どうぞ、みなさんもご一緒に。 本は、図書館カウンター前のワゴンに展示しています。


(本校生徒と談笑する、大橋先生と次作の監修者・有山裕美子先生)
このたび本校では「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞 デジタル for School」の無料体験を全校生徒対象にスタートしました!利用期間は7月16日までです。
このサービスでは、日々のニュースや特集記事をデジタルで読むことができるだけでなく、探究学習に役立つ資料や、就職や進学試験にも出やすい時事問題の理解にもつながります。特に「中高生新聞」は、難しいニュースをわかりやすい言葉で解説してくれるので、新聞に初めて触れる人にもぴったりです。

■ なぜ、新聞を読む習慣が大切なの?
新聞を読むことは、語彙力の向上、文章読解力の強化、社会への関心、さらには自分の考えを深める力を育てる大きな手助けになります。日々のニュースを追うことで、世界や社会の動きに敏感になり、自分自身の視野も広がります。
また、久美浜学舎が大切にしている「自分の意見を持ち、それを伝える力」は、新聞記事から得られる知識や考えを通して、自然と鍛えられていきます。
■ どんな風に使えるの?
学校内のタブレットやPCはもちろん、スマホや自宅のPCからもアクセス可能です。IDやパスワードを忘れてしまった人は、学校図書館か担任の先生に問い合わせましょう。
図書館では使い方ガイドやおすすめ記事の紹介も行っていますし、一般の朝日新聞や毎日新聞、京都新聞、北近畿経済新聞との読み比べもできるので、ぜひ立ち寄ってみてください!
- 利用期限:2025年7月16日まで
- アクセス方法やログイン情報は学校図書館または担任の先生に確認してください。
知ることは、自分の世界を広げる第一歩。 この機会に、新聞を読む習慣を始めてみませんか?


4月23日の万博遠足に先立ち、生徒たちは「ある1枚の写真」をきっかけに探究学習を行いました。写っているのは万博の風景――でも、ただ眺めるだけではありません。
■ 写真の"奥"を読み解く
注目したのは、大屋根リングに使われた木材の種類やその割合、構法などの建築的な要素。さらには、案内サインのデザインやその意味、写真にたまたま写り込んだ万博グッズと思われるスニーカーにまで、好奇心のアンテナは広がります。
「なぜこの視点に注目したのか?」「どうやって調べたのか?」という問いかけのもと、各チームがそれぞれの調査手法や気づきを発表し合いました。


■ 白熱した"撮影場所"論争
なかでも面白かったのは、「この写真は万博のどこで撮られたのか?」という問題。 あるチームは「東口だ」と主張し、別のチームは「西口に違いない」と断言。 その根拠として、写り込んでいる建物の形や人の流れ、光の向きなど、まるで"現場検証"のような鋭い観察と推論が飛び交いました。

■ 探究の力、遠足で発揮なるか?
これらの事前学習を経て、生徒たちは実際に万博の会場を訪れます。 「この建材、写真と同じだ!」 「サインの色使い、やっぱり○○を意識してたんだ!」 そんな気づきが、現地でどれだけ生まれるのか...まさに"探究の本番"が始まります。 事前に調べた知識と現場での体験が結びついたとき、学びはもっと深く、もっと面白くなるはずです。 万博後の学校生活では、どんな土産話が聞けるでしょうか。学校図書館でも関連資料を揃えてお待ちしています!


久美浜学舎学校図書館では、今年も2月に一般公開を行います。私たちの図書館は、文部科学大臣表彰をはじめ全国的に高く評価されてきた学校図書館です。学校図書館としては史上初めて「Library of the Year」優秀賞や「ゲーミング図書館アワード」を受賞しており、その特別な活動の一端は、書籍『学校の『読書バリアフリー』はじめの一歩』でも紹介されています。
2016年度からは、地域の多様な人々と交流もまた高校生の大きな学びの機会と考え、広く地域の皆様にも学校図書館を公開してきました。今年度は、2025年2月に計12日間実施します!
期間中に開催予定の企画展示はこちら!
- 国際子ども図書館提供「科学本」セット。中学生以上を対象とした、選りすぐりの科学分野の書籍セット。珍しい洋絵本や飛び出す絵本も!
- SDGs関連書籍特集:持続可能な未来について考えるきっかけになる本を集めました。
- このほか、「若い人に贈る読書のススメ2025」や「本屋大賞2025」ノミネート作品など、いまトレンドの本をまとめて味わえるチャンスです。
- ボードゲームやDVDも楽しめます。
さらに、京都府内ではまだ導入事例が少ない電子データベース「ジャパンナレッジschool」の利用体験も可能です!お気軽に御相談ください。
一般公開の日時 期間
- 2月3日(月)、4日(火)、6日(木)、10日(月)、12日(水)、13日(木)、18日(火)、19日(水)、21日(金)、25日(火)、26日(水)、27日(木)-各週3日、計12日間
受付時間
9時 - 16時(17時までに退館)
対 象
保護者、地域住民、図書館関係・教育関係者の皆様 等
場 所
京都府立丹後緑風高校久美浜学舎 図書館(本館3階)
諸注意
- エレベーターはありません。
- 履物は大人用スリッパしか用意がありません。小さなお子様は上履きをご用意ください。
- ご利用にあたって 授業利用との重複を避けるため、できるだけ事前のご予約をお願いしております。電話またはこちらのフォームから来校予定をご連絡ください。
丹後緑風高校の学校図書館は、学びと発見に満ちた特別な場所です。お子様の成長を支えたい保護者の方、教育関係者の皆様、そして地域の皆さんも、この機会にぜひ足をお運びください! たくさんのご来館をお待ちしております!
12月17日(火)、2学期最後の「みらい探究Ⅰ」では、1年B組のみなさんが、久美浜町の「橋爪」「久美浜一区」「川上」という3地区について、中間発表を行いました。この日を迎えるまで、フィールドワークや地域住民の方々へのインタビューを通じて、それぞれの地区の課題を見つけ、解決策を考えてきたみなさん。まずはお疲れさまでした!


久美浜町といえば、縄文時代から続く長い歴史を持つ町。自然豊かな土地でありながら、時代ごとにさまざまな変化を乗り越えてきた地域です。その歴史や営みを調べるだけでも、一筋縄ではいかなかったのではないでしょうか?
今回の中間発表では、それぞれの班がどのような課題に注目したのかを共有してくれました。「橋爪」班はまず久美浜学舎のお膝元でありながらあまりにその歴史が知られていない問題について、「久美浜一区」班は商業でも政庁でも町の中心として繁栄した歴史がやはり若い世代にあまり知られていない問題や、伝統の祭りの継承や、水上交通を支えた丸木船の魅力について、「川上」班は豊かな既存の自然環境などを活かした地域の魅力発信などについて、といったテーマに取り組んでいる様子がうかがえました。
遊びに来たことなら何度もあるというような地域でも、実際にその地域の方々から直接話を聞く中で、新たな発見や気づきはたくさんあったのではないでしょうか。その中で見つけた「自分たちにできること」を考え抜くのは、決して簡単なことではありません。でも、みなさんの柔軟な発想と行動力なら、きっと素敵なアイデアが生まれるはずです。1月下旬の学習成果発表会「みらいのタネ」での発表に向けて、これから冬休みを挟みますが、ぜひチームで協力しながらアイデアをさらに深めてください。学校図書館も引き続き、資料提供や関係者の紹介など、みなさんの活動をサポートしながら、最終発表を楽しみにしています!
久美浜町の未来を担う"みらいのタネ"を、力いっぱい育てていきましょう!




久美浜一区のフィールドワークの様子
寒い冬、外は冷たい風が吹きすさび、窓の外には白い雪が舞い落ちる季節。こんなとき、心の中までポカポカにしてくれる読書はいかがですか?
久美浜学舎の先生方と図書放送委員が選りすぐりの本をピックアップして、生徒の皆さんにお届けする「先生&図書放送委員のオススメブックリスト」を今年も作成しました! このリストには、心がホッと温まる物語から、ゾクゾクするような冒険や感動の小説、そして少し未来を考えさせられる社会的なテーマを扱った作品まで、多彩なジャンルの本が含まれています。
これを読めば、きっと「もう一冊」と手を伸ばしたくなること間違いなし!
なかでも複数の先生がオススメした『成瀬は天下を取りにいく』や『君たちはどう生きるか』あたりは、「知らない」なんて言っていたらちょっと恥ずかしいくらいの大ベストセラーです。未読の人は、この機会にぜひ読んでおきましょう。
読書は、どこでも、どんなときでも楽しめるものです。暖かい部屋でココアを飲みながら、または毛布に包まりながらページをめくる時間は、最高のリラックスです。そして、読書を通して得た気づきや感動は、冬休みの特別な思い出になるでしょう。一人で静かに読んでも良し、家族や友達と感想を語り合うのも楽しいですよ!
リストは、各クラスの図書放送委員がクラス全員分を製本しました。掲載されている本は、順次、学校図書館で貸出をしています。気になる一冊を手に取って、ぜひこの冬、本と一緒に新しい世界へ飛び込んでみませんか?




12月5日、三重県の皇学館大学の講座「情報サービス論」にお招きいただき、『みらい探索Ⅰ』の授業などで久美浜学舎の皆さんにも紹介しているような、Web情報の活用やWikipediaなどアクセスしやすいインターネット情報のファクトチェック、地域との関わりながらの探究活動について、さらに深堀りした講義をしてきました。


(学生も卒業論文の執筆に活用できる国文学科研究室)
聴講した大学生たちには大好評で、たくさんの感想をいただいたので、一部をここに紹介します。
「紙の本を読まない=読書離れ」ではないというところが印象に残った。確かに、最近は電子書籍が発展しているし、児童が紙の本に触れる機会が減ることはおかしいことでは無いのかもしれないと感じた。
問題なのは、インターネットで見た浅い知識だけで学んだと思ってしまうことで、図書館などで文献資料から調べることはやはり重要なのだと改めて思った。伊達さんのお話にあった、児童の身近な題材をテーマにして図書館で調べさせるという取り組みを聞いて、児童の目線に立って考えることが何よりも重要なのだと学んだ。
ウィキペディアは、意識的ではないですがよく利用していて、便利で誰でも編集できる身近なものだというイメージがありました。日本では世界で13番目にウィキペディアの記事が多いということや、出典は合っていても解釈を誤った記事があることもあるということに驚きました。また、1日で内容が急に変わることもあるため、情報を探す際は注意が必要だということが分かりました。主に、出典をたくさん探したい時に利用したいと思います。
確かに最近では、何か調べるってなったときに本で調べようとはあまりならないし、自分でも歳をとるにつれて、読書をしなくなったなと思いました。はっと気づいたのは最近の子たちは本で調べましょうとなってもどう調べたら良いかもわからないと聞き、少し驚きました。各年代で少しずつ読書習慣が無くなっていったのは違いがあるのだなと思いました。
さっと調べられるインターネットなどとは違い、本で調べるには手間がかかるため、たしかに興味が湧いたり、必要に迫られないと本で調べる意欲はわかないと思います。Wikipediaの使い方として、出典をみてそれを本で調べるというのはわかりやすいし、調べたいことが書いてある本に辿りつきやすいなと思いました。そのような活用方法は知らなかったし、いいなと思いました。
最初に「インターネットやその中でもウィキペディアを見るだけで満足してしまう・調べた気分でいてしまう」と言われたことにとても共感しました。何かを知りたかったり課題が出てきたり、ふとしたときに私は頭の中に浮かんだキーワードを検索し、少しでも関心があることについて調べます。
高校生の頃の調べ学習ではインターネットをとても重宝していました。大学生になり、先生からウィキペディアからの引用についての指示を受けたとき、「なぜだろう」という疑問が強くありました。担当の先生からウィキペディアの参考文献を見るように言われたとき、あまり考えずに先生の言ったとおりにウィキペディアではなく参考文献をつかい調べていました。実際に、編纂に携わっていることを聴いたり実際に編集・訂正したところを見させていただいたり活動内容を聴いて感動しました。正しい情報の使い方をして、実際に紙の本で調べるような、電子媒体・紙媒体のどちらも共存できるような学習環境になっていくことが必要だと個人的に思いました。
ネットで検索した情報をそのまま信じてレポートに書いてしまう問題の話が興味深かったです。私自身も高校生の頃、調べ学習の時間で本を探したり本の中から情報を探すのに苦労した記憶があるので、そういった知識はネット社会が発達した今だからこそ必要になってくるのだな、と感じました。
学校図書館は『みらい探究』の授業のみならず、ふだんの授業にも「プラスアルファ」の学びを提供しています。でも、その学びを受け取り、自分自身の将来のためにちゃんと活用することができるかどうかは、みなさん次第です。
高校生活は3年間という短い期間です。でも、この短い間に学校図書館を充分に活用することができたら、その後の人生設計には多くの選択肢が広がることはまちがいありません! 図書館を積極的に利用して、たくさんの知識やスキルを獲得してください。学校図書館はいつでも皆さんのために役立つ情報や体験機会を提供する準備をしてお待ちしています。
この図書館を、皆さんの学びを引き出す「ベストフレンド」にしてみませんか?
以下は、皇學館大學の研究室や図書館の様子です。卒業論文執筆のための研究室の開放や、多様な学習スペースや、学生の取り組みをアウトプットする舞台まで、このようにハードもソフトも充実したワンランク上の学習環境に飛び込めるかどうかも、この3年間のあなた次第!




みなさん、12月11日に開催された3B「みらい探究Ⅲ」主催のリアル脱出ゲームは楽しめましたか? あの日は校内が謎解きの熱気に包まれ、まるで別世界にいるような体験でしたね。実は、図書館もこのイベントに密かに参加していたんです
なんと、最後の鍵が隠されていた場所は、図書館にあるあの絵本『おまえうまそうだな』の中だったのです! 物語の中で友情が芽生える恐竜たちの物語――実は学校図書館には、この本を示すキーワードが全部出そろう前から、何組かの生徒がキーワードを探しに来ていたのですが、まさか本の中にイベントのクライマックスが隠されているとは、想像していなかったのではないでしょうか。


このリアル脱出ゲームに合わせて、図書館ではちょっとした仕掛けを用意していました。例えば、
1・『おまえうまそうだな』朗読DVDの上映
図書館の一角では、この絵本の朗読DVDを特別に上映。ページをめくる音とともに、恐竜たちの物語が優しく語られ、まるでその世界に飛び込んだかのようなひと時を味わえました。
2.恐竜のぬいぐるみたちがお出迎え
本棚の隣には、物語の中に出てきそうなかわいい恐竜のぬいぐるみを配置したり、恐竜の化石を発掘するゲームを置いていたり......。思わず発掘ハンマーに手を伸ばす生徒もいたとかいなかったとか(笑)イベントの雰囲気を盛り上げるお手伝いができていたならうれしいです。



今回のイベントを通じて、図書館もただの本を借りる場所ではなく、物語や知識を通じて新しい発見や体験ができる場所であることを感じてもらえたら嬉しいです。『おまえうまそうだな』はもちろん、他にもたくさんの素敵な絵本や物語が皆さんを待っています。
イベントが終わった今も、朗読DVDや恐竜たちは図書館にいます。リアル脱出ゲームでの思い出を振り返りながら、ぜひまた図書館に足を運んでみてください。
さあ、次はどんな冒険が待っているのでしょう?図書館でお待ちしています!
2024年12月12日、読書バリアフリー推進の顔・野口武則氏(専修大学)の編著で、『学校の「読書バリアフリー」はじめの一歩 学校図書館10の事例』と題した書籍が、学事出版から刊行されました。この中の「事例4 どの子も図書館に行きたくなる仕掛け」に、ここ、久美浜学舎の図書館が10ページにわたって紹介されています!
くみこう図書館の様々な取り組みに詰まった意図の紹介に始まり、実際に図書館を使っているくみこう生や、学校図書館一般公開や探究学習でのインタビューなど、地域と関わりながら学びを深めていった事例などが紹介されました。
久美浜学舎のいたるところにある図書コーナーなどのカラー写真も多数! 学校図書館に関わる全国の人々には図書館を話題にした新しい活動のアイデアやヒントを見つける参考になる1冊ですが、本学舎のみなさんにはまず、馴染み深い皆さんの学校に秘められた(⁉)様々なタネに気がつく1冊となってくれることと思います。ぜひ読んでみてください。
書籍の詳しい情報はこちら → 学校の『読書バリアフリー』はじめの一歩

