学校紹介

 京都府立朱雀高等学校のホームページを御覧いただきありがとうございます。
 名勝二条城に西面し、JR・地下鉄等交通至便の環境に恵まれた本校は、京都府で唯一の全日制・定時制・通信制の三課程を併設している学校として、多様な生徒の社会的自立を目指し、個々の「生きる力」の涵養に向けて教育活動を展開しています。

 本校は明治37年開校の京都府立第二高等女学校を前身とし、昨年度に創立120周年を迎えた京都でも有数の歴史を誇る伝統校です。
 玄関近くに二もとの紅白梅が植わっており、これらは学校創立88周年の米寿を記念して植樹されたものです。
 梅は、冬の終わりから春の始まりにかけて咲く花として新しい季節の訪れを象徴するとともに、まだ寒い中に気高く咲くところから強い生命力や忍耐強く学ぶ知性の象徴ともされており、本校の紅白梅には、新しい時代を担うべき生徒の成長やそこに至る過程の在り方への期待が込められています。
 また、与謝野蕪村の俳句に「二もとの梅に遅速を愛すかな」という句があります。この句は、蕪村が、二もとの梅それぞれが持つ独自の咲くペース、そしてその中に見出される自然の美しさや個性を愛する思いを詠んだ句と言われており、二もとの梅は、多様性や生徒一人一人が持つ独自の価値を大切にしたいとする本校の姿勢を表したものでもあります。

 「伝統」をさらに価値あるものとするには質の高い「革新」が必要だと考えています。本校は京都有数の伝統校であり、二もとの梅に込めた思いのように大切なものとして連綿と継承してきたものがありますが、我々は、社会の潮流をしっかりと捉えて、必要な変化も積極的に受容し、伝統と革新の素晴らしい融合を目指すことで、引き続きより良い学校づくりに努めてまいります。今後とも御支援・御協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

京都府立朱雀高等学校 

校 長  塩川 拓司 

 
 
COPYRIGHT (C) 京都府立朱雀高等学校