1年生
「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします」
作)シゲタサヤカ コドモエのえほん
ずらりと並んだお店屋さん。「やお八」「もくもくベーカリー」「みなとずし」に「フルーツバスケット」……まだまだ続きます。
どうやらみんな、たべもの屋さん。
どうしてこんなに大集合をしているかと言えば、お手紙が届いたのです。
「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします!」
ルールは簡単、みんなの名前でしりとりをながーーく続けるだけ。
優勝チームには……なんでも欲しいものをプレゼント!!これは大変な大会です。
みんな大好き「しりとり」のお話。
絵を見ながら 大きな声でしりとりしてくれて 大盛り上がり!
ラーメン屋さんは「ン ばっかりやん」と ツッコミもいれてくれたし
電子黒板に映したので みんなにちゃんと見てもらえてよかったです。
2年生
「ねむたくないせんにん」
作)ナカオマサトシ 佼成出版社
長く厳しい修行を重ね、ついに「ねむらない」ことを究めたねむたくないせんにんは、毎日寝ないで好きなことばかりしています。
ですがある日、「おひるね」を究めたおひるねせんにんからパジャマと布団のセットをもらい、試しに使ってみると……。
はたしてねむたくないせんにんは、ふかふかのお布団の気持ちよさに勝つことができるのか!?
落ちそうなまぶたと戦うせんにんの表情が爆笑とねむけを誘う、ユーモラスな「おやすみ絵本」です。
表紙を見せると みんなが注目。絵も愉快だし 仙人のお話ってことで 興味をもって聞いてくれていたようでした。
絵も 細かく見ていくと 登場する動物たちの様子や 本のタイトルなど くすっと笑える隠し味もいっぱいあります。
でも 朝から眠たくなるお話だったかな? ごめんなさいねー。
3年生
「バスが来ましたよ」
作)由美村 嬉々 アリス館
全盲になった男性が、小学生に助けられながら続けた、バス通勤。
「バスが来ましたよ」その声はやがて、次々と受け継がれ…。
小さなひとこと、小さな手。でも、それは多くの人の心を突き動かした。小さな親切のリレーの物語。
最初に これは本当にあったお話なんです、というと ぐっとみんなが集中して絵本を見てくれたようでした。
心が温かくなるお話ですし、絵もほわっととても優しく描かれていて 見ているだけでも やさしい気持ちになれます。
こんな親切や あたたかい気持ちの輪が クラスや学校に広がっていくといいね。
読み終えると 思わずといった感じで拍手がおきたので みんなにも伝わったかな、と 思います。
4年生
「クールなマメ イケてるトリオとイケてないボク」
作)ジョリ・ジョン 化学同人
ボクは、フツーのマメ。それなのに、同じさやから生まれたトリオは、めちゃくちゃクールで、学校中、街中の人気者!
ボクもそうなりたくて自分を飾ってみるけれど、人気者になるどころか、笑い者…。
クールになんか、なれっこない。でも、困ったときに助けてくれたのは、近寄りがたかったあのトリオでした。
大事なことに気づけたマメの世界は一変します。
ありのままの自分に自信を持って、誰かを助けてあげられる自分に、フツーのマメだって、なれるのです。
本当のかっこよさとは、人を思いやり、勇気を出して行動することだと教えてくれる絵本。
5年生
「ありがとう、フォルカーせんせい」
作)パトリシア・ボラッコ 岩崎書店
トリシャは絵を描くことが大好き。おしゃべりもできるのに、学校へ行くようになっても文字も数字も読めません。くねくねした形に見えるだけ。5年生になったとき、新しい先生がやってきたことで…。LD(学習障害)児の心のさけびと感動の出会いを描く絵本。
トリシャがいじめられる場面とかがあるので 月曜日の朝から重いテーマでどうかな、と 思ったのですが トリシャのような子に限らず つらい思いをしている人もいるのだということ、それを助けてあげる人もいるということなどを感じてほしかったので 読みました。
このお話は 作者のパトリシア自身のことを描いたことも伝えたので より興味をもって真剣に聞いてくれていた様子でした。
6年生
「きみがしらない ひみつの三人」
作)ヘルメ・ハイネ 徳間書店
「きみがしらないひみつの三人」とは、頭、ハート、胃袋のこと。彼らは、赤ちゃんが生まれたときから働き続けます。
アタマはかせは、きみが見たり聞いたり嗅いだりしたものを覚え、学び、ストックする。
ハートおばさんは、きみの心にわいてくる、いろんな気持ちの世話をしてくれる。
いぶくろおじさんは、きみが食べた食べ物をもう一度料理して身体に吸収しやすくしてくれる。
どんな人にも「ひみつの三人」はいるのです。「ひみつの三人」だけは、生まれてから死ぬまであなたと一緒にいてくれる、心強い応援団なのです。
今 自分がこうして生きていることが当たり前のように感じてしまいがちですが、人生や命の大切さを教えてくれるだけでなく 自分自身を大切にする、「自己肯定感」を高めてくれる絵本です。
「おかあさんはね」
作)エイミー・クラウス・ローゼンタール マイクロマガジン社
子どもの健やかな成長を願う終わりのない愛の絵本。
日常の中では なかなかこんなふうに穏やかにわが子に語り掛ける機会は少ないかもしれませんね。
でも これは すべての親の願いと祈りなのです。
今日で 今年度の読み聞かせは最終回。
全校生徒が「よむよむ」さんに書いてくれた 一言メッセージの寄せ書きを 各教室で渡してくれました。
来年度も よろしくお願いします。