「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「ちゃうちゃう ちゃうねん」
作)もり なつこ      文研出版

ある日、クラスの男の子あっくんに「すきかも」と言われたゆい。
どうして好きなのかは来週教えると言われ、長い一週間、ゆいは理由を考えます。
「なんで わたしのこと すきなん? ぶたばな、ブヒブヒが じょうずやから?」
「ちゃうちゃう、ちゃうねん。ぶたばなと ちゃうねん」
理由はわからないまま月曜日。ゆいはあっくんからミニトマトをもらいました。

 

1ページ目の「ぼく ゆいちゃんのこと すきかも」に ビビビッと反応した1年生は にやっと笑って わくわく顔。
「すき」について 想いを巡らすゆいちゃんとあっくんの表情が とっても素敵なんです。
読んでいても 聞いていても なんとなくほわほわっと あったかい気分になってくる絵本でした。

「わたしもうすぐ2ねんせい」
作)くすのき しげのり       講談社


小学校の卒業式当日をむかえたおねえちゃんと、1年生のわたし。
いつも以上に「おねえさん」って感じがして、まぶしいおねえちゃんに、「おめでとう」がまだ言えないわたし。
とうとうおねえちゃんに「おめでとう」を言えないまま卒業式がはじまり、おねえちゃんがピアノの伴奏をする場面になりました。
でも毎晩いっしょうけんめい練習してじゅんびしていたはずなのに、おねえちゃんのひくピアノは途中で止まってしまいます。
みさとは、自分のせいではないかと、心配で涙が出てきてしまいますが……。

みんなシーンと静まり返って聞いてくれていました。
みんなももうすぐ2年生。
いろいろ思うところがあるのかな・・・。

2年生
「ねーねのしっぽ」
作)はやし ますみ      イースト・プレイス


ねーねーはおたまじゃくしの女の子。でも他のおたまじゃくしよりも、とっても大きい。
みんなが蛙になるのに、ねーねーはいつまでたってもしっぽがはえたまま。
心配したお母さんとお父さんはお医者さんに連れて行き、しっぽを切ってもらうことに。
その夜「しっぽをきるのはいや」ねーねーはそっとうちをでて川を上っていきます。
と、そこで出会ったのは…

 

表紙の絵を見せて「なんやと思う?」と 聞いてみたら なんと 数人が「サンショウウオ!」と 答えてくれました。すごーい。さすが美山っ子。
みんな ねーねーがサンショウウオだと思っているから 「しっぽきったらあかん」とかストーリーにちゃんと反応してくれていました。
読み終えると「オオサンショウウオ釣ったことある」という男の子が その時の様子を話してくれました。
和やかに みんなで楽しめた読み聞かせになりました。

3年生
「おこだでませんように」
作)くすのき しげのり       小学館

「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。
休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」
いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…? 
 
 

みんなに「家や学校で おこられたりする?」と 尋ねてみたら
「あんまり」という答え。
「みんな いいこばっかりなんやね」と 言いましたが
最近は いい子が多いのか、それとも ほめて育てよ が浸透しているのでしょうか?
ちょっと びっくりでした。
このお話、大人が読むと 思わず涙してしまうのですが 子どもにしたら 特になんともないようで それもちょっと 面白いなと 思ったのでした。

「教室はまちがうところだ」
作)蒔田 晋治           子どもの未来社




みんなの前で手をあげて発表するときの、ドキドキする気持ち、だれもが経験しているはず。
そんな子どもたちを「まちがえうことをおそれちゃいけない」と励まし、
まちがうなかで「ほんとのものを見つけていくのだ」「そうしてみんなで伸びていくのだ」と語りかけます。

どちらかというと こちらの絵本のほうが 一生懸命見てくれていたな、という気がしました。

4年生
「だれのパンツ?」
作)シゲリカツヒコ      KADOKAWA

空からおちてきた「パンツ」のもち主を探すため、団地内を冒険することになった男の子。
ナゾの画家にカメレオンにおばけに……さあ、いったいだれの落とし物だったのでしょうか。
もち主をさがす冒険がはじまります。

  

絵もとってもリアルで お話も奇想天外なので これは面白い!と思って読んだのですが 
どうも みんなの気持ちが伝わってこなくて・・・。
なんとなく がっかりしてしまったのですけど そういう年頃なのかもしれませんね・・・。
タロウの冒険を見守っていると、「次はどんな部屋だろう」と、ワクワクされられますし、イラストには、さがし絵要素も満載なのです。


 

各ページにおはなしの続きがわかるヒントが隠されています。
パンツの模様に隠されたヒントを探しながら、次のページを読むのがまた楽しい。
「おおきなヒョウ柄のパンツ」といえば、「持ち主はあの人では?」と誰もが予想できるでしょう。
ですが、このパンツには、そんな期待を裏切る、まさかの秘密が隠されていて…。
そんなことを 最初にはなしてみても良かったかな・・・。

5年生
「めがねどろぼう」
作)桂 文我        BL出版


 

どろぼうが二人、夜の道を歩いています。さて、どこの家に入ろうか。
うろうろしながら、ようやくたどりついためがね屋の前で、しのびこむ計画を立てるどろぼうたち。
その声を、お店の中で聞いていたでっちさんは……。
まぬけで楽しい!笑えるどろぼうの落語絵本です。

みんなじーっと絵本を見て 静かに聞いてくれていましたが 反応は・・・。
やっぱり5年生くらいになると 絵本を読んでもらって笑ったりとかしにくいのかな、と 思いました。

6年生
「世界のあいさつ」
作)長 新太      福音館


 

泣きさけぶ、笑いころげる、舌をペロリと出す――世界のさまざまな楽しいあいさつを、
マンガ風の絵で紹介した、おもしろくためになる、あいさつのずかん。

「へいわってどんなこと」
作)浜田 桂子     童心社


へいわってどんなこと? きっとね、へいわってこんなこと 。いろいろな事から平和を考えます。
日本の絵本作家が中国と韓国に呼びかけ、三か国12人の絵本作家の協力で実現した平和を訴える絵本シリーズ第一作。

 

みんなに「へいわってどんなこと?」と聞いてみると まず最初に「戦争をしないこと」と 答えてくれました。この本も 最初のページに書かれています。
そして「日本は平和かな?」と きいてみると「平和じゃない」といいました。
なぜかって「武器を売ろうとしているから」と 答えてくれたのです。
す、す、すごい・・・そういう話題は最近のニュースでもありましたね。
お家で そういうことが話題になったのでしょうか。
なかなか頼もしい6年生です。


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