【高大連携】「次世代へつなぐ支援のバトンプロジェクト」②

 23日は早朝に起床し、まず輪島方面の現地視察に向かいました。輪島市に到着し、火災に見舞われた朝市があった場所に降り立ちました。震災直後のように、倒壊した建物や燃え跡などはもうほとんどありませんでしたが、草原状態の輪島朝市跡地を見て、復興への道のりの遠さを感じずにはいられませんでした。輪島市から珠洲市へ向けての海岸線を走ると、地震によって海底が隆起している跡や、土砂崩れの様子を直に見ることができました。自然の脅威を実感させられました。現地視察では、震災直後から復興支援に関わっておられる福知山公立大学生が、震災直後の写真なども用いて、いろいろと解説をしてくださいました。

 七尾市に戻り、仮設住宅がある場所で開催しているおでんカフェイベントに合流しました。おでんや綿菓子、お菓子釣りなどを準備して、地元の方に縁日気分を楽しんでもらうものです。輪島方面の視察があったため、短時間となりましたが、イベントのお手伝いをしました。

 お昼になったところでイベントの片付けをし、昼食をとった後、2日間の活動のまとめとして振り返りを行いました。今回参加した高校生からは、
「現地に来ないと分からないことに触れることができた。」
「テレビからは災害の悲惨さを感じ取っていたが、現地の皆さんの笑顔が印象的だった。」
「現地の方の笑顔を見て、大学生の皆さんが積み重ねてこられたことが伝わった。」
「ボランティアの力を実感した。」
「自分の中では昔の出来事になりかかっていたが、震災はまだ続いていると思った。報道の機会は減っているので、自分から関心を持つようにしていたい。」
「このボランティアから帰った後、能登半島地震について改めて調べようと思っている。」
「大学生の皆さんのように月一での訪問は無理だが、自分にできることを考えていきたい。」
といった発言がありました。
 初めての福知山公立大学と福知山高校での能登災害ボランティア。今後、今回の学びを発信するとともに、次の取組にどのようにつなげていくかを考えていきます。

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