本校講堂で、令和3年度第1学期「終業式」を2学年(新2・3年生)で行い、1年生には、その様子をホームルーム教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式の最後に、1学期の間に優秀な成績を収めたクラブ(自転車競技部・弓道部・フェンシング部・水泳部)の表彰を行いました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 皆さん、おはようございます。1学期も、本日をもって終了します。皆さんにとって、どのような学期となったでしょうか。今学期も、皆さんは学習や部活動などに積極的に取り組んでくれました。

 部活動においては、各部が全力で取り組む中、水泳部、自転車競技部、合唱部が全国に出場することになり、弓道部は、近畿大会に出場しました。先日、野球部の試合に行ってきましたが、多くの鴨沂生が応援する中、見事な逆転勝利と延長戦。主将の三輪君は「声を出して自分たちの波をつくろう」と言ってくれましたが、何よりも元気で、チームワークが最高でした。満塁ホームランもとても素晴らしかったです。また、校内においても、前庭や中庭等で書道部、ダンス部、軽音学部が見事なパフォーマンスを見せてくれました。今年度は、新たに「3年生最後の大会をみんなで応援するプロジェクト」が始まり、題字を書道部が、一つ一つに書いてくれましたし、全校のみんなが寄せ書きを書いてくれました。素晴らしい試みで、各部が本当に全力で頑張っていました。頼もしいと思いました。日々、みんなで練習してきたことが、きっと、将来ふと思い出す心の宝物になるはずです。こういった一つ一つが人生を豊かにするものだと思います。

 この1学期は、4月下旬からは2ヶ月間緊急事態宣言となり、授業、部活動や学校行事等で、多くの制約がありましたが、鴨沂生は、感染防止等も含め、さまざまなことに協力してくれたので、ここまで来ることができました。

 この夏は、3年生にとっては、希望進路実現、また、高校生活最後の試合やコンクールや文化祭に向けて、2年生は高校生活前半期の締めくくり、そして1年生は高校生活最初の学期の振り返りを含め、皆さんにとって大切な夏休みとなります。充実した日々を送ってほしいと思います。今年から始まった生徒会の七夕飾りには、みんなが短冊に願いを書いてくれました。楽しい言葉もたくさんありました。「クラスで楽しい1年が送れますように」、「友達とこれからもいっぱい笑えますように」もとても印象的でした。これからも、鴨沂生のみんなが素晴らしい高校生活を送ってほしいと思います。

 東京オリンピック・パラリンピックが23日から開会されます。一年延期で今年開催されるので、私もとても楽しみです。どの国の、どの選手も応援したいですが、中でも、注目しているのが、陸上競技の山県選手です。日本代表の主将であり、先日、100メールダッシュで、9秒95の日本記録を出されました。走り終わった後、「脚が回転について行かない。最後は、ふわふわしていた。未知のスピード感」と言われていましたが、9秒台のスピードにさすがの山県選手の体も心も一瞬ついて行かれなかったのでしょうか。しかしながら、自分の壁を越えるときは、このように突然来るのかもしれません。学習においても、部活動においても、日々の頑張りに比例して伸びることより、続けていく中で伸びるときは突然にくるのかもしれません。

 山県選手が主将、副主将は卓球の石川選手ですが、石川選手も不調の時期から見事復活された一人です。石川選手が、ある番組で言われた「勇気を出さないと負け」が印象的です。このオリンピック・パラリンピックには、不調の時期から、勇気を持ってトレーニングを続けられ、復活された選手が多いのも特徴的です。だからこそ応援したくなりますが、選手の皆さんのコメントを聞くと、自信をなくし、不安はあっても、100%全力で打ち込むことが、何より大切なのだと実感します。高校生活では、よいことだけでなく、思うように行かないこともあると思いますが、大事なのは、何よりも、自分を信じて、どれだけひたむきに打ち込むことができるのかということだと思います。続けていくと、突然、壁を破り、突き抜けるときが来るはずです。その姿勢は、昨年度卒業生で、サッカー部主将だった池原君の「何事にも全力で頑張る者が全力で楽しめる」言葉につながるのでしょう。鴨沂生ならできると思います。

おっきー短足(HP用).jpg 皆さん一人一人には、自分の想像以上に可能性があり、それを生かすためにも、この夏休み、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。2学期の始業式には、全員が元気に、集まってください。よい夏休みを。