令和3年7月16日(金)令和3年度の3年生の進路保護者説明会を本校講堂で実施しました。

 進路実現に向けての天王山とも言われる3年生の夏休みを前に、進路指導部長からお話しをさせていただいた後、河合塾から講師をお招きし、「令和4年度入試の現状と保護者の立場からの進路指導」と題して講演をしていただきました。

 講演の後は、各クラスごとに、教室に移動していただき、学級懇談会を実施いたしました。

 また、三者面談も始まっており、3年生は、面談の中で「私の進む道」と題して、保護者に自分が、今考えている進路についての思いをプレゼンテーションするという時間を設け、緊張しながらも「熱い思い」を語っていました。

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★以下は進路説明会の時の校長先生のご挨拶です。

 みなさん、こんにちは。本日は、ご多忙の中、「第3学年保護者説明会」にご出席いただき、ありがとうございます。日頃より、本校教育への温かな御理解と御支援をいただき、誠にありがとうございます。

 さて、1学期も来週20日が終業式、今学期もあと少しとなりました。1学期は、3年生にとって、希望進路実現に向けて大切な学期であり、、また、部活動においても、最後の大会となる部も多く、今年は、学年部の方で、各部への応援旗を作り、生徒がさまざなメッセージを書いてくれました。鴨沂のみんなの思いが入っていました。

 新型コロナウイル感染症についてはまだまだ予断をゆるさない状況ですが、学校の方でも万全の体制で臨んでいきたいと考えています。秋には、3年生にとって高校最後の文化祭、体育祭等が控えていますが、感染防止につとめながら、今年も、何とか実施していきたいと思います。昨年度も、生徒、保護者の皆様、教職員が協力して、「チーム鴨沂」として学習、部活動、文化祭、体育祭、研修旅行などを実施することができましたが、昨年度、強く思いましたのが、「行事等を通して生徒達は元気になり、人間的にも成長する」ということ、そのために学校行事を実施していることに、改めて、生徒達と共に実感しました。真剣に取り組んで、希望進路に合格した卒業生も多く、生徒たちの心にとっても、よい学校行事を今年度も、生徒たちと共に、作り上げていければと思いますので、保護者の皆様の御理解・御協力のほどをお願い申し上げます。

 3年生は、現在行われている三者面談で、「ワタシの進む道」を保護者の方に、プレゼンをするということで、とてもよいことと思います。生徒達も、緊張すると思いますが、自分の思いを話すことは、自分のこれからのモチベーションと責任も強まるので、よい機会になるのではと思います。有言実行でしょうか。

 さて、希望進路実現については、一人一人の生徒にとって、とても大切であり、だからこそ、緊張もし、精神的に大変な時期でもあります。昨年度、卒業式の日が希望校の発表で、見事合格した生徒は、校長室に報告に来てくれましたが、何よりも「最後の最後まで学校で自習した。全力を尽くしたことがよかった」と言ってくれました。また、希望校に合格した別の生徒は、この生徒も学校で最後まで学習していましたが、こんなことを言ってくれています。「最後まで頑張り、合格できたのは、共に頑張った友人、応援してくれた家族、相談や質問にいつでもこたえてくれた先生方」と。共通するのは、やはり、学校で、自学自習した生徒が、最終的に合格しています。それは、学校だといつでも質問や個別指導にいけますし、何よりも友達と一緒という安心感があるのかもしれません。

 しかしながら、受験については、私自身も随分前のことですが苦労しましたし、やはり、希望進路実現に向けては、さまざまな苦労がありますが、乗り越えたときは大きな自信になると思います。また、この受験期をうまく乗り切るためには、気持ちとして、なかなか難しいことですが、「自分への信頼」の気持と「短期的には悲観的で長期的には楽観的な」見方、「きっと大丈夫」と思える人がうまくいくのかなと思います。と言いますのは、学力の伸びは、人それぞれですが、徐々に上がるより、やはりある時点飛躍的に伸びることが多いと思います。ですので、どこまで自分を信じて、できるかだと思います。辻邦生に、ローマの皇帝ユリアヌスが主人公の小説がありますが、最後の方で、「できるかぎりのことはした」という台詞がありますが、最後にそのような気持ちが持てれば一番なのかと思います。その気持ちは、きっと、将来仕事についても、いや何事もそうなのかもしれません。それを会得する大切な時期だと思います。

おっきー短足(HP用).jpg 学校としても、今後も、できる限りのことはしてまいりたいと思いますし、きめ細かい指導をめざしていきたいと思いますので。よろしくお願いします。本日は、よろしくお願いします。