おっきー短足(HP用).jpg 1学期の終業式を本校講堂で行いました。今回は3密を避けるため講堂には3年生だけが出席し、1・2年生には教室にライブ映像を配信しました。

 また、令和2年度「京のメダリスト創生事業」指定選手3名と、自転車競技部6名の表彰を行いました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 おはようございます。3年生のみなさん、そして、2年生・1年生のみなさんには教室での映像の配信となりますが、改めて、こんにちは。校長の吉川です。よろしくお願いします。明日ぐらいには梅雨も明けるのでしょうか、明日から夏休みとなります。今学期は、4月10日から臨時休業となり、6月からの学校再開となりました。慌ただしい日々でしたが、皆さんにとって、どんな1学期でしたでしょうか。さまざまな制約がある中、大変だったと思いますが、皆さんはさまざまなことに積極的に協力してくれましたので、本日こうして終業式を迎えることができました。

 部活動を再開した日には、テレビ取材が入り、放映もされました。水球部の1年生の「思っていたよりもすぐ友達ができて楽しい」の言葉にほっとしましたし、主将の藤原さんが「久々に水球が出来て楽しく、これから1,2年生にいろいろと教えていきたいし、自分も一緒にレベルアップしていきたい」と言ってくれましたが、上級生としての責任感とこれまでの部活動の楽しさがよく出ていると思いました。

 この7月からは多くの部で代替試合が行われていますが、先日、野球部のブロック大会に行きました。3年生がチームを引っ張り、緊張感のある、とても良い試合でしたし、チームワークが抜群でした。翌日の新聞には、主将の橋本君の「野球を楽しめた。3年生全員に悔いはない」というコメントが出ていましたが、みんなの思い、野球への思いに溢れ、頼もしく思いました。

 新型コロナウイルス感染症はまだまだ予断の許さない状況ですが、大切な高校時代ですので、一人一人が学習を主体的に取り組むことで学力をつけ、部活動や学校行事に真剣に取り組むことで高校時代を楽しく、また人間的に成長し、そして希望進路を実現してほしいと思います。鴨沂生ならできると思います。また、文化祭・体育祭については何とか実施できればと思いますし、こんな時だからこそ、工夫してよりよい形、英語で言うと"no better" でしょうか、"no better"『最適』の形で実施することができればと思っています。そのためにも、生徒会、全鴨沂生、教職員、保護者が協力し、"ONE TEAM"で取り組むことができればと思います。

 学校紹介パンフレットでは、弓道部主将の岩崎さんが、鴨沂のことを「周りにいる仲間や先生方が必ず支えてくれる」と書いてくれています。一人一人が互いにリスペクトする校風の中で、卒業時に「鴨沂で本当によかった」と心から言うことができる高校時代にしてほしいと思いますし、校長としてそんな皆さんをこれからも全力で応援していきたいと思います。

 さて、6月からの学校生活では、よかったこともそうでなかったこともあったと思いますが、この鴨沂でみんなと一緒に勉強や部活をしたり、話をしたりする『さりげない、あたりまえの日常生活』が、いかにかけがえない、大事なものであるかを実感できたのではないでしょうか。また『今まで気づかなかったこと』や『大切なことは何か』について考えさせられることもあったと思います。例えば、『マスクは身を護るために装着するだけでなく、他の人々を護るためにこそマスクはある』ことも気づいたことの一つでした。

 4月から、『明けない夜はない』など多くの言葉に出会い励まされましたが、その中で、イタリア大統領の『生きていたら、経済のどん底からも必ず立ち直れる。物事の重要さの順位を肝に銘じ、弱い人を守り、他人への責任を果たしましょう』という言葉が、私にはとても心に残りました。生きていく上では、『人と人とのつながり』や『やさしさ』がかけがえのないものだということに、改めて実感し、共感しました。

 『ビヨンドコロナ』と言われますが、この時期をみんなと越えていきたいと思います。そして、今この時を『自分が変わる』、『一歩前へと進む』機会にしてもらえればと思います。皆さんには自分の想像以上に可能性があり、それを生かすためにも、この夏休み、一日一日を大切に過ごし、また、ほっとする時間も大切にしてリフレッシュしてほしいと思います。それでは、2学期始業式には、元気に集まって下さい。皆さんにとってよい夏休みになることを祈念して一学期終業式式辞とします。