講義では、1年次に習った化学の授業の復習や、生葉の叩き染めの方法も学びます。葉脈を意識しながら丁寧に叩くときれいに写ります。1時間ほどしてから石鹸で洗うとさらに青くなります。

生葉染めは、刈り込む前日と当日の天気が良いことと、30分以内に染めることが条件です。今回はタイミング良く、両日とも晴れていました。

 

夏の間に大きく育った「藍」で生葉染めをする前に、化学の先生から『藍染めの化学』の講義を受けました。繊維と染料の結合についてや藍の抗菌成分「トリプタンスリン」の効果について、興味深く知ることができました。藍の生葉による叩き染めでは、布上に葉を叩くことで葉の成分を染みこませて葉の形を青く写すことができることを学び、実際に体験しました。また、生葉と水をミキサーにかけて布で漉した染液に、絹と毛の布を染めてみて、繊維による色合いの違いを確かめました。乾燥葉による染色実験は、次回に行う予定です。