幼児期の育ちや学びをつなぐ
「バケツ重いし一緒に運ぼうか。」「ちょっと待っててや。」「おだんごを水に入れたらとけた~。」「この川と川とをつなげてみたい。」「あかん。」「こことここはつないでいい?」「いいよ。」「見て~。トンネルできた。」と夢中になって遊んでいます。1年生の図画工作科(生活科等合科的な学習)の学習「すなやつちとなかよし」の様子です。子どもたちは泥や土、水と戯れながら、思い思いに遊びを広げていきます。友達と協力してバケツを運ぶ姿には「協力する力」が、相手に尋ねたり、自分の考えを伝えたりする姿には「伝え合う力」が見られます。また、「水を入れたらどうなるかな」と予測し、「おだんごがとけた」という発見につながる姿からは、試したり確かめたりしながら学ぶ探究的な姿勢も伺えます。
実はこの姿は、幼児期に育まれた姿が小学校での学びへとつながっている姿そのものです。小学校の図画工作科では、つくりだす喜びを味わい、表したい思いを試行錯誤して表現したり、生活科では、自然や友達との関わりを通して、気付きや発見を重ね、自らの考えを表現したりしながら学びを深めていきます。
大人は子どもたちの姿を見て、つい答えを教えたり、効率よく進めたりしたくなります(子どもたちもすぐに答えを求めようとします)が、「水を入れたらどうなるかな?」「どうしてそうなったのかな?」と、子どもの気付きや疑問に寄り添いながら伴走することも大切です。子どもたちは自分で考え、試し、失敗しながら、また挑戦する中で学んでいきます。大人は出来上がった作品や結果ばかりに目がいきがちですが、学びの過程に心を寄せ、子どもの発想を大切にすることが「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という意欲につながります。「やってみたい」から始まる学びを家庭と学校でともに支え合いながら、自ら考え、仲間と対話し学びを創り出す力を育んでいきたいと思います。
話は変わりますが、5月14日から1泊2日で、奈良・伊勢方面へ修学旅行に行ってきました。いつも元気な6年生の賑やかで明るい姿がたくさんあるかと思うと、宿を出る時、子どもたちはとても美しく部屋を整えており、とても感心させられました。きっと、みんなで声をかけ合いながら旅館への感謝の気持ちを込めてお布団をたたんだのだと思います。こういう所に心の美しさが出るものです。パルケエスパーニャで友達を大切に思い合いながら遊ぶ姿からも同じことを感じました。学校に到着してバスを降りると、ある保護者から「先生、みんなで修学旅行に行けてよかったですね。送られてくるみんなの写真を見て、本当にそう思いました。」と、声をかけていただきました。6年生みんなのことを思って、写真を見て一緒に喜んだり、考えたりしてくださっていると思うと、一瞬で疲れが吹き飛んだようなことです。
また、先週末に実施された5年生の野外宿泊学習のカッター活動では、一致団結してすごいパワーを発揮したり、キャンプファイヤーでみんなが盛り上がって楽しんだりしました。そして、6年生と同じようにくつ箱のくつがきちんと揃えられている様子を見て、ひかりっ子の心の育ちを感じたようなことです。
これから、1学期も充実期に入ります。蒸し暑い日々が予想されますので、お家で、しっかり睡眠をとる工夫をし、元気に学校に来られるようご協力をよろしくお願いします。
校 長 中田 匡恵

