「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「ぞうは どこへいった?」
作)五味太郎 偕成社

アフリカかどこかの草原に、ぞうがいます。
ぞうのうしろから、あやしげな、黒塗りの車とトラックがやってきました。
あ、なんだかいやな予感……。

  

住み慣れた土地でのんびり過ごしていたところを、突然箱に入れられて連れ去られてしまったぞう。
ちょっとどきどきしながら読んでいたのですが 箱の中でのんきに自分のしたいことをして過ごしている象にびっくり! そしてついには・・・!?
このオチには驚きでした。
「はこになってるやん!」と こどもたちも びっくりした様子でした。

「だめよ、デイビット」
作)デイビット・シャン       評論社

どろんこで家に入るし、おふろでは大あばれ、おもちゃはちらかしっぱなし、あげくのはてに大しっぱい。
やんちゃなデイビッドのいたずらは、とどまることがない。
だからママは、いっつも「だめ、だめ、だめよ!」ってばっかり。
いる、いる、こんな子!

 

「あかんで、おこられるで!」と ハラハラドキドキしながら 楽しんでくれていました。

二冊とも ページをめくるたびに 目をキラキラさせながら反応してくれて とっても楽しく読めました。

2年生
「てがみをください」
作)やました はるお       文研出版

赤いゆうびん箱にもぐりこんだ一匹のカエル。
どうすれば手紙がくるのかおしえてもらい、おそわったとおりに…。
けれども、手紙はひとつもこない。手紙をください!

 

美山も カエルの声をにぎやかになったので この本を選びました。

このごろは 携帯があってメールやSNSのDMが 手紙の代わりになってしまいましたが、手紙が届く「わくわく感」はうれしいものですよね。
今の子どもたちにもそんな楽しみを味わってほしいなぁ・・・と思って カエルの住所を知っていたら教えてね、と。 
そして お手紙書くのも良いね、とも話してみました。

3年生
「おにぎり」
作)平山 英三     福音館書店


ごはんをたいて、手の平に水をつけて、塩をつけて、あつあつごはんをぎゅっ、ぎゅっ。
まんなかに梅干をうめて、もう一度ぎゅっ、ぎゅっ。
手の中でくるっ、くるっと回して、海苔を巻けば、おにぎりのできあがり。
たくさんできた。はい、どうぞ。
ご飯の湯気、すっぱそうな梅干し、そしてにぎられたおにぎりの海苔の質感……見るほどに食べたくなって思わず手がのびる、おいしそうなおにぎりの絵本です。

  

もうすぐ 仲良し遠足ですよね。おにぎりは おかあさんが握ってくれる、と言ってましたが 自分でにぎったことがある子も 半数以上いました。
「梅干しばっかり?」「鮭もいいなぁ」と 朝からおなかがすいてくるような絵本でした。

「くまのこポーロ たびだちのもり」
作)前田 まゆみ       主婦の友社


親の子離れ、子の親離れ、できますか?子育ての最終目的は、子どもがしっかり自立すること。
その日に向かう日々の積み重ねは、親の、子の、生きる力になります。
親子でいっしょにいられる時間は意外と短いことを、約2年で子育てを終えるツキノワグマの生態が教えてくれます。
親子で過ごす日々がいとおしく、誇らしく思える絵本です。
愛らしいポーロの成長の丁寧な描写はもちろん、場面を彩る細密な植物画も必見です!

 

カラスの言ったキイチゴのことが とても気になるようで 静かに聞き入ってくれ、最後は優しく拍手をしてくれました。
フキノトウやタケノコ、サワガニやキイチゴの話もしました。

4年生
「なんでやねん」
作)中川ひろたか       世界文化社

人気絵本作家・中川ひろたかによる、爆笑必至のユーモア絵本
読みながら、思わず「なんでやねん!」突っ込みをいれたくなる、ナンセンスな笑いが満載。
絵は、ほのぼのとした作風が魅力のあおきひろえ。


 

お休み明けだったので みんなで「なんでやねん!」と まずは声を出してから・・・。

「このほんよんでくれ!」
作)ベネディクト・カルボネリ  クレヨンハウス

人間の親子が読んでいる絵本に夢中になるオオカミ。
ぐうぜん、その本を拾いますが、じつは字が読めなくて……。
「はなしのつづきが よみたい、しりたい! だれか よんでくれー!」
オオカミの願いを叶えてくれたのは、一匹のうさぎ。
けれどもオオカミとウサギは食べる・食べられる関係……。
さあ、ふたりはいったいどうなるのでしょう?

 

ドキドキしながらたどり着いたラストは、予想外の結末です。
物語の魅力は、森を変えていくようですね。

「図書館だいすき」
作)マルタ・アビレス        蝸牛社

この絵本は今から23年前の、メキシコのとある図書館が題材だとか。
鉛筆一本で描きこまれた画面からは、ぎっしり詰まった本のにおい、ちょっと埃っぽい紙のにおいが
漂ってくるようです。独特な絵 ですね。

 

今日 4月30日は「図書館記念日」です。
「図書館記念日」とは 1950年「図書館法」が公布され、71年に日本図書館協会がこの日を「図書館記念日」としました。
図書館法により、公共図書館の機能の明確化と図書館無料の原則が打ち出されたそうです。

5年生
「みえるとか みえないとか」
作)ヨシタケシンスケ        アリス館

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。
普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。
ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。
目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きくちがっていた。

 

なかなか 奥の深い内容なのですが ヨシタケさんが おもしろく描いてくれているので 子どもたちにも人気のようですし 大人も 聞き入ってしまい 改めて考えさせられる絵本でした。
絵が細かく マンガのようにお話がすすんでいくので ディスプレイに拡大したらよかったかも・・・。

6年生
「やさいのはな なんのはな?」
作)宮崎 祥子         岩崎書店

おほしさまみたいな きいろい はな。ラッパみたいな はな。
やさいのはなだよ、なんのはな?いつも たべている やさいは、どの「ぶぶん」を たべている?
かがくのめでみると、ふしぎがいっぱい!
知る たのしさにであえる クイズ形式の認識えほん。

 

知っている花も 知らない花もありました。 
6年生だけど よく反応してくれました。

こんな花にやってくる虫は・・・? と いうことで二冊目の本に。

「虫ガール ほんとうにあったはなし」
作)ソフィア・スペンサー      岩崎書店

ちいさな頃から虫が大好きなソフィア。
幼稚園の間は人気者でしたが、小学校に入ると、虫が好きなことが原因でいじめにあうように…。すっかり落ち込んでしまい、「虫をお休みする」と言うソフィアを見かねたお母さんが、ソフィアをはげまそうと昆虫学者のグループに1通のメールを出しました。
すると、世界中の昆虫学者から、ソフィアにぞくぞくとメッセージが!
虫が好きな人が世界にたくさんいること、さらに女性の研究者もたくさんいることに勇気づけられたソフィア。
「虫を好きだっていいんだ!」多くの人の励ましで、自信を取り戻したソフィアの実話。
巻末には、ソフィア自身による「虫の本」も収録されています。

 

虫が大好きな女の子のおはなし。
「好き」なことは「好き」でいていいんだよ、と 「好き」を大切にすることを教えてくれるこの絵本は今の美山小学校にピッタリ。「好き」の思いを伝えたい です。


    



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