5年一行は、昼食後、天橋立の清掃活動を行いました。天橋立まもり隊の皆様に来ていただき、宮崎様から、今日の作業について説明いただきました。
「天橋立まもり隊」とは、天橋立の白砂青松の保全活動を行っているボランティアです。従来、個々に行われてきたボランティア活動を効率的・効果的に行うため、地域と協働体制を組んで展開しています。保全作業への参加により「守りたい」気持ちや天橋立への愛着を育み、多くの人に天橋立の価値を共有共感してもらうのがその目的です。
作業の内容は、松並木の清掃(園内の清掃)、浜辺の清掃(漂着ゴミの収集作業)、落ち葉(松葉)拾いで、集めた落ち葉は、国営農地への搬出等によりリサイクルを行っています。
さて、三和学園の5年生が行ったのは、落ち葉(松葉)拾いです。松の木の根元にたくさんの松葉が落ちているのですが、これを放置すると、松葉が腐って、いい感じ(?)の肥料になるのだそうです。「それって、ええことやん。」と思いませんでしたか?ところがこれが、違うのです。
天橋立は、砂地なので、大きな木を支えるには柔らかすぎるのです。ですから、松にはしっかりと根を深く張って、体を支えてほしいのです。でも、土の表層に「いい感じの肥料」があると、松は、「ラッキー♪わざわざがんばって根を深く張らなくてもええやん♪」と、なってしまうのです。これでは、強い松が育ちません。そこで、敢えて土を栄養不足にすることで松に危機感をもたせ、深く根を張らせよう!というのが、今回の三和学園5年生の大事な役割なのです。
ここまでお読みになって、気付かれたことはないでしょうか?そう、稲作における「中干し」と同じなんですね。「中干しって何?」と思われた方は、是非「5年三和創造学習「田植え体験」 | 福知山市立三和小学校・三和中学校(三和学園)」の記事をお読みください。
今日は、午後から暑い日差しとなりました。その中で、三和学園の子どもたちは、上手に、時に豪快に熊手を使って、落ち葉を何袋も集めることができました。「もっとやりたかった。」と言っていた児童がいました。その気持ちがすばらしい!






また機会があれば、じっくり取り組みたいなと思いました。天橋立まもり隊の皆様、ありがとうございました。