5月23日(金)に、5年生が三和創造学習の一環で田植えの体験をしました。
初めに旧川合小学校へ行き、吉田地域講師から、昔の農家と牛との関係について復習しました。牛は、かつて家族の一員であり、労働力でした。家の中で大切に飼育されており、牛を祀る神社へ参る時は、牛を引いて一緒にお参りに行きました。川合地区にある稲葉神社には、牛専用の参道があります。



稲作における「中干し」という作業について学びました。水田に張られた水をいったん抜いて、再び張りり直します。水を抜くことで、稲が命の危険を感じ、水を求めて根を深く張るのだそうです。それを聞いていて、「筋トレ」(筋力トレーニング)に似ているな、と思いました。筋トレは、重いバーベルやダンベルなどで筋肉に負荷を与えます。すると、次回はこの負荷に耐えられるようにと、筋繊維が前より太くなろうとします。これを筋肉の「超回復」と言うのですが、稲作における中干しは、「稲の筋トレ」だと言えます。(言えません!)



いよいよ、大原の産屋前の水田にやって来ました。農事組合法人かわい代表の土佐様から苗の植え方を教えていただき、田んぼに足を踏み入れる5年生。水の冷たさに驚きながらも、素足に感じる泥の感触を楽しんでいました。






1列に並んで、いよいよ田植えの体験のスタート。土佐様をはじめ、川合地区の皆様に教えていただきながら、次々と苗を植えていきました。この日の天気は、晴れ。でも、鯉のぼりが元気に泳ぐほどの風が吹いていたので、少し肌寒かったです。












さあ、後少しです!



田植え終了!まあまあ、まっすぐに植えられたのではないでしょうか?


少し時間があったので、川合川で遊びながら、足に付いた泥を流しました。



最後に、質問コーナーを設けていただきました。その一部を紹介します。
Q「肥料は、ありますか?」→A「あります。福知山、綾部、舞鶴で共同開発した肥料で、機械植えの場合は、苗、稲が病気にならないための薬と一緒に、田んぼに落ちるようにしています。みんなは、手で植えたので、肥料は、後で私が入れます。」
Q「米作りの中で一番努力や工夫していることは、何ですか?」→A「草刈りです。」…この回答は、意外でした。風に乗って田んぼに飛来する様々な植物の種子。それらに負けないくらい草刈りをしないといけないのだということですね。



子どもたちは、腰をかがめながら苗を植えていくという稲作の苦労に触れることができました。今回は、たまたま好天に恵まれましたが、曇りや雨の日に作業を行わないといけないこともあるでしょう。多くの人たちの協力の上に、私たちの食生活が成り立っているのです。
食べ物や、それを供給してくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。土佐様、合地区の皆様、吉田地域講師、貴重な機会をありがとうございました。