２学期始業式式辞
令和５年８月２８日（月）
皆さん、おはようございます。いよいよ今日から２学期が始まります。３８日間の夏休みでしたが、少しはゆっくりできたでしょうか。１学期終業式で話しましたが、ゆっくりと心と体を休めて、エネルギーが蓄えられましたか。２学期に向けてのエネルギーとなったような素晴らしい出来事を、みんなで交流しながら、今日の節目を大切にして、良い2学期のスタートを切ってください。
先ほど伝達表彰を行いましたが、夏休み初めの丹後ブロック総合体育大会では、素晴らしい結果をつかみ取った部がありました。結果には結びつきませんでしたが、力を出し切り、積み上げてきた過程をしっかりと振り返り、満足感をもって終えることができた部もあります。
精一杯競技した中学校の部活動で、次につながる何かを感じて終えられていればうれしく思います。今後の中学校生活の中や次のステージで生かしてください。3年生の素晴らしい活動が１・２年生へ引き継がれることを期待しています。
さて今日は、府大会に出場した人たちの応援に行く中で、強く感じたことがあるので伝えたいと思います。それは自分の大事な戦いの場となるところを経験しておくことの大切さです。経験できていなければ、しっかりと想定して準備しておくことの大切さです。３年生にとっては、受験もこれに当たるかもしれません。
先生は、水泳・体操・陸上・サッカーという順で応援に行けたのですが、どの会場も素晴らしい環境で京丹後市にはないものでした。特に体操の会場は、この体育館の3倍くらいある広さの体育館で冷房も入っていました。演技をする器具が一面に設置してありました。素晴らしい環境だと思ったのですが、京丹後市の体操競技の大会会場とは大きな違いがありました。それは、演技中の音です。
京丹後市の体操会場は丹後緑風高校網野学舎の体育館や網野中学校の体育館です。男女の全員が床の演技を一人ずつ順番にして、それが終わってからまた男女全員が跳馬、跳び箱みたいなもので演技をするので、演技をしているのは一人の演技者で基本的に静かに集中して臨めます。
ところが体操の府大会は、体育館の６カ所以上で男女分かれて一斉に演技が行われていました。その中で女子の床だけは、音楽に合わせて演技をするのですが、その音が大きく鳴り響いていて、他の場所で演技している人は集中できるのだろうかと心配になりながら見ていました。特に女子の床の隣では、平均台の演技をしていて、大きな音で集中できなくて落下しないかと、心配しながら見ていました。
峰山中学校の男子も鉄棒や床の演技をしていたのですが、それでも３年生は最後の戦いの場が、こういった大きな音のする環境の中で演技しなければならないことを経験しているので、きっと集中力が切れることはなかったことでしょう。
しかし、１年生にとっては初めての経験できっと大変だったと思います。自分の持てる力をしっかり発揮するには、「経験している」というのは大きいと改めて感じました。もし、経験していなくても、自分が戦うための環境も想定した準備をしっかり行っておく必要があると、強く感じる日となりました。
今年の甲子園の高校野球でも、優勝した慶応高校の応援が話題となっていましたが、立派に戦った仙台育英高校の選手・監督はその応援のすごさをきちんと想定していたようでした。
先程近畿大会優勝の表彰をした木原君も、昨年近畿大会に出場し８位に入賞していた経験が落ち着いた投擲をすることにつながり、優勝することができたのだと思います。
今回の府大会の応援を通じて、運動だけでなく、受験も含めいろいろな勝負をするときには、経験とそこまでのいろいろな想定をした準備が、力を発揮する大きな要因になると感じた次第です。
３年生であれば、受験会場に行っておく体験セミナーへの参加であったり、本番を想定した学力検査や面接練習であったり。そして何よりも、問題が解ける準備としての学習。いろいろな経験とともに、何事もしっかりと準備をして臨めるようにしましょう。
さて、今日から長い2学期が始まります。まずは体育祭があります。暑い中ですが熱中症に注意しながら、素晴らしい行事にしましょう。美術部の皆さんが、夏休み前から、毎日頑張って素敵なパネルを仕上げてくれています。楽しみにしていてください。２学期は体験活動もあります。２年生が中心となった部活動の大会もあります。そして、学力充実の秋です。学習・行事・体験活動・部活動等に精一杯取り組み、実り多い２学期にしていきましょう。
でも、やっぱり４か月以上ある２学期は長いです。どこかで心や体に疲れが出てくるかもしれません。そんなときは、先生や友達・家族や周りの人に助けを求めてください。困ったときに相談することができる力、助けを求めることができる力、つながることができる力は、社会に出て生活していくうえで大切な力です。
皆さんと先生方で力を合わせて、たくさんの繋がりを大切にし、実り多い、素晴らしい2学期にしていきましょう。
夏、秋、冬と3つの季節をまたぐ2学期を無事終え、充実感にあふれ、１２月の終業式が迎えられることを期待し、2学期始業式の式辞とします。
