南船支部(図書館教育部)

南船支部

令和4年度

令和4年11月16日(水)

図書館教育部会(京丹波町立瑞穂小学校にて)

 京丹波町立和知小学校の奥野千絵子先生(府小研図書館教育部専門教育員)を講師として、読書感想文指導についての研修を行いました。奥野先生が指導してこられた児童の作品をもとにして、指導の工夫点について協議し、感想文がどんな「要素」で書かれているかを学びました。「読書感想文を書くこと」がゴールではなく、本の内容を読解することや要約すること、まとめることなどを通して、多様な見方や考え方の育成を目指していくことが大切であることを改めて学ぶ機会となりました。

 各校の図書館教育および読書活動についての実践交流も行いました。読み聞かせの手法や読書週間の取組内容などを報告し合い、「各校の取組に学び、自校の実践につなげていきたい」という声がありました。「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、大変有意義な研修となりました。

【部員の先生の感想より】

 ・奥野先生のお話から、「入賞作品と比べる」「登場人物と自分を比べる」「現在、経験とこれからの、未来を比べる」など、比べて書くということを聞き、実践してみたいと思いました。

 ・各校の取組も様々で、「先生のおすすめ本紹介コーナー」「図書の総選挙」など、図書館教育を進めていく上でのアイデアが広がりました。

  

令和3年度

《研究主題》
「ことばの力を培い、豊かな心を育む図書館教育」

1.研修会
【日時】令和3年11月24日(水) 15:30~17:00
【会場】京丹波町立瑞穂小学校
【概要】(1)図書館教育および読書活動についての研修
       テーマ:「読書の幅を広げ、本を使って調べ学習をす   
            ることの大切さ」
       講 師:京丹波町立瑞穂小学校読書指導員 兼 桧山  
           公民館図書室職員  谷澤 智子 様
                 

    (2)各校の図書館教育および読書活動について実践交流
      ・グループ交流
      ・全体交流

2.成果と課題
(1)成果
【研修】
 ・第2回部会において研修を行った。瑞穂小学校読書指導員 兼 桧
  山公民館図書室職員の谷澤様を招いて、「読書の幅を広げ、本を
  使って調べ学習をすることの大切さ」と題し、学校図書館教育に
  ついての講話を聴くことができた。
 ・児童への読み聞かせの手法や、意図的に図書に触れさせる環境づ
  くり等、児童の読書離れを改善するためにできる教師の支援や役
  割について再確認することができた。

【実践交流】
 ・「読書好き」な児童を育てるための実践や取組を交流する中で、
  部員が互いに学び合うことができた。

(2)課題
 ・実践交流から研究を深めることができたが、年間2回の部会開催
  なので、複数年を見通した計画も必要である。
 ・読書感想文の指導方法等の研修を行い、各校での指導に広げられ
  るようにする。
 ・活字離れや読書離れが進む中、特に、中高学年への選書および読
  書指導をについて研修を深める機会を設けていく必要がある。

3.来年度への研究課題
 ○研修
 ・読書感想文指導に関する研修については今年度実施できなかった
  ので、外部講師を招くなどして研修を充実させていく。
 ・第1回部会で、第2回部会の研修内容について具体的に協議する
  場を設けると、部員の先生方の主体的な学びの場となるのではな
  いか。

 ○授業研究
 ・今年度はコロナ禍のため公開授業は実施できなかったが、授業を
  通して実践を学ぶ機会を設定できれば有意義である。

 ○各校の交流
 ・読書感想文の優秀作品や指導方法を交流し、自校の実践に広げて
  いく。

令和元年度

○研究活動日 
令和元年10月9日(水)13:45~17:00 於 南丹市立胡麻郷小学校
○授業公開・事後研究会
<指導者> 南丹市立胡麻郷小学校 第3学年担任 高澤 佳代 先生
<教 科> 理科「しぜんのかんさつ(2)こん虫のかんさつ」

<本児の目標>
  生き物の体のつくりは、生きていく環境に上手く適応するようにできていることに気付き、自分
の考えを表現することができる。【科学的な思考・表現】
<授業の様子>
 昆虫の体のつくりについて、提示された写真や既習内容から積極的に自分の思いを学級に伝えようと、多くの児童が発言する活気のある雰囲気で授業が展開された。図書室や地域の図書館から十分に用意された図書や図鑑を教室内に準備することで、児童が効果的に活用することができ、学習意欲の高まりの一助となっていた。また、ペア学習を行うことで、児童同士が自然に会話をしたり聞き合ったりする等、思いを伝え合える意図的な学習形態の工夫は大変参考になった。
事後研究会では、「効果的な資料の提示や活動の準備がされていた。」「短時間で児童が図書、図鑑を活用してクイズを作成することができたのは、児童の問題意識の高まりからで、普段からの学習が積み上がっている様子が見られた。」等の意見や感想が出された。

○実践発表 
「本に親しむ子どもの育成を目指して」
南丹市立園部小学校   齋藤 真穂 先生
 「読書指導を充実させ、読書の楽しみや喜びを味わわせるために」
京丹波町立竹野小学校  古屋 恵美  先生

レポート発表校から、定期的な取組(週末読書等)とイベント的な取組(季節に合わせたお話会や親子読書)を上手く組み合わせ、年間を通じた読書活動を行っていることについて報告がされた。自校での指導に参考になる様々な具体的な取組について研修を深められたと共に、教師や大人が本に親しむことで児童の本に対する興味が高まることを再確認することもできた。また、読書感想文の指導における実践も報告され、「今後、感想文の指導方法や優秀
作品の交流についても研修を行いたい。」との感想も出された。
○講演・演習
「ビブリオバトルと仲良しになろう」
     京都府小学校教育研究会 図書館教育部専門研究員 
綾部市立吉美小学校 山中 千絵子 先生
  山中先生の優しい声での読み聞かせから演習が始まった。その後、配っていただいた「ビブリオバトルトとなかよしになろう!」の冊子や山中先生のお話から、部員自身が持ち寄った図書を使って、グループでビブリオバトルを実際に行い、その手法やプロセスを体験することができた。「実  
際に学級でやってみたい。」「メタ認知的で、本を通して自分自身や紹介した人を知ることができた。」等の感想も出された。
今回のビブリオバトルの演習を通して教師自身が本に親しみ楽しむことで、児童に本の楽しさを伝えたいと思える素晴らしい機会を得ることができた。

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