令和4年度
1 研究主題
「希望や目標をもち、多様な人々と協働して、よりよく生きる力を育む特別活動」
2 研究活動
○日 時 令和4年11月16日(水) 15:30~16:40
○場 所 南丹市立園部第二小学校
○内 容 ①講 義
・テーマ;「学習指導要領の趣旨を踏まえた学級活動の工夫と改善」
・講 師;京都府総合教育センター 主任研究主事兼指導主事
芦田 有一 様
②その他
次年度以降の研究活動等について
3 研究活動のまとめ
ア 成 果
○学習指導要領の趣旨説明から
・特別活動の基本となる指導要領について、改めて確認することができた。
・特別活動の目標を詳しく解説してもらい、何のために活動させるのか、どのように活動させるのか考えることができた。
・他教科等の学習指導要領の講義を聴く機会は多くあるが、特別活動は初めてだったので勉強になった。
・教育活動全体における特別活動の役割について学び、生徒指導や他教科との関わりについて考えることができた。
○京都府小学校教育研究会特別活動部 研究協力校(京丹後市立大宮第一小学校)の実践から
・学級会の様子を見て、話合い活動のイメージを持つことができた。
・自分が行っている学級会(話合い活動)を振り返り、反省点を明らかにすることができた。
・学級会を開くことに抵抗があったが、研究協力校の実践を見ていると話合い活動に対する意欲が高まった。
・児童が主体となった話合い活動の様子から、特別活動についてもっと学び、実際にやってみたいと感じた。
・先進的な取組の様子を見て、多くの学びを得ることができた。
イ 課 題
・授業研究会(研究授業)を通して学びを深めたい。
・学級活動は担任任せになっていることが多いので、他校や他の先生から学ぶ機会が必要である。
・研究会への参加が制限されているため、先進校の研究について学ぶ機会を確保してほしい。
4 その他
ア 京都府小学校教育研究会特別活動部
・令和5~7年度 研究協力校;亀岡支部(南つつじヶ丘小学校)
・令和7年度研究大会 分科会提案;南船支部
イ 近畿特別活動研究協議会
・令和8年度奈良県大会 分科会司会;南船支部
令和3年度
《研究主題》
望ましい集団活動を通して、よりよい生活や人間関係を築く特別活動
1.研修会
【日 時】令和3年11月24日(水) 15:30~17:00
【会 場】京丹波町立丹波ひかり小学校
【内 容】(1)実践発表
・実践発表
京丹後市立大宮第一小学校 谷川 直樹 教諭
「自他を大切にし、よりよい生活や温かい人間関係を
築く特別活動」
~認め合い、つながり合い、互いのよさを発揮し合う一小っ子~
・質疑応答 実践発表から学んだことについての質疑応答
(2)その他
・次年度以降の連絡について
2.成果と課題
(1)成果
◯実践発表を通して、具体的な学級活動の進め方や児童の様子に
ついて学ぶことができた。以下の点において研修を進めること
ができた。
・何のために話し合いをするのかという活動の目的を児童1人
1人が明確に持ち、自分の考えや友達の考えに納得をしなが
ら進めていくことが大切である。
・「学級活動の進め方」は職員間で共有をしている。しかし、
学級の実態や教師の個性が生きるように「学級活動の進め
方」を基本として、「誰でもできる」学級活動を目標に進め
ていくことを意識することが重要である。
◯実践発表後の質疑応答では、学級活動についてさらに詳しく知
りたい内容やそれぞれの研究部員の実践で悩んでいることなど
の質問があった。質疑応答を通して、以下のことを学んだ。
・児童の主体的な活動にするためには、児童の実態を把握した
上で、「児童ができることは児童にさせる」「できないこと
は教師がする」ことを意識して学習を進めることが大切であ
る。
・様々な成功体験や失敗体験を積み重ねることで、児童の考え
や意見はより豊かになっていく。それらが、また次の活動へ
と生きてくる。このようなルーティンを作ることが重要であ
る。
(2)課題
◯ 学級活動(1)(2)(3)のねらいを意識して活動を進め
ていくこと。
◯特別活動を進める上で、予想以上の時間を指導に費やしてしま
うことがあるので、効率よく進めていくために早めの計画と職
員間の連携を密にすること。
3.来年度への研究課題
◯学級活動(1)学級や学校における生活づくりへの参画
学級活動(2)日常の生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全
学級活動(3)一人一人のキャリア形成と自己実現
上記の3つの項目の違いを意識して学級活動を行なっていくこと。
◯特別活動を円滑に進めるための職員間の連携について交流すること。
◯令和4年11月22日(火)に開催される第40回近畿特別活動研究協
議会京都府大会(京丹後市立大宮第一小学校)に参加し、研修
を深めること。
令和元年度
令和元年度 特別活動部会
◇第1回部会報告
【日時】令和元年5月29日(水) 14:40 ~ 15:40
【場所】南丹市立園部小学校
【内容】(1)運営体制および研究主題および研究計画について
・副部長の委嘱およびブロック運営委員の選出
・研究主題の策定および研究活動内容の作成 等
(2)今年度開催の研究大会について
・近畿特別活動研究協議会 和歌山県大会 11/9
・府小研特別活動部研究発表会 福知山市立修斉小学校 11/15
・近畿小学校学校行事研究協議会 兵庫県大会 12/6
(3)講演「『話合い活動』の実践について」
講師 京都府総合教育センター 石丸 晃久 研究主事兼指導主事
・今年度の研究について協議し、運営体制および研究活動計画を作成した。
・総合教育センターより講師を招聘し、話合い活動について以下の点において研修を深めることができた。
①細かなステップを踏むこと・・・事前指導と事後指導の大切さ
②解決に向け、可視化し全員の意見を大切にすること・・・学級目標に立ち返る
③フォロワーシップを育てること
話合い活動は、特別活動の全ての活動の中心に置かれるものであり、学級経営の営みとして行うものでもあるということを意識しながら、学級の意見を創り出す場をうまく設定できるようにすることを確認した。
第2回部会報告
【日時】令和元年10月9日(水) 13:40 ~ 16:30
【場所】南丹市立八木東小学校
【内容】(1)公開授業 6年 学級活動 「話合い活動」
「クラス会議を開こう」
指導者 南丹市立八木東小学校 堀 川 泰 雅 教諭
(2)実践発表
「児童同士の言葉を通してつながりをつくる」
南丹市立園部小学校 松 岡 杏 奈 教諭
「学級活動の実践」
京丹波町立和知小学校 鈴 木 順 教諭
授業研究及び事後研究会
・「クラス会議」では、児童の課題に応じた議題で話合い活動を続けている。毎回、議題については、議題箱に入れられた児童からの課題をもとに決定している。
・司会者については、立候補制で2人が務める。だいたい、5回ごとに交代することになっている。輪番制となると、全員が司会をするという体験ができるが、どうしても無理にさせてしまう児童も出てしまうため、今年度の児童の実態からすると立候補制がよいと判断した。
・円になって、全員の顔を見ながら話合いをすることで、相手のことを考えて意見を言う児童が増えてきた。
・今回は、教師の出番が多い。子どもたちの話合い活動において、教師の出番はどういった形が望ましいのか。この学級では、まだ、子どもたちの話合い活動は成熟しておらず、話が本筋から外れてしまうことも多いため、本筋に戻すために教師の出番が増えるとのこと。だんだん出番がなくなる方が良いのではないか。
実践発表
・実践発表では、それぞれの学校での実践から学んだ。
・話合い活動では、話し手と聞き手がお互い意識して行っている。一人一人の意見を受け止め、拍手をしたり、うなずいたりしながら聞く児童が増えてきた。
・また、学級での決めごとを話合い活動で決めていく実践もあった。学級目標を創る。学校行事を創る。児童会行事を創る。運動会を創る。など、あらゆる場面で決定権を子どもたちに委ねることで、子どもの自治能力が高まることも報告された。