令和4年度
【研究テーマ】
「豊かな心と実践力を育み、未来を拓く家庭科教育」
○研究主題(全国大会 京都大会と同じ)
「よりよい生活を創り、未来をともに生き抜く 子供の育成」
【第1回研究会】
Ⅰ 実施日時 令和4年7月27日(水) 13:30~
Ⅱ 実施会場 南丹市立胡麻郷小学校 (参加者 17名)
Ⅲ 内 容 1 令和4年度 活動方針・計画について
2 研修
Ⅳ 研修内容(出前講座)
「学習指導要領を踏まえた授業づくり」
講師 京都府総合教育センター 北部研修所
研究主事兼指導主事 内田 理恵 様
1 はじめに
2 家庭科における学習指導要領の基本的事項と留意点
3 家庭科の学習指導案の書き方のポイント
4 活用できるHPの紹介と演習(農林水産省 マフ塾)
Ⅴ まとめ(感想含)
<学習指導要領の基本的事項と留意点について>
・学習指導要領の読み方から、児童が自ら課題を見つけ、解決していくという流れを確認でき、いかに子どもが自分ごととして考えられるか、授業改善につなげていきたい。
・指導と評価の一体化、目標と評価のズレを無くすことが大切である。
・社会の変化に伴って、実生活において家庭科での学びは生きて働く力となってくると感じられた。
<学習指導案の書き方のポイントについて>
・京都府大会に向けて研究を積み上げている指導案(京のみらいプラン)をもとに詳しく説明していただき、指導案の書き方がよく分かった。
・指導案では、題材で働かせたい見方、考え方を明らかにして(今の児童につけたい力を見取って)問題解決的な学習となるように考えること。
・評価についても、指導に生かす評価(Cを見つける)と記録に残す評価を繰り返すことで評価していくことの大切さが分かった。
・指導に生かす評価・記録に残す評価の違いがよく理解できた。何のためにやるのか目的をはっきりさせる必要がある。
特に、なぜこの活動を行うのか、この作業が必要なのか。例えば、“なぜ、そのように縫うのか”“なぜ、そのようにゆでるのか(食材によってゆで方が違う)”ということを理解させることが大切である。(サラダ等の1品が作れたかどうかではない、ということ)同じように、製作でも作ることが目的になってるが、何のために?誰に?どんなものを?と児童に問いながら目的を児童にもたせて取り組んでいく必要がある。
・家庭科は、自分の生活(日常)と学びが直結するので、授業作りがおもしろいなあと改めて感じるとともに、児童が生かせる力をつけることが大切である。
・家庭科の指導案の書き方や、評価の仕方について他教科と異なる部分があったので、今後の参考にしていきたい。
<活用できるHP等について>
・「食品ロスすごろく」を総合の学習で使ってみようと思った。遊びを通して学習の導入ができると感じる。マフ塾については授業に生かしたい。
【第2回研究会】
Ⅰ 実施日時 令和4年10月5日(水) 13:45~16:45
Ⅱ 実施会場 南丹市立胡麻郷小学校 (参加者 20名)
Ⅲ 内 容 1 協議
2 講義・指導
Ⅳ 研修内容
1 協議
各自が作成した家庭科指導案(実践レポート)について、グループに分かれて交流・協議。
目標、指導、評価が一連のこととしてつながりやすくイメージしやすいように、学習指導要領内容項目の同じようなところでグループ分けをした。
2講義・指導(出前講座)
「学習指導要領を踏まえた授業づくりⅡ」
講師 京都府総合教育センター 北部研修所
研究主事兼指導主事 内田 理恵 様
(1) はじめに
(2) 各校の実践について
(3) 指導と評価の一体化について
(4) A(4)「家族・家庭生活についての課題と実践」の指導にあたって
(5) まとめ
Ⅴ まとめ(感想含)
<学習指導案(実践レポートの交流)について>
・学習指導要領の読み方から、児童が自ら課題を見つけ、解決していくという流れを確認でき、いかに子どもが自分ごととして考えられるか、授業改善につなげていきたい。
・指導と評価の一体化、目標と評価のズレを無くすことが大切である。
・社会の変化に伴って、実生活において家庭科での学びは生きて働く力となってくると感じられた。
<講義・指導(出前授業)について>
○各校の指導案(実践レポート)について
・一つ一つの指導案についても丁寧に評価やアドバイスをしていただき、ありがたかったです。作って終わりにならなくて、教えてもらえたことで、なるほどと思えるところもがたくさんありました。
・前回の講座を生かして今回指導案を持ちより、一つ一つの指導案について評価と改善点を話されたことで、指導案の書き方についての知識が確かなものとなった。
・色々な先生の指導案をもとにしながら現状や課題など交流できて、参考になった。アドバイスもたくさんもらい、今後生かしていきたいと思った。
・実際に自分で考えた指導案や疑問について細やかにアドバイスをいただけて、とても分かりやすかった。
・各校の先生がどのような実践をしているかを共有したり、疑問に思うことを出し合ったりすることで、これからの実践に生かせる内容を確認できた。
・指導案作成の仕方について詳しく聞いていたが、再度聞くことができ、まだまだ難しい所があると感じた。しかし、他の学校の実践を聞くことができ、学ぶことが多かった。
○講義について
・指導案の書き方が、前回よりよく分かった。
・子どもの実態に合わせて、子ども達が身近に感じ、課題意識をもって学習できるよう、導入から見直したいと思う。
・指導と評価について具体的な例をもとに話していただいたので、大変分かりやすかった。
・評価について、ワークシートや製作したものだけでみるのではないことや、授業時間内にどう見取るのか、ということがよく分かった。指導の評価のタイミングが理解できた。
・内容項目が1つしかないものは、知識・技能か思考・判断になることを知った。確認をしながら授業をしていきたい。題材と単元の違いや指導案の書き方など他教科と異なる部分があることを再確認できた。
・家庭科の授業作りや、評価の視点について学べた。
<今後に生かしたいこと>
・指導と評価の一体化について、具体的に教えてもらい、評価を踏まえたうえで、指導計画を考えていきたいと思った。
・実践(家庭)ができるようにつなげていきたい。評価についても記録に残す、指導に生かす部分とを分けて授業を考えていきたいと思います。子ども達に考えさせる内容になるよう、計画的に実践できるよう指導していきたいと思う。
・評価の具体がよく分かった。ゴールまでの道筋を教師がレールをひきがちであったので、もう少し教材研究をして、授業作りをすべきだと感じた。他校の先生方が考えられた指導案も勉強(内田先生の指導助言が)になった。
・授業を考える中で、日常生活に繋げることの難しさ、でも大切であることを改めて実感しました。いかに、子ども達の実践意欲につなげるか、導入からゴールまでしっかり考えて指導していきたい。。
・題材スタート時の子どもの実態をしっかり把握しておくことが、適切な評価につながると改めて感じた。
令和3年度
令和3年度 家庭科部
【研究テーマ】
「豊かな心と実践力を育み、未来を拓く家庭科教育」
~よりよい生活を創り 未来をともに生き抜く 子供の育成~
・日常生活に活用できる知識及び技能を身につけている子供
・問題を見出して課題を設定し、解決方法を考え、考えたことを表現できる子供
・家庭や地域に関わりながら生活をよりよくしようと実践していく子供
【活動の概要】
第1回研究会
○全国小学校家庭科教育研究全国大会京都大会についての共通理解
○「家庭・地域との連携」~どのようにつながるのか~についてのグループ協議・教材研究
○実技研修「授業に使える簡単にできる小物作り」
・ミシンの直線縫いで小物を作ろう
※マスクケースの作成
【まとめ】
・来年度は、京都府で「全国小学校家庭科教育研究全国大会京都大会」の発表を控えている。今回の研究会で京都府の研究テーマの趣旨を確認し、京都府全体で取り組んでいくという思いが共有できた。
・南船支部は、「家庭・地域との連携」~どのようにつなげるか~をキーワードに取り組む。短時間ではあったが、どのようなワークシートを作成するかなど、授業を想定して教材研究ができた。今後、家庭科部員を中心に各校の家庭科を担当する教員等に京都府の研究が浸透するよう情報を伝達し深めていきたい。
令和元年度
【研究テーマ】
よりよい生活を創り 未来をともに生き抜く 子供の育成
【活動の概要】
1 第1回研究会 令和元年5月29日(水) 会場:南丹市立園部小学校
○研究活動についての確認
○ミニ研修 「近畿家庭科研」「府小研 家庭科部」での内容報告
2 第2回研究会 令和元年7月24日(水) 会場:京丹波町立丹波ひかり小学校
○出前講座による研修
講演 「新学習指導要領の趣旨を踏まえた授業づくり」
実技研修「手縫いでできる小物づくり」
講師:京都府総合教育センター北部研修所
研究主事兼指導主事 内田 恵理 様
※ティッシュ入れを作りました。
○丹波ブロック ミニ研修
「調理実習で学ばせたい大切なこと ~理由があります~」
講師 丹波ひかり小学校 栄養教諭 榎川 久仁子 先生
瑞穂小学校 栄養教諭 堀下 みゆき 先生
和知小学校 栄養教諭 中村 幸 子 先生
※野菜の洗い方では、「ふり洗い」と「すり洗い」があります。
どうちがうかわかりますか?ふり洗いは「泥を落とす」ためにします。すり洗いは「農
薬をおとす」ためにします。洗い方の違いには、理由があります。
※ ドレッシングの「乳化」についての実習も行いました。
3 第3回研究会 令和元年11月20日(水) 会場:南丹市立美山小学校
○授業研究会
第6学年
単元名 「くふうしよう 楽しい食事」
授業者 美山小学校 大川 なつみ 教 諭
美山小学校 古谷 佳 代 栄養教諭
○日吉・八木ブロック ミニ研修
報告者 八木西小学校 下村 柚 教諭
殿田小学校 永井 直 子 教諭
八木東小学校 髙橋 あゆみ 教諭
4 まとめ
◯授業研究より
・グループで栄養バランスや調理、使う食品を考えながら献立を見直す授業を参観しました。栄養教諭からの視覚教材(「お弁当づくりのポイント」色どりについて等)が児童にとって大変わかりやすく、前時で考えたお弁当のおかずを見直すためのヒントとなり、授業後半のグループ討議が深まるものでした。
◯実技研修・実践発表より
・新学習指導要領について出前授業で研修ができ、来年の本格スタートに向けて変更点やそのねらいなどが理解できました。
・第2回のミニ研修では、普段何気なく行っている調理にはきちんとした理由があること。また、児童の実習時に豆知識として合わせて指導することが、今後の生活に結びつき生かせるものとなることなど「教師の豊かな知識や指導の重要性」について学ぶことができました。
・第3回のミニ研修では、「アクリルたわしの活用」、「家庭科に繋がる学習支援(実習の動画作成)」、「本物体験:料亭の味からだしを学ぶ」等の実践報告を実施しました。どの実践も、各校の取組を交流し共有することで、部員の刺激となり広がりがみられたり、授業改善の工夫に繋がったりするものとなりました。