南船支部(算数科部)

南船支部

令和4年度 南丹・船井小学校教育研究会 第1回算数科部会 報告

◇令和4年7月27日(水) 京丹波町立竹野小学校

(1) 内容

      ①令和4年度 活動方針・計画について

        研究テーマ「数学的な見方・考え方を働かせ、思考力を育てる算数科の研究」

      ②理論研修 「ICTを効果的に活用した算数科の授業」 
        講師:京都府南丹教育局 指導主事 川端 寿都 様

   「指導と評価の一体化」について   

       ○学習指導要領が改訂された際の方向性を振り返りながら、学習評価の基本的な考え方について共通確認して、
      具体的な学習評価に関する事例に沿って、学ぶことができた。

   「算数科におけるICTの利活用」について
    ○「算数科の学びの本質に迫るためのICTの活用」について、具体的な教材を体験しながら学ぶことができた。
      また、今年度の全国学力学習状況調査に出題された問題についても振り返ることができた。

       ○算数科で育成を目指す資質・能力とICT活用の関係や算数科の学習過程とICT活用の関係について、
      実際に各校で使用しているロイロノートをイメージして考えたり、紹介されたソフトを体験したりして実感することができた。
 

    ○3グループに分かれて、それぞれの実践交流や今後の授業で活用できる内容についても交流を行った。

    ○各グループで交流した内容について、全体で共有することができた。図形領域の学習、表やグラフの作成などの場面では、
      ICTの活用が効果的であることはどのグループからも意見として出された。 
    ○短時間ではあったが、昨年度京都府小学校教育研究会算数科教育研究大会の高学年分科会で発表されたレポートについても
      全体交流で共有することができた。

  (2) 第2回算数科部会について

      令和4年10月5日(水)

      南丹市立八木西小学校 第3学年 堀川健介教諭の授業公開と研究協議

令和4年度 南丹・船井小学校教育研究会 第2回算数科部会 報告

◇令和4年10月5日(水) 南丹市立八木西小学校

内容

  ①公開授業  3年 「何倍でしょう」  指導者 南丹市立八木西小学校 堀川健介 教諭

      <学習課題>

②事後研究会 

    ○研究協議内容

     ・児童の考えにズレ(既習事項との違い、多様な意見の違いなど)

を起こさせることで、学びが主体的になる。

     ・考えが言い合える、意見が違っていても大丈夫、という雰囲気の学級経営が土台になる。

     ・児童が主体となり、児童が児童に話をして、友達の言葉で理解をしていくことが「聞き合う」   授業につながる。教師のコーディネート力(前に出過ぎず授業をコントロール)が重要となる。

     ・児童一人一人が自分の言葉で説明でき、全員が「分かった」と言える授業にするため、必要な手立てを準備したり、流れに沿いながら提示したりすることも大事である。

③実践発表(ワークショップを含む)

    ○「数学的な見方・考え方を働かせ子どもが自ら動く算数授業」

       ~子どもの言葉をつなぐ・価値付ける~       南丹市立八木西小学校 谷内祥絵 教諭

     ・問題提示の仕方を工夫することが、児童の「なぜ?」「どうして?」という共通の「問い」となり、主体的に問題を解こうとする意欲につながっている。

     ・ねらいに迫るペア学習やグループ活動を取り入れる。

     ・児童の声を「共有」「比較」「再確認」することを大切にする。

     ・板書の中に1時間の授業の流れが残るように、児童の問いや児童の声を板書に残す。(吹き出し等工夫)

     ・数学的な見方・考え方を育むために、発問の精選、児童の思考のつなぎ、理解度を瞬時に見極める授業力で、多くの児童の声が聞こえる授業展開を大切にしていきたい。

④実践交流

    ○4グループに分かれて交流                                                 

・ICTの効果的な活用方法など、日頃の授業実践を交流した。

  

⑤まとめ

    ○授業を通じて、場を共有し、研究協議をすることの重要性を再確認できた研究会だった。

○「授業を通して、子どもを鍛える」ことが児童の主体的な学びを育むことにつながる。

令和3年度

1 令和3年7月28日(水) 第1回 算数部会

 1)内容

  ・令和3年度 活動方針・計画について

・理論研修

   「新学習指導要領 算数科における進め方の再確認」

               講師:京都府南丹局 指導主事  平松 直人 様

・実践交流

   「算数科の授業におけるタブレットの活用について」

            各ブロック毎に交流・全体交流

 2)理論研修にて

  ・学習指導要領が改訂され、初めての小教研開催ということもあり、概要を含め、「今、求められている学力」について、また評価の在り方について学んだ。

・「何に着目させ」「どのような活動を通して」「何ができるようになればいいのか事前に明らかにする」など、教材研究の視点を明確にすることができた。

・評価についても、「単元全体を見通し、どこで、どの観点を評価できるか、その手段を明確にする」など、指導に生かす評価や記録に残す評価について、共通理解を図ることができた。

・府学力診断テストの結果から、題意を自力でつかみイメージをもたせることの大切さや今後の授業の中に取り入れたい展開を捉えることができた。

 3)実践交流にて

・図形領域とデータの活用の学習において、タブレットを活用しながら授業を進めることは、教師の教材を準備する点においても効果的である。

・話し合い活動で、資料に書き加えながら友達に考えを伝えたり、考えを交流したりする場面において、タブレットを活用することができる。

・既習内容の復習する際に、タブレットで撮った前時の黒板の写真を活用することは効果的である。

・ロイロノートを使って、課題を提出させると評価に活用できる。

令和元年度

1 令和元年5月29日(水) 第1回 算数部会
○内容
 ・研究テーマ、研究活動計画の確認
 ・協議 ①研究授業について
          ②実践発表について
 ・ミニ研修会
    演題
    「算数科における合理的な取り決めを視点とした教材研究」
    講師 南丹市立園部小学校 谷 竜太 教諭
○ミニ研修会にて
 倍数・約数を題材とした教材研究の例を示しながら、教師は、教材内容に関する問いを持って、教材の内容を分析し、何を大切にし、どのように教えれば効果的であるのかを考えなければならないということを学んだ。
 


2 令和元年7月24日(水) 第2回 算数部会
○内容
 実践発表及び講演会
○実践発表(2校の実践発表がありました)
 ・京丹波町立和知小学校 湯浅 わかな 教諭
 「京丹波町メソッドを柱に据えた、主体的・対話的で深い学びの実践」
    ~わかる・できる・考えが出し合える授業づくり~をめざして

 ・南丹市園部町立園部小学校 谷 竜太 教諭
 「算数科の習熟場面における児童の主体性」


○出前講座「小学校算数科教育講座」
 京都府総合教育センター  杉本 里佳 主任研究主事兼指導主事
 
 ①新学習指導要領に込められたメッセージ
    (1)算数科改訂の趣旨
    (2)深い学びの鍵は「見方・考え方」
 ②「見方・考え方」を広げる授業づくり
  (1)「見方・考え方」を身に付ける手立て
  (2)演習

3 令和元年11月20日(水) 第3回 算数部会
○内容
 ・研究授業 4年生「面積」
    南丹市立胡麻郷小学校 泉 健心 教諭
 ・事後研
 ・実践交流
○研究授業・事後研
 L字型の面積を既習事項を生かして求める授業であった。児童は、積極的に挙手し、既習事項の確認ができ、めあても児童の言葉を使って立てることができた。児童は自力解決の後、教室の後ろに行き、解けた児童同士で自分の考え方を交流していた。互いの考え方を認め合い、花丸などつけるなど学び合いの姿が見られた。
 L字型の面積は「2つの図形に分けて求める方法」と「全体から1部を切り出す方法」があることがわかった。どちらが、より「はやく」「かんたんに」「せいかくに」できるかは、求める図形によって違うことを、児童の学び合いから気付かせると良いのではないかとの意見がでた。
 事後研の後、各校から持ち寄った実践を交流しあった。
 

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