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 本日、令和3年度3学期「始業式」を、講堂から1年~3年生の各教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長、保健部長がそれぞれ講話をしました。

 また、本校に新たに赴任したいただいたAETのカルビン先生の紹介があり、式の最後に、冬季休業中に優秀な成績を収めたクラブ等の表彰を行いました。

 生徒たちは、このようなコロナ禍ではあるけれど、感染防止に努めながら、学年の集大成となる3学期、色々なことに頑張って取り組んでくださいという内容に、各教室でライブ映像を見ながら頷いて、新しい年のスタートに思いも新たにしていました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 おはようございます。本日から第3学期がはじまります。みなさんは、この冬休みどのように過ごしてきたでしょうか。

 まずは、最初に、ポスターを一つ、紹介したいと思います。このポスターには、駅改札口の近くで、出会いました。「会いたいをのせて」というポスターです。遠くに住んでいるおじいちゃんに、小さい子が会いに行くという内容です。「会いたかった、ずっとずっと。みんな会うことがチカラになっているんだ。会えば気持ちがあったまる。笑顔がひろがっていく。列車はみんなの思いをのせて走る」という言葉が添えてありました。これを見た時、「とても人間的で、いいな」と思いました。4月からも、大変な毎日でしたが、皆さん一人一人が、さまざまなことに協力する中、鴨沂に集まって何かをすること自体がどれだけ大切かと実感した毎日だったと思います。

 鴨沂では、『今、できることは何か』を考え、生徒、保護者、教職員が「チーム鴨沂」として、授業、自学自習、部活動や学校行事などをよりよい形で実施してきました。3年生は最高学年として、4月からここまで、鴨沂をよくリードしてくれました。これから共通テストや一般入試が始まりますが、最後まで粘り強く取り組んでほしいと思います。そして、みなさんとよい卒業式の日を迎えることができることを願っています。2年生にとっては「高校卒業後の夢実現」に向けて本格的に動く学期、1年生にとっては高校生活初年度の締めくくりの学期となりますが、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。皆さんを心より応援しています。

 年が明け、2022年になりました。今年がよい年になればと思います。12月には、生徒会のみんながクリスマスツリーを飾ってくれ、心あたたまる12月となりました。また、クリスマスフェアも大好評でした。そして、今日から、生徒会による、絵馬にそれぞれの願いを書く試みが始まります。今年のみんなの願いは何でしょうか。私も是非、参加したいと思います。

 12月には、3年生の書道Ⅲの作品が、2階に展示されていました。何度も立ち止まって、見ましたが、力作ばかりでした。自作の文章を書き上げたもので、一人一人の思いが凝縮していました。その中で、「「好き」という気持ち」という表題の作品には、「これからももっと大きな壁が現れると思うけど、その時も私は、常に根底にある「好き」」という気持ちを忘れずに乗り越えていきたい」と書かれ、締めくくられていました。素晴らしいと思いました。何をするにしても、「好き」という気持ちが根底にあるのが理想かなと思います。司馬遼太郎の「竜馬がいく」は20歳の時に初めて読んで以来、何度も読んでいます。大好きな作品で、一年に一回は読みますが、読むたびにたくさんの発見があります。その中に、「人間というものは、いかなる場合でも好きな道を捨ててはならない」とあります。今年、皆さんが、改めて、自分を見つめ直し、自分の「好きなこと」、「夢中になれること」を見いだし、その目標に対して、真摯に打ち込めるような一年になればと思います。

 さて、本校の特別顧問、鴨沂生の応援団として、佛教大学原副学長と共に、このたび、本校同窓生で株式会社ワコールの塚本会長と生物学者で歌人でもある永田京都大学名誉教授に御就任いただきました。永田先生は、著書に「いったんは、自分の可能性にチャレンジしてみることは、一回しかない「自分の人生」を生きる上で、大きな意味をもっている」と書かれています。これから皆さんがよりよい人生を送るためにも、大きな目標に、恐れずに、チャレンジする気持ちを持って欲しいと思います。鴨沂生ならできると思います。

おっきー短足(HP用).jpg この1年間、みなさん一人一人が目標を持って前へ進み、また、自分を大切にすると共に、周りの人を大切にし、さらに豊かな人間関係を育み、そして、この大変な日々を皆さんと共に乗り越えていくことができればと思います。それでは、今年が、皆さんにとって、素晴らしい年になることを願って、3学期始業式校長式辞とします。