20211220 koutyou.jpg 本校講堂で、令和3年度第2学期「終業式」を1学年(1年生)で行い、3年生、2年生には、その様子をホームルーム教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ講話をしました。

 式の最後に、2学期の間に優秀な成績を収めたクラブ等の表彰を行いました。

_

 校長先生の「式辞」を掲載します。

_

 おはようございます。2学期も本日をもって終了します。2学期は、皆さんにとって、どのような学期となったでしょうか。今学期も、制約ある中でしたが、皆さんがさまざまなことに積極的に協力をしてくれたので、今日の日を迎えることができました。みんなの実施したいという思いが通じたのか、9月末で緊急事態宣言が解除され、10月1日には、体育祭を実施することができました。開会式の団長代表2人の元気な選手宣誓で始まり、みんなの笑顔が最高の体育祭となりました。

 2度延期した文化祭も、短い準備期間でしたが、3年生の演劇、2年生の映像、1年生のパフォーマンスのどれも質が高く、クラスの一体感が感じられるものでした。各部のパフォーマンス、作品とも素晴らしく、フィナーレの鴨沂コンテストも、個性豊かで、どれも最高でした。ある生徒は「みんな一生懸命準備して最高の文化祭」と言ってくれました。生徒会をはじめ、一人一人の頑張りがあったこそ、大成功になったと思います。また、「クラス、学年、学校が一丸となって、盛り上げようという雰囲気があった」とも言ってくれましたが、「チーム鴨沂」でした。文化祭のスローガン"Plus Ultra"をみんなで実感することができ、まさに、「いま、輝きの瞬間」でした。そして、2年生の研修旅行も、「全部楽しかった。最高だった」「北海道の人々のあたたかさが身にしみた」と思い出に残る研修旅行になりました。

 部活動においても、日々の練習を和気あいあいとしたよい雰囲気で、全力で取り組んできました。試合やコンクールをいくつか見に行くことができましたが、どの部もチームワーク抜群でした。特に印象的だったのは、サッカー部の試合で、8対0と快勝したことも素晴らしかったですが、最初から最後までみんなでディフェンスし、みんなでオフェンスしていたことが最高でした。日々走り込んでるんだと実感しました。これからも皆さんの頑張りを全力で応援していきます。

 1年生は入学して9ヶ月、高校での授業、部活動、学校行事などさまざまなことに取り組み、本格的な高校生活が始まった学期となりました。2年生は、部活動や様々な場面で中心となって動くことが求められた2学期でした。3年生は、文化祭・体育祭で圧倒的な存在感を見せてくれましたし、2学期は希望進路実現に向けて、真摯に取り組んできました。これから共通テストや一般入試が始まりますが、是非、粘り強くトライしてほしいと思います。

 今学期も、鴨沂には多くの方々に訪問していただきました。その方々に「生徒の皆さんの挨拶や人柄はとてもすばらしい。」と言っていただきましました。皆さん一人一人には、鴨沂での3年間で、授業や自学自習を通して学力をつけ、部活動、学校行事などを通して人間的に成長し、将来のことについてじっくり考え、希望進路実現してほしいと願っていますが、このように外部の方々からそう言っていただけるのは素晴らしいことです。水泳の池江選手の母、池江美由紀さんは新聞紙上に「挨拶が人の人生を明るい方向に切り開いていく」と書かれていました。PTAアンケートでも、鴨沂では、「みんなフレンドリー」「みんな優しい」と書いてくれています。一人一人にとって大切な高校時代であり、お互いをリスペクトしているのが、鴨沂のよき校風です。互いにリスペクトし合うことは、人間として最も大切なことだと思いますし、そこに幸福な人生を生きる秘訣があるのではと思います。皆さんと共に、これからも、この校風を大切にしていければと思います。

 さて、今年も、一人一人にとっては、よかったことや、そうでなかったことなどさまざまなことがたくさんあったと思います。iPS細胞研究所長の山中博士は、著書に「学生時代うまくいかなかったことは絶対無駄にならない。あのときこおっきー短足(HP用).jpgんな夢中になっていたなということがあったら、それがうまくいこうがいくまいが、絶対自分の成長につながる」と書かれていました。皆さん一人一人には、自分の想像以上に可能性があり、それを生かすためにも、自分を信じて、これからも鴨沂での一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。それでは、3学期の始業式には、全員元気に新たな気持ちを持って集まってください。皆さんにとって、来年がよい年であることを祈念して、2学期終業式の式辞とします。