令和3年度修了!

花のつぼみの膨らみにも春色の深まりが感じられる頃、令和3年度の終わりを無事迎えることとなりました。昨日の卒業証書授与式では、8名の卒業生たちが宇川小学校を巣立っていきました。さみしい思いはありますが、春からの中学校での活躍を期待しているところです。
さて、新型コロナウィルスへの対応が2年目に突入していた昨年4月、令和3年度はスタートいたしました。今年度も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出があり、社会活動や学校教育活動、PTA活動などに多くの制限がかかることになりました。コロナ禍1年目には、多くの行事が中止となっていましたので、子ども達にもお家の方には、やるせない思いをされていたのではないかと推察します。そこで、今年度の学校運営において心掛けていたことは、『子どもの学びを止めない』ということでした。行事においては、どんな形であれゴールを用意し、子どもたちに力をつける活動をしくみ、達成感を味わうことができるよう教職員一丸となってすすめてきました。子どもたちの頑張り、教職員の工夫と努力、保護者・地域の皆さんのご理解・ご協力により、大きな行事については、普段とは違う形ながらも中止とはせず、実施することができました。大変ありがたかったと感謝しております。

子ども達には、このコロナ禍でのピンチをチャンスに変えてほしいと常々思っています。「自分たちは、あの頃コロナだったから仕方がないね。」と考えるのは致し方ないことですが、そんな中でも何とか工夫をしたり、人知れず努力をしたりして、苦難を乗り切る力をつける成長のチャンスにしてもらいたいのです。今はしんどくても、何年か後に振り返った時、『あのコロナ禍でも自分たちはやりきって力をつけてきた。』『あの経験があるから大丈夫。次に何かあっても何とか乗り越えられる。』とポジティブな思考につなげられるといいかな・・と。そうは言いつつ一日も早くコロナウィルス感染が収束し、平穏な日々が戻ることを祈るばかりです。

今年度も宇川小学校では、極小規模校の強みを生かした教育を進めてきました。学習発表会や6年生を送る会などでは、一人ひとりの役割や責任が大きく、みんなで協力しないといけない場面がたくさんあります。日常的な委員会活動や清掃活動なども一人の力が大切になり、みんなで協力しないといけません。子ども達のつながりはとても優しくしっかりとしており、学年の垣根を越えて皆が兄弟のようないい雰囲気が醸成されています。大切にしたい宇川小の良さです。

また、今年度はICT教育元年でもありました。一人1台タブレットの活用は、授業中だけでなく自宅に持ち帰っての家庭学習などにも広がり、緊急対応時の連絡やオンライン授業なども行いました。今後については、さらに効果的な使い方を模索していきます。

新年度のスタートに備え、宇川小学校は明日より約2週間の春季休業となります。この間、子ども達は家庭・地域で過ごすことになります。交通安全とコロナ感染対策をしっかりとし、生活リズムを崩すことなく、気力・体力を充実させていただきたくお願い申し上げます。一年間ありがとうございました。

                  宇川小学校 校長

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