満開の桜と海の青さが煌めく春爛漫の4月となりました。本日、令和5年度入学式を執り行い、ピカピカの新入生6名を迎え入れました。全校児童37名での令和5年度の学校教育活動のスタートです。今年度も、自然豊かで穏やかな時間の流れる恵まれた環境の下、極小規模校の強みを活かした教育を進めてまいります。
本校は、学級平均にすれば1クラス6名という極小規模校です。児童一人ひとりに目が行き届き、学習の進み具合や躓いているところがよくわかり、個別の声掛け等を丁寧にできる強みがあります。全員の意見を交流する時間も十分確保しやすいです。子ども達それぞれがしっかりと活躍できるゆとりがあります。それらの強みを生かしながら、これからの社会を生き抜いていくための資質・能力を育んでいきたいと考えています。その一方で、少ない人数であるが故の弱みももちろんありますが、これまで宇川小が取り入れてきた工夫や指導体制を継承し、課題を少しでも解消できるよう努めていきます。へき地・小規模校の良さや特性を生かした教育の実践研究を軸にしながら、児童の主体性や伝え合う力、コミュニケーション能力の育成を図り、確かな学力と豊かな人間関係を築く力を身に付けさせたいと考えています。また小回りの利く利点を生かした地域学習も進めていきます。生活科や総合的な学習の時間を中心に、様々な場面で地域との連携を深め、地域から学び、地域を愛し、地域と自分の将来を考える学習を深めていきたいと考えています。
さらに宇川小学校のよさとしては、子ども達と教員との距離感の近さがあげられます。これまで同様、すべての子ども達を全教職員で見守り、学校生活をサポートしていきます。学校と家庭が共通確認・同一歩調で子ども達に関わることはとても大切なことです。お子様の教育についてご不安なことがあれば、いつでもご相談いただければと考えています。学校と家庭・地域とが一体となって子ども達の育ちと学びを支えるために、保護者・地域の皆様には、これまで以上に学校教育に対しご理解・ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。地域の宝である子ども達の将来のため、これまで以上のご厚情を賜りたく存じます。
丹後学園としての保幼小中一貫教育については、昨年同様、丹後町に住む就学前幼児を含む児童生徒の10年間の切れ目のない一貫教育を推進します。具体的には、宇川保育所・丹後こども園や丹後小学校、丹後中学校との合同学習やスムーズな接続のための取組、学力向上を目指した授業改善などを研究・実践していきます。
新型コロナウィルス感染症への対策についても、一定継続する部分もありますが、社会生活や経済活動と同様に、教育活動もアフターコロナ時代へ移行していきます。子ども達の明るく元気な声があふれ、みんなが安心して過ごせる宇川小学校となるよう、教職員全員で力を合わせて精いっぱい頑張っていきます。お願いばかりとなりますが、どうぞよろしくお願いします。
校長