日を追うごとに春も深まり、心華やぐ季節となる頃。令和4年度の終わりを無事迎えることとなりました。昨日の卒業証書授与式では、8名の卒業生たちが宇川小学校を巣立っていきました。さみしい思いはありますが、春からの丹後中学校での活躍を期待しているところです。そして本日、令和4年度の修了式を執り行いました。
さて、新型コロナウィルスへの対応が3年目に突入していた昨年4月、令和4年度はスタートいたしました。新型コロナウィルス感染防止のために、今年度も教育活動には一定の制限がかかり、その他の要因も相まって、思うように教育活動を進められなかったり、やむなく中止という事態になった行事もあったりしました。今年度も『子どもたちの学びを止めない』ということを念頭に、様々な工夫や変更を取り入れつつ、教育活動を進めて参りました。しかし、感染防止対策がおおむね効果を発揮し、社会全体がアフターコロナ時代へ着実に移行しようとしている中、久しぶりに保護者の皆さんと一緒の親子運動会や校内マラソン大会を開催することができ、学校教育においても令和元年度以前の姿に少しずつ戻すことができたように感じております。学習発表会では、マスク着用の上に全校を二つに分けてではありましたが、子ども達の歌声を披露することもできました。授業参観もおおかた計画通りに開催することができ、学校での子ども達の生の姿を参観していただきました。保護者の皆様には、子ども達が健康で元気に過ごせるよう、ご家庭で支援していただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
先日、マスクの着用が個人の判断となり、5月以降、新型コロナの感染症法上の位置づけが引き下げとなるなど、確実に明るい兆しが見えてきているように感じます。暗かったトンネルの出口は、もうすぐそこまで見えてきています。
今年度も宇川小学校では、極小規模校の強みを生かした教育を進めてきました。学習発表会では、総合的な学習の時間や教科学習の中で学んだことを、一人ひとりが自分の役割や責任をしっかりと果たし、みんなで協力して一つの作品にまとめて、発表することができました。内容的にも他校のものと比べて見劣りのしない素晴らしい発表でした。6年生を送る会では、全校のリーダーとして頑張ってくれた6年生に対し、感謝の気持ちを一生懸命伝えようとする、とてもハートフルな時間を過ごすことができました。それを企画し準備してくれた5年生には、次期リーダーとして期待が高まりました。それについていった4年生以下の子達にも素晴らしい絆があるように感じました。子ども達のつながりは、とても優しくしっかりとしており、学年の垣根を越えて皆が兄弟のようないい雰囲気が醸成されています。大切にしたい宇川小の良さです。
時にはトラブルが起き、その解決のためにたくさんの時間を要することもありました。その度に教師も子どもも真剣に考え、その後のよりよいあり方について話し合ってきました。すぐには解決しないこともあるかもしれませんが、粘り強く指導を続けていきたいと考えています。それこそが学校教育であるからです。
新年度のスタートに備え、学校は明日より約2週間の春休みとなります。この間、子ども達は家庭・地域で過ごすことになります。交通安全・健康安全に留意していただき、生活リズムを崩すことなく、気力・体力を充実させて新学期を迎えられるようお願い申し上げます。一年間ありがとうございました。
校長