学校生活

 

 センサーカメラを使った動物調査というのは、カメラの前を通りかかった動物の写真を撮るという手法なわけですが、現在の主流は写真ではなく動画撮影(ビデオ撮影)だったりします。瞬間を捉える写真では何が撮影されているのか分からないことも多いのですが、動画で見ると、動物の種類まで特定できたりします。

 カメラの設定により写真と動画を同時に撮影することもできるため、学校林の調査ではどちらも撮影できるようにしています。このとき、動画撮影時間をあまり長くしてしまうと、データ容量が非常に大きくなっていまいます。しかし、時間が短いと何が撮影されているのかよく分からない動画になってしまう危険性があります。学校林の調査では撮影時間を30秒に設定しているのですが、ここの塩梅は難しいところです。

 動画撮影だと動物の行動を見ることができるので、データとしては写真以上に面白いものになります。ただし、確認するための時間が長くなるので、記録するときがすごく大変です。科学部では現在、データ記録用のパソコンを増やして対応していますが、やはり時間がかかります。もっとも、こうやって大量のデータを見ていくのは、調査・研究の楽しいところではありますけどね。