「今日は確かな未来につながっている」
夕方になると、どこからともなく心地よい虫のこえが聞こえるようになりました。所々に秋の気配は感じるものの、日中はまだまだ暑さを肌で感じる…そんな2学期のスタートになりそうです。
子どもたちは長い夏休みを元気に過ごし、一回りも二回りも大きくなって学校に戻ってきました。明るく活気のある子どもたちの声が学校に戻ってくるというのは、学校に命を吹き込まれたようで、何度経験してもいいものです。「校長先生、もう大丈夫なん?」「お大事に」「復帰、よかったな。」と、子どもたちの温かい言葉や笑顔に本当に心が癒やされます。
さて、2学期の始業式では、主に2つのことについて話しました。
1つ目は、私の怪我により、子どもたちに心配をかけたことについて「ごめんなさい」の気持ちと元気になり「やる気満々」なので安心してほしいことを伝えました。
2つ目は、「学校は○○するところ」の○○に何が入るかみんなで考えました。オンラインでの始業式で子どもたちの反応はわかりづらいこともあったのですが、先生方に聞くと「勉強」「協力」などの言葉が多かったようです。確かに学校は勉強するところなのですが、「学校はみんなで思いっきり遊ぶところ」「学校は考えるところ」「学校はおなかがすくところ」「学校は友達とけんかすることもあるかもしれないけれど、でも仲直りできるところ」「学校はみんなの居場所になるところ」など、もっと学校の世界を自分の力で広げてほしいと伝え、ある提案をしました。
それは、「みんなが今年の運動会の企画の主体者になろう」ということです。運動会を行う意義は何なのか、運動会を通して一人一人が身に付ける力は何か、そのためにどんな運動会にするかなど、子どもたちと一緒に考えていきたいと思っています。私たちにとってもそれは未知の世界で、子どもたちがどんな答えを出そうとするか、とてもわくわくしています。もしかしたら、大人の考える運動会とは違ったものになるかもしれませんが、大人も子どもも同じ土台でしっかり議論しながら今年の運動会に取り組みたいと思います。変化に抵抗がある大人の我々にとっては挑戦です。けれど、丹波ひかり小学校の子どもたち(もちろん1年生から参画する場を設定するつもりです。)なら、自分たちらしい運動会を企画しやりきってくれる、そんな期待でいっぱいです。
「今日は確かな未来につながっている」・・・毎日、大きなことをやりとげる必要はありません。けれども、友達と笑い合ったり、一緒に考えたりする小さな積み上げが、幸せな未来につながっていることを感じる。そんな充実した2学期にしていきたいと思います。
連日続く猛暑に伴い、児童の健康と安全を最優先に考え、9月の登下校において、一部バス利用の対象地域を拡大する措置を教育委員会に調整いただきました。熱中症のリスクを軽減する目的であり、現在運行している通学バス路線及び徒歩区間に一定の距離がある地域に限っていることから、全てのお子様が対象にはならないことを心苦しく思っています。何卒ご理解いただきますようお願いいたします。そのことにより、これまでとは違った目で児童の安全確保に注意を払う必要が出てくるかと思います。学校においても、安全指導を含め見守り等を行いますので、各家庭・地域におかれましても引き続き児童の見守りをお世話になりますようお願い申し上げます。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、夏の暑さのお疲れが出ませんよう、どうぞご自愛ください。2学期も引き続き、ご支援ご協力をよろしくお願いします。 校 長 中田 匡恵