子ども主体の教育

子ども主体の教育

あたたかな春の光が校庭に降り注ぎ、生命の息吹を感じる季節となりました。

 保護者の皆様、地域の皆様には、日頃から本校教育の推進に温かいご理解・ご協力を賜っておりますことに厚くお礼申し上げます。 昨日の入学式で、27名の新1年生を迎え、全校児童169名で令和7年度をスタートしました。6年生の歓迎の言葉と子どもたちの明るい歌声が、これから始まる楽しい毎日を予感させてくれます。

 始業式では、子どもたちにこんな質問をしました。「丹波ひかり小学校はどんな学校ですか?」すると、何人かの児童が手を挙げ、「丹波ひかり小学校は幸せな学校です。」「勉強ができる学校です。」「楽しい学校です。」と、私の顔をやる気あふれるまっすぐな目で見つめて発表してくれました。その瞳からは「もっと幸せを感じたい。」「しっかり勉強して、できることを増やしたい。」「みんなで楽しさを創っていきたい。」…そんな思いが伝わってきて、子どもたちの期待にしっかり応えていきたいと思いました。その上で、「丹波ひかり小学校をさらにどんな学校にしたいか。」「どんな自分になりたいか。どんな力を身に付けたいか。」しっかり考え、めあてをもって、ともに学校づくりをしていこうと話をしたところです。

 4月に入って、職員も連日会議を重ねています。これまでの丹波ひかり小学校の教育の成果や課題も含め、互いの考えをしっかり出し合いながら議論しています。それぞれの教職員のこれまでの経験知や互いの専門性の違いがあるからこそ、多様な考えが出され、新たな教育の可能性を実感しているところです。社会の大きな変化の中で変えていくべきもの、時代が変わろうと変わらないもの、大人が指導すべきこと、子どもたちが自己決定したり学びとったりすること等をしっかり見極め、子ども主体の教育の実現に向けて全力で取り組みます。

 まだ、2日しか経っておりませんが、「早く新しい先生と勉強したいな。」「先生より○○は得意かもしれない。」子どもたちの会話から意欲を感じます。話を聴く子どもたちの瞳には力があります。思いがあります。それらに寄り添いながら丹波ひかり小学校ならではの「子ども主体の教育」を展開していきたいと思います。

 保護者の皆様と学校、そして地域の皆様との深い信頼関係のもとでこそ、心豊かでたくましい子どもたちを育てることができると信じています。つながりを大切にした信頼関係は子どもたちを育てていく教育の土台となります。互いに心通わせることを大切にしながら、あたたかく大きく包み込む愛情で子どもたちを育てていきます。

 今年度、新たに着任いたしました12名の教職員を含め、37名の教職員が力を合わせ、一層の信頼を寄せていただけるよう全力で取り組んでいきますので、保護者の皆様、地域の皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。             校 長 中田 匡恵