小さなしあわせ見つけポスト

 4月から玄関ホールに、「小さなしあわせ見つけポスト」が置かれています。子どもたちが、「小さなしあわせ」と感じたことをカードに書いてポストに入れています。教職員もふっと感じた「うれしさ」や「喜び」を投稿しています。毎月19日の「いのちの日」には、いのちの日だよりで、みんなの投稿した「小さなしあわせ」が紹介されています。 

 小学校道徳の教科書にも「わたしの見つけた小さな幸せ」という教材があります。突然、病気になった主人公は、これまで、あまり気にとめていなかった身の回りの幸せに気づいていきます。日常生活の中で「小さなしあわせ」を見つけることは、「感謝して生きる」「前向きに生きる」ことなのかもしれません。

 子どもたちの投稿を読むと、「小さな挑戦をして得た達成感」「自然や人とのふれ合い」「親切や思いやりの体験」「楽しさ、うれしさの体験」など、多様な中身があります。一人一人の心の中にも、こんなポストがあって、それをいっぱいにしていけるといいなと思います。各クラスでも、校内人権旬間の取組として、「自分のステキを見つける」「やさしい気持ちで遊べるみんな遊びをする」「ひかりタイムで、自分の頑張りを自分でほめる」など、みんなで「小さなしあわせ」をつくっていこうとする動きがあります。

 国が生徒指導の基本書として令和4年に発行した「生徒指導提要」には、実践上の4つの視点が示されています。「自己存在感の感受」「共感的人間関係の育成」「自己決定の場の提供」「安全・安心な風土の醸成」の4つです。本校においても、様々な教育活動、学校内外の教育環境において、この4つの視点を大切にしたいと考えています。

                                  校 長 日下部 正登