2年「人権の花」運動 球根贈呈式・人権教室を開催しました

 10月16日(木)に、1・2年生が「人権の花」運動の一環で、球根贈呈式・人権教室を開催しました。「人権の花」運動は、子どもたちに、「人権の花」スイセンを育てることを通じて命の尊さを実感させ、その中で、優しさや思いやりの心を身に付けさせるということを目的として行われています。今回は、人権教室も併せて開催していただき、改めて人権の大切さを考える機会となりました。

 京都地方法務局福知山支局と福知山市人権擁護委員協議会から総勢20名を超える皆様がお越しになり、大々的なイベントとなりました。

 支局長が、「人権とは、自分も友達も大切にして、一人一人が幸せに暮らしていくために持っているものです。」と説明してくださいました。

 続いて、市人権推進室より、「人権の花」スイセンの球根とプレートの贈呈があり、代表児童が受け取りました。

 次に、人権教室が行われました。まず、「こどもの人権SOSミニレター」と「こどもの人権110番」についての説明をしてくださいました。困ったことがあったら、独りで悩まずに、お家の人や先生、友達に相談することが大切ですが、「こどもの人権SOSミニレター」と「こどもの人権110番」も活用できることを教えてくださいました。

 次は、お待ちかねだったペープサート「だめだめネコはこまったゾウ」を見せていただきました。森でたくさんの動物たちが楽しそうに踊っていますが、ネコは、「みんなが揃ってないからだめだ。」そして、みんなの身体的特徴を取り上げて「だめだだめだ。」とけなしていきます。「ゾウさんは鼻が長いからだめだ。」「うさぎさんは耳が長いからだめだ。」「きつねさんはしっぽが大きいからだめだ。」…「みんなもそう思うよね?」とネコが問いかけると、みんな釣られて「そうだ、そうだ。」と言ってしまいます。

 ネコの周りから、一人また一人と去って行き、とうとうネコは独りぼっちになりました。「みんないなくなっちゃった。」と言いながら、夏の暑い日に、ゾウが長い鼻でみんなにシャワーをかけてくれたこと、高い木の上の実をキリンが長い首で取ってくれたことなどを思い出します。ネコは、みんなに悪いことをしてしまったと初めて気付きます。そして、「みんな、ごめんなさい。意地悪を言って、本当にごめんなさい。」と泣きながら謝りました。周りの動物たちは、「ぼくたちも、釣られて『そうだ、そうだ。』と言ってしまった。」「これからは、友達が嫌がることを言わないようにして、仲よくしよう。」と約束を交わしました。

 1・2年の子どもたちは、人権擁護委員の皆様の息の合った演技に、食い入るようにペープサートを見ていました。

 外に出て、いよいよスイセンの球根を鉢に植えました。球根は、とんがった方を上にして、全部が隠れるように土を被せていくことを教わり、いざ、実践。

 人権擁護委員の皆様に手伝っていただきながら、無事球根を植えることができました。

 児童代表が「今日植えたお花を大切に育てたいと思います。」とあいさつし、みんなで「ありがとうございました。」とお礼を言いました。

 人権擁護委員協議会会長から、「スイセンは、寒くなって雪が降るときも、土の中で元気に育っていきます。太陽に当てて、水をあげてください。みんなが一つ一つ、球根の命を咲かせてください。来年の2月に、また来たいと思います。その時を楽しみにしています。それまで、自分もお友達も、勉強も大切にしてください。」というお言葉を頂きました。

 全ての日程が終了した後、早速水やりをしている児童がいました。みんなでこれから大切に育てて行きます。お世話になった皆様、ありがとうございました。

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