3年サムルノリ体験

 9月4日(木)に、3年生が韓国のサムルノリ体験をしました。2学期後半に、国語科で『三年とうげ』という韓国の民話を学習するので、まずは朝鮮半島の文化を理解しようということで、吉田地域講師に授業をお世話になりました。

 まず、日本と中国・韓国の関係を簡単に説明ししていただきました。地理的に、日本はアジアの東の端にあります。昔から、中国、韓国を経て様々な文化が日本に入ってきました。それらが日本で受け入れられると、そこに日本独自のアレンジが加わえられて発展をしていくことがままありました。

 韓国の遊び、ペンイ(叩き独楽ごま)とユンノリ(すごろく)を紹介していただきました。ペンイは、木製の独楽こまに「コマチェ」と呼ばれる、紐を巻き付けた棒を使って叩き、回転力を与えて回し続けます。ユンノリは、さいころではなく、「ユッ」という木の棒を使います。4本のユッを同時に投げ上げ、落ちた時にどのような状態なのかで点数が決められています。点数に従ってユンノリ板のスタートからゴールまでコマを進めていくというものでした。

 次は、いよいよサムルノリの体験です。

 韓国には、各地の村に伝わってきた伝統的な音楽である農楽のうがくがあります。種まきや収穫の祭り、様々な儀式の際に野外で演奏される農楽を、屋内向きに編成したのが「サムルノリ」という新しい音楽です。ケンガリ、プク、チン、チャンゴ、プクの4種類の楽器で演奏されることから、「サムル(4つの)ノリ(遊び)」と呼ばれています。

 サムルノリの4つの楽器の中から、チャンゴを演奏しました(数が足りない分は、プクで代用)。チャンゴは、砂時計のような形の太鼓で、独特の打法があります。まず、バチの持ち方、叩き方を習い、練習しました。両手で左右両面を叩く「ドン」、左手で左面を叩く「クン」、右手で右面を叩く「タ」という打法を練習し、リズムに合わせて演奏しました。この日は時間の都合で練習できませんでしたが、左手で右面を叩く「ク」という難易度の高い打法もあります。

 下にサムルノリのリズムを載せておきますので、是非やってみてください。

 演奏は、中国のドラに似た打楽器「チン」の「ドゥワ~ンンン…」という一打からの一礼によって開始されます。

 子どもたちは、「ドン、クン、タ、クン。」「ドン、タ、クン、タ、クン。」とリズムを唱えながら練習を重ねました。何回か練習するうちに、何となくできるようになってきました。そして、「キルワナ」と「しめ」のリズムをみんなで演奏することができました。

 吉田先生は、常々「異文化理解は、体験から入るのが一番だ。」と仰っています。この日の3年生は、サムルノリの演奏を通して、その独特の音を聞き、バチを通して伝わる響きを感じ、楽しみながら異文化理解ができました。

 これで、国語『三年とうげ』の学習効果「爆上がり」間違いなし(?)

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