7~9年三和創造学習「地域に学ぶ講座 移住・定住支援事業の活動」

 7月15日(火)に、7~9年三和創造学習の一環で、「地域に学ぶ講座」を開催し、三和地域協議会の塩見様に講師をお世話になりました。

 「三和地域協議会」は、「三和町の住民や各種団体の方々が、経験や知識など持ち寄って手をつなぎ、行政とも協働し、住みよい、活力ある豊かな町へと盛り立てていこう!」という趣旨で設立されました。規約には、「協議会は『自助・共助』の精神を持って、住民自らが地域の将来像を考え、その実現に向けて行動することにより、住み良い地域を形成していくことを目的とする。」と記されています。

 平成25(2013)年10月に発足した「みわまちづくり会議」、平成26(2014)年10月から開催されてきた「三和地域協議会設立準備会」で検討を重ね、全国的に人口減少となる中で三和に住み続けていくためには、“自らが考え主体的に取り組む住民自治の仕組み”が必要であるとの結論に達しました。そして、平成27(2015)年4月に「三和地域協議会」が発足しました。

 塩見さんは、移住・定住支援事業に携わっておられ、「①空き家情報バンクに関すること、登録への手伝い/②空き家と移住者とのコーディネート(移住相談、空き家の内覧、調整、おためし住宅)/③「移住者交流会の開催」に従事されています。

 ①は、農山村地域の空き家の賃貸・売却を希望する所有者に「空き家情報バンク」に登録してもらい、その情報を空き家の利用希望者へ提供する仕事です。三和町全域は、「京都府移住促進特別区域」(特区)に指定されており、移住者の空き家の改修費・清掃費補助金が支給されます。三和町空き家バンクの成約数は、令和元(2019)~令和6(2024)年度の間に27軒とのことです。

 ②は、民泊経営や古民家、創作工房などなど、様々な「移る目的」や「住みたい場所」をコーディネートする仕事です。「おためし住宅」は、移住を希望する人に、気候・風土・生活を体験してもらうために、一定期間移住又は滞在する施設のことです。使用開始日から3か月間は、使用料無料とのことです。令和元(2019)~令和6(2024)年度の三和町への移住者数は、23人とのことです。

 ③は、市の空き家バンク、おためし住宅などから三和町へ移住した人や、移住を考えている人などを対象に、参加者・地域住民が情報交換する交流会を開催する仕事です。「つながる場」として、年に1回開催されています。回を重ねるごとに移住者同士のネットワークが広がり、参加人数が増えており、令和6(2024)年度は、過去最高の58人が参加されました。

 塩見さんは、着々と成果を上げているこれらの事業を継続・発展させていくことに加え、移住相談や、地域の皆様の協力を得ながら移住後のサポートを行いたいとのことです。

 生徒たちは、事業の内容や事業の成果、それに携わる塩見さんの熱い思いを聞くことができました。それによって、仕事をすることで人の幸せをサポートできるということ、その喜びにも触れることができました。貴重なお話をありがとうございました。

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