4年三和創造学習「蚕の世話の仕方」

 4年生は、三和創造学習で養蚕ようさんについて学んでいます。今年度もその一環として、吉田地域講師のサポートを受けながら、実際にかいこを育てています。吉田先生、ありがとうございます。

 5月19日(月)には、蚕の世話の仕方を教わりました。

 蚕の食べ物は、桑の葉です。地域の方のご厚意で、桑の葉を分けていただいています。まずは、その葉の品定めを習いました。ポイントは、葉の水分量だとのことです。実際に葉に触れてみて、適度な水分量を覚えていきました。

 では、蚕の飼育箱をきれいにしていきましょう!蚕をいったん飼育箱から小さな箱に移し替えます。蚕を強く握らないように注意しながら、かつ、1匹も残さないよう移し替えていきました。蚕を素手で触れない児童は、箸を使って作業しました。

 飼育箱の中身を敷物の新聞紙ごと外へ出し、新しく新聞紙を敷いていきます。蚕の食べっぷりに合わせて、新聞紙の枚数を2~3枚で調節します。箱の角まできちんと敷いていくのがポイントです。今回は、吉田先生がお手本を見せてくださいました。使った新聞紙は、3枚でした。

 きれいになった飼育箱に蚕を戻していきます。飼育箱の中に適度に散らして置いていくのがポイントです。子どもたちは、手際よく戻していきました。戻した途端、蚕たちは頭を高く持ち上げて、桑の葉を探すように頭を振っていました。その仕草に愛らしさを感じる4年生でした。

 まだまだ葉が足りません!枝から葉をどんどんもいで、蚕に被せるように置いていきました。置いた側から葉にかじり付く蚕たち。耳を近付けると、カリカリと葉をかじる音が聞こえてきました。本当に食欲旺盛で、生命力に溢れていました。

 最後は、食べ尽くした葉や糞の後始末です。新聞紙でくるんで、ごみ箱に、中身と新聞紙に分けて捨てます。

 …というのが、蚕の世話の仕方です。この一連の作業を昼休みにも行います。

 ここまでお世話をしてきて、すっかり蚕に愛着が湧いた子どもたち。次に葉を交換する昼休みまで、飼育箱を教室に置くことになりました。教室の中に置かれた飼育箱は、意外なほど周囲に溶け込んでいて、その横で普通に授業が進んでいく様子は、見ていて面白かったです。時折教室が静かになると、カリカリ小さな噛砕音ごうさいおんが聞こえてきて、子どもたちと蚕たちの一体感を感じずにはいられませんでした。

 給食の時間には、次のような全校放送をしました。

「4年生からのお知らせです。今日から『お蚕さん』のお世話をします。昼休みに本館1階放送室前の階段に『お蚕さん』を置きます。『お蚕さん』は弱いので、触らないようにしてください。可愛いのでそっと見てください。よろしくお願いします。これで、4年生からのお知らせを終わります。」

 昼休み、お世話をする4年生の所には、他学年の児童や、中学部の生徒、先生方と、多くの人たちが見に来られました。

 これからもしっかりお世話をして、しっかり学んでいってください!

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