8年生が令和7年度全国学力・学習状況調査に向けての練習をしました

 平成19年(2007)年度から小学校6年と中学校3年を対象に実施されている全国学力・学習状況調査。その目的は、「①義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。/②学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。/③そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。」というものです。

 調査は、当初国語、算数・数学の2教科で実施されていましたが、平成24(2012)年度から理科が追加(3年に1度程度の実施)され、平成31年(2019)度から中学3年に英語が追加(3年に1度程度の実施)されました。

 令和7(2025)年度から、中学校調査・理科の解答方法が、従来の記述式からCBT化されます。CBTとは、「Computerコンピューターbasedベイスド Testingテスティング」の略称で、「コンピュータ使用型調査」と訳されています。CBT化に当たっては、毎年実施の本体調査(悉皆しっかい調査)と、3年に1度程度実施の補完調査(経年調査)(経年変化分析調査、保護者に対する調査)を、国が実施すべき主要な調査の「二本柱」として位置付け、適切に役割分担を図ることが重要だとされています。

 また、従来IRT(Itemアイテム Responseレスポンス Theoryセオリー: 項目反応理論。問題の特性(難易度や識別力等)と各児童生徒の学力を分けて考える枠組みで、幾つかの手続を経ることで、異なる時点、問題セット、児童生徒集団等で実施した場合であっても、その結果を相互に比較できるようになる。)を採用していた経年調査に加え、悉皆調査においてもIRTが活用さるようになります。

 CBTを活用する意義は、「①解答データを機械可読のビッグデータとして蓄積できる。/②ICT端末上で出題・解答することで、多様な方法・環境での出題・解答が可能になる。/③電子データにより問題・解答を配信・回収することで負担を軽減できる。」です。

 IRTを活用する意義は、「①今まで以上に多くの問題を使用し、幅広い領域・内容等での調査が可能になる。/②調査日の複数設定が可能になる。/③学力の経時変化を各教育委員会・学校でも把握できる。」です。

 要するに、「全国的な学力・学習状況をより細かく把握し、教育施策の検証・改善を更に充実させるために、タブレット型端末を活用する」ということです。小難しいことを長々と申し訳ございません…。

 ということで、3月18日(火)に、三和学園の8年生が、次年度調査に向けて理科の事前調査に取り組みました。担当者の説明を聞きながら、順番に必要事項を入力し、練習問題を解いていきました。動画を視聴して解く問題もありましたが、間違えずに再生ボタンを押し、視聴することができました。これで4月の本番でも、心穏やかに調査に取り組めます…ね?

 がんばってください!

 

 

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