ごあいさつ
近年になく雪の多い冬を乗り越え、与保呂川沿いの桜並木が生命感にあふれる春が今年もやってきました。いまだ収束に至らない新型コロナウイルスへの感染防止対策においては、引き続き精いっぱい日々の取組の徹底・継続と、子どもたちの学びを止めないための知恵と工夫が必要ですが、今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。
京都府立舞鶴支援学校行永分校は、京都府立舞鶴こども療育センターの移転に伴い平成28年に北吸分校と統合されてから7年目を迎えました。隣接する独立行政法人国立病院機構舞鶴医療センターに入院または、京都府立舞鶴こども療育センターに入所している病弱・肢体不自由の児童生徒がともに学ぶ学校です。子どもたちの状況をじっくり見つめ、個別の指導計画に基づいて、基礎基本を大切にしながら丁寧な指導を行います。それぞれの子どもが、自分らしく、最大限にその力を発揮して生活できるよう努めてまいります。また、昨年度から舞鶴支援学校本校と一体となってスタートした「コミュニティ・スクール」の取組については、学校運営協議会での様々な御助言を踏まえコロナ禍の困難をかいくぐりながら、地域の皆様との連携強化や地域の学校の子どもたちとの交流及び共同学習など、地域と学校とのつながりを大切にした取組をさらに進めていこうと考えています。子どもたちの社会性を育みながら、日々の学びをより生活に結び付く確かなものにすることを目指します。
令和4年度は小学部に2名の新入生を迎えました。学校生活を通して視野が広がり、人との出会い・つながりを喜びとしながら周囲の友達と共に成長し、将来のよりよい社会参加へと導くことができるよう取組を進めてまいります。
行永分校の子どもたちにとって、毎日元気に登校し、笑顔いっぱいで学習して生き生きと学校生活を送るためには医療との連携が欠かせません。この連携を大切にしながら、本校の校訓「よく学び、より鍛え、よりよく挑む」の言葉にあるように、学びの場としての役割はもちろんのこと、様々な視点から子どもたちを磨き、高め、新たなことにも臆せず立ち向かっていく力をぜひ育てていきたいと考えています。
今年度も保護者の皆様をはじめ、医療、地域、関係機関の皆様のより一層の御協力と御支援を切にお願いし、御挨拶とさせていただきます。
校 長 山本 直之
