本校の表現活動の中心は、総合的な探究の時間「北稜CANVAS」の授業です。例えば、地域の課題解決を目指したり、地球環境問題に取り組んだりしています。自分の興味、関心のあるテーマを見つけ、取り組みに主体的に参加することで、地域をフィールドとした課題解決力を育成し、よりグローバルな問題に挑戦する力も育みます。
【北稜CANVAS1年】
1学期には「他者の好きなモノ紹介」、「小論文の作成」を通して基礎的な表現力を身につけます。2学期には「環境問題のつながりを考える」「問いを立てる」というプログラムを通して環境問題について深く考え、3学期は「環境動画の制作」で、これまでに学んできた環境問題に関する情報を他者に魅力的に伝わるように動画にまとめています。
【北稜CANVAS2年】
特色①「オリエンテーション」
北稜CANVASⅡのオリエンテーションは龍谷大学心理学部の滋野先生に来ていただいて講義と演習を行っていただいています。2週にわたって、探究の考え方や手法を学んでいます。
講座①「総合社会・地域活性化プロジェクト(地歴公民)」
「岩倉の地域活性化プロジェクト」は、SDGs(持続可能な開発のための目標)の目標11「住み続けられるまちづくりを」の達成のため、岩倉の安心・安全なまちづくりや、地域活性化をめざし、いくつかのプロジェクトチームが活動をしています。それぞれのテーマに基づいて岩倉というフィールドに赴き、地域の方との交流を図りながら、自分たちの「アシ」で得た貴重な地域データを効果的に用い、岩倉がより素敵な地域になるための実践と提案を行っています。
講座②「地球環境学の扉(理科)」
京都府地球温暖化防止活動推進センターの先生方から気候変動に関する講義していただき、それを元に自分たちがもっと知りたいテーマを設定して探究活動を行います。3学期には地域の小学生に1年間で学んだことを分かりやすく伝える取り組みを通して表現力を磨きます。
特色②「校内発表」
第2学年の3学期に開催される「北稜CANVAS DAY」では、2年生がこれまでの探究の成果を、学校中のさまざまな場所で発表します。それぞれが自分の関心と情熱を注いで取り組んできたテーマを、自分らしい方法で表現します。当日は、生徒たちの伝えたいという思いのこもった声があふれ、熱気に包まれます。1年生にとっては、先輩たちの姿から次年度の自分の探究を思い描く、刺激に満ちた時間です。
さらに、「北稜CANVAS AWARD」では、全校の中から選ばれた代表生徒が、京都精華大学をお借りし、大学の講堂という特別な舞台で、北稜生や大学の先生方に向けてプレゼンテーションを行います。堂々と語る姿は、多くの人の心を動かし、次の世代の挑戦への扉を開いていきます。