

11月7日、「【中上級】授業活用(ICT×単元内自由進度学習)」講座をオンラインで実施しました。講師に武庫川女子大学教授の藤本勇二様を迎え、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、自立した学習者の育成を目指す授業づくりについて、理論と実践の両面から講義いただきました。単元内自由進度学習について、環境調整による学習支援の方法や、ICTを活用した学習の可視化・協働の促進について具体的な事例を交えて学びました。また、実践に向けてどのような教科、単元で単元内自由進度学習ができるかや実施に向けた課題ついて、参加者同士で意見交換を行いました。
●受講者の声

本講座を通して、「単元内自由進度学習」は単に子どもに学習のペースを任せるものではなく、子どもが自分の学びを自ら調整し、学び方そのものを獲得していくための仕組みであることを学んだ。教師の役割は指導内容を一方的に伝えることではなく、子どもが学びの主語となる環境を構成し、必要な支援を行う「環境支援者」としての姿勢が求められる。さらに、ICTの活用により、子どもが他者の学びを参照したり、自分の学びを可視化したりできることが、協働と自立の両立を可能にすることも印象的であった。また、「見取る」ことの重要性として、教師自身の教育観・子ども観を問い直し、子どもの姿を通して自らの学びを更新していく必要があると実感した。子どもの学びと教師の学びは相似形であるという言葉が、特に心に残った。

単元計画を子どもに知らせることで見通しを持たせることは以前からやってきたが、学習進度を自分で考えさせることに挑戦してみたいと思った。その学習形態を成立させるために、各時間の学習を振り返られるようにすることと、各学習内容の手助けとなるものを用意することが大切であると感じた。そして、その学習を補助するものにICTが有効的であると感じた。1つの教科に2つの学習コースを用意するなども興味があるので、まずは実践授業を参観に行ってみたいと思う。そして、できることから少しずつ挑戦してみたい。

特別支援学級担任として、学習環境づくりからのサポートを大切にしたいという思いがあり、実践例をいくつも紹介していただけたことが学びとなりました。校内でも今日の学びを共有し、楽しみながらも、自ら学習に向かえる子ども達をサポートできるよう、特支部としても働きかけていこうと思います。